雪全ツ『哀しみのコルドバ』あれこれ。

 フェリーペ@ひとこの「しれっ」と感がすごいな……。
 抜擢大役のはずが、ハードル高く見えない。
 軍服似合う。さわやか。かっこいい。

 どんな役もしれっとやっちゃってるように見えるのが、ひとこの強みであり、弱みであるのかもしれない。
 なんにせよ興味深いキャラクタだ。


 ビセント@咲ちゃんは、最近きれいになってきた……ので、この役も期待していたのだけど……きれいはきれいだけど……なんか薄い……軽い……。
 印象に残らないというか、引っかかりが少ない。
 どうしたんだろう、外見以外でこれだけ苦戦する咲ちゃんはめずらしいような。


 アンフェリータ@あんりちゃんてば、歌うまくなったね!!
 もー、ソレに尽きる。
 配役知ったとき、なによりソレだったもの。え、あんりちゃんの歌唱力でひまわりの歌?!って。
 物語の空気も展開もぶった切って、唐突にバランス悪いアンフェリータのソロ歌場面があるのだわ、この作品。構成的におかしい場面だからこそ、歌唱力必須。物語歪めてまで聴かせる価値のある歌声でなきゃダメなのよ? それを、あんり……?

 音痴耐性の高いわたしですら耳を疑うほどの、壮絶歌唱を披露したのが、中日『Shining Rhythm!』のあんりちゃん。
 ここまで歌えない子に、何故歌わせる……しかも激しく踊りながら。
 と、演出サイドへ怒りを感じたもんだったわ。

 あまりに強烈な記憶。
 たぶん、ヅカヲタである限り忘れることはナイっつーレベル(笑)。(ちなみに、このときの雪組中日公演では、もうひとつ同じレベルの壮絶歌唱をちぎくんが披露していて、ダブルで忘れられない)

 そんなあんりちゃんが、破綻なく大ナンバーを歌っていて、もうそれだけで感動した。
 すげえや……。こんなに歌えるようになるもんなんやね……。てゆーかもっと早くこれくらい歌えていたら、あんりちゃんのジェンヌ人生も違っていたろうに……。ほろほろ。

 路線娘役という縛りをなくしてからの方が、あんりちゃんはより豊かに彩りを身に付けていっている気がする。
 あー、かわいいなあ。かわいいは正義。


 メリッサ@せしこはまた、こんな役かあ。
 こんな、というのは下げる意味でのこんなではなくて、同カテゴリという意味な。
 最近彼女、同じようなタイプの役しかやってないような。
 美貌の上級生娘役となると、求められる役割が決まってしまう……というのはわかるけど。
 もともと引き出し少ない人なんだし、それでもっていちばん彼女の得意分野を活かせる役だとわかっちゃいるが、またか、と。

 続けて見ているから「またか」なのであって、各地の「はじめてタカラヅカを観る」人には、わかりやすくていいんだろう。
 きれいだもの。
 小娘のかわいさではなく、大人の女性の美しさ。まぎれもなく才能、そして努力で磨いたもの。


 こちらもまたかと思っちゃった、セバスチャン伯爵@大ちゃん。
 またかというほどやってはいなと思うけど、印象的に、このテの立ち位置のキャラをよくやっているなと。
 大ちゃんはビジュアルで初心者の目を奪うことの出来る人。短い出番で印象残す役はほんとにハマる。

 しかしせしこ、ゼイタクやなー。
 大ちゃんという旦那がいつつ、咲ちゃんと浮気かあ。
 うらやましい(笑)。


 アントン@きんぐのかっこいいこと。あー、ビジュアル好み~~。
 が。
 弱いなー。
 ほんと弱いなー。
 もっと強い印象を刻めないものかなあ。元花形マタドールなんでしょう? 信奉者も多いんでしょう?
 そんな華と歴史のある人に見えないっすよ……。
 だから好みとも言える(笑)。

 あの枯れっぷりがねー。
 弱さと薄さがねー。

 好き(笑)。

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