雪全ツ『哀しみのコルドバ』にて。

 わたしはアントン@きんぐの言葉を聞きながら、別のことを考えていた。

 仲間たちから裏切りを責められるエリオ@ちぎくん。
 それに対し、アントンは穏やかに語る。

「エリオは確かにお前たちの道標になる男だった。
だけどエリオにずっとそうしていろと言うのは無理な話だし、
エリオだって道から外れて歩く権利もある」


 〇〇〇はわたしの道標になる男だった。
 ずっとずっと、彼に夢を見ていた。

 だけど〇〇〇にずっとそうしていろと言うのは無理な話だし、
 彼が生身の人間である以上、偶像を求め続けるのは無理がある。

 〇〇〇だって道から外れて歩く権利もある。
 いやしかし、はずれっぷりがものすごくてトラウマなんですけど、それもまあわたしの勝手なわけで、どんだけひどい辞め方をしても、それは彼の選んだことだ。ひどいことをするのだって、彼の権利だ。

「自分の弱さをエリオにぶつけてはいけない」

 自分の弱さを〇〇〇にぶつけてはいけない。

 わたしは弱い。
 わたしは弱い。
 わたしは弱い。

 ああちくしょー、わたしは弱い。


 きんぐのアントンはよわよわで、ちっとも元花形マタドールにも、闘牛界の親方にもそれなりの年齢の男にも見えないんだけど。いつものへなちょこ感漂う若くてハンサムなにーちゃんなんだけど。
 そのよわっちい色男が訥々と語る真理に、わたしは胸を突かれてべそついた。

 きんぐの声を、何度も何度も反芻した。
 〇〇〇だって道から外れて歩く権利もある。
 自分の弱さを〇〇〇にぶつけてはいけない。

 きんぐの声。きんぐの言葉。
 や、アントンの言葉だし、わたしのポンコツ海馬では一言一句正確におぼえることは出来ないので、大意のみだけど。(ブログに書くのに間違えまくってたらなんだから、手持ちの花全ツ『哀しみのコルドバ』から該当部分を再生して書き写したけど)

 何故か「きんぐの言葉」としてわたしの脳はインプットする。きんぐ好きだから。好きな人からの言葉と思いたい。
 都合のいいようにしか働かない、わたしののーみそ。

 自分の弱さを〇〇〇にぶつけてはいけない。

 日常のなかでふと、繰り返す。
 わたしがつらいのは、わたしに原因がある。〇〇〇のせいじゃないさ。
 〇〇〇を好きなのは、自己責任なんだから。
 つらいうちは、まだ好きだってことだし。
 それはそれでいいか。
 〇〇〇の舞台は、ほんとうに素敵だったからなあ。

 自分の弱さを〇〇〇にぶつけてはいけない。




 強くなりたい。

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