フランスの百合。@ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―
2014年6月17日 タカラヅカ 花組中日『ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―』の2幕の、ド・ブロイ元帥@みつる、ベルナール@がりん、ロザリー@かのちゃん場面について、その3。
あと不思議なのが、「何故、王妃救出なのか」。
この場面の前で、ルイ16世@さおたさんが革命政府からの呼び出しを受ける、という場面がある。
……呼び出しを受けただけ、だ。処刑されたとは言われてない。
2006年の『フェルゼンとアントワネット編』でも、ルイ16世呼び出しのあと、ベルナールとロザリーが「国王一家救出」について話している。
今回のベースとなっている『フェルゼン編』でも、ベルナールとアランとロザリーが、「国王一家救出」について話している。
なのに今回は「王妃救出」としか、言っていない。
王様は?
もしもこの時点でルイ16世処刑済みならば、台詞で言うよね? 「国王陛下が処刑された今、一刻の猶予もない」てな。
でもそんな台詞はなかった、よね? 終演後に友人と話したんだけど、ルイ16世の生死に関してはノータッチだったと思う。死んだと明言されていない。
ただ当たり前に「王妃様」「王妃様」と、王妃のことだけを話している。
そして、「ブルボン王朝の血を絶やさないため」王妃を助けるそうな。
あのー。
アントワネットは、ブルボン王朝の血は引いてないっすよ? 外国人ですから。
救出すべきはルイ16世、あるいは王太子でしょ?
外国人の王妃を救出して、王様や王太子見捨てる、ってなにそれ?
「国王一家救出」と言っていた今までは、疑問じゃなかった。でも今回、わざわざ台詞が全部「王妃」に変更されている。
……ので、わからない。
アントワネットを救出して、なんの意味があるのか。
「フランスに咲いた百合♪」なんて歌わさなければいいのに。
アントワネットは「ベルサイユのばら」であって、「フランスの百合」ぢゃないっす。
ブルボン家の百合の紋章を受け継ぐのは、アントワネットじゃない。
この時点で国王処刑済みで、誰かひとりしか救出出来ないとすれば、選ぶのは王太子でしょ?
アントワネットが死んでも、ルイ17世が生き残っていれば問題ないし、ブルボン家の血筋は他にもいるし。
植爺、どこまで耄碌してるんだろう……。
今までの「国王一家処刑なんてフランスの恥」だから救出作戦やるんだよ、という理由の方がはるかにマシだ。
なんで「国王一家」を「王妃」にしたのか、理由はわかってる。
今回の公演目的のひとつが、「アントワネットを持ち上げる」ことにあるためだ。
物語よりも、役者の格が重要。
「国王一家のため」危険な作戦を企てる……よりも、「王妃ただひとりのため」とした方が、アントワネットの格が上がる。
ルイ16世も王太子も、フランスも革命も、どうでもいい。
ただただ、「素晴らしいアントワネット」「アントワネットのために」とやるのが目的。
2幕は、オスカル戦死のバスティーユ場面以外は、すべてアントワネットのための場面。
本人が出ていないところも、フェルゼンが「アントワネット様、アントワネット様」と念仏のように唱え続け、ベルナール、ド・ブロイ元帥、ロザリーが「アントワネット様救出」「いいえ、アントワネット様は気高く死ぬべき」と歌まで歌って大騒ぎ。
それに、「アントワネット様救出は、オスカルの意志」と、オスカルの名前もたびたび出して「この世のすべての善人・素晴らしい人は、アントワネットのために動いている」、ことさら革命失敗、醜い権力争いと説明台詞を繰り返し「アントワネットを糺弾しているのは、欲に目がくらんだ愚か者だけ」という図式を作っている。。
すごいわー。この徹底ぶり。
でも、方法が間違ってるから、意味ないけどな。
ほんっとに植爺キライだわ(笑)。
あと不思議なのが、「何故、王妃救出なのか」。
この場面の前で、ルイ16世@さおたさんが革命政府からの呼び出しを受ける、という場面がある。
……呼び出しを受けただけ、だ。処刑されたとは言われてない。
2006年の『フェルゼンとアントワネット編』でも、ルイ16世呼び出しのあと、ベルナールとロザリーが「国王一家救出」について話している。
今回のベースとなっている『フェルゼン編』でも、ベルナールとアランとロザリーが、「国王一家救出」について話している。
なのに今回は「王妃救出」としか、言っていない。
王様は?
もしもこの時点でルイ16世処刑済みならば、台詞で言うよね? 「国王陛下が処刑された今、一刻の猶予もない」てな。
でもそんな台詞はなかった、よね? 終演後に友人と話したんだけど、ルイ16世の生死に関してはノータッチだったと思う。死んだと明言されていない。
ただ当たり前に「王妃様」「王妃様」と、王妃のことだけを話している。
そして、「ブルボン王朝の血を絶やさないため」王妃を助けるそうな。
あのー。
アントワネットは、ブルボン王朝の血は引いてないっすよ? 外国人ですから。
救出すべきはルイ16世、あるいは王太子でしょ?
外国人の王妃を救出して、王様や王太子見捨てる、ってなにそれ?
「国王一家救出」と言っていた今までは、疑問じゃなかった。でも今回、わざわざ台詞が全部「王妃」に変更されている。
……ので、わからない。
アントワネットを救出して、なんの意味があるのか。
「フランスに咲いた百合♪」なんて歌わさなければいいのに。
アントワネットは「ベルサイユのばら」であって、「フランスの百合」ぢゃないっす。
ブルボン家の百合の紋章を受け継ぐのは、アントワネットじゃない。
この時点で国王処刑済みで、誰かひとりしか救出出来ないとすれば、選ぶのは王太子でしょ?
アントワネットが死んでも、ルイ17世が生き残っていれば問題ないし、ブルボン家の血筋は他にもいるし。
植爺、どこまで耄碌してるんだろう……。
今までの「国王一家処刑なんてフランスの恥」だから救出作戦やるんだよ、という理由の方がはるかにマシだ。
なんで「国王一家」を「王妃」にしたのか、理由はわかってる。
今回の公演目的のひとつが、「アントワネットを持ち上げる」ことにあるためだ。
物語よりも、役者の格が重要。
「国王一家のため」危険な作戦を企てる……よりも、「王妃ただひとりのため」とした方が、アントワネットの格が上がる。
ルイ16世も王太子も、フランスも革命も、どうでもいい。
ただただ、「素晴らしいアントワネット」「アントワネットのために」とやるのが目的。
2幕は、オスカル戦死のバスティーユ場面以外は、すべてアントワネットのための場面。
本人が出ていないところも、フェルゼンが「アントワネット様、アントワネット様」と念仏のように唱え続け、ベルナール、ド・ブロイ元帥、ロザリーが「アントワネット様救出」「いいえ、アントワネット様は気高く死ぬべき」と歌まで歌って大騒ぎ。
それに、「アントワネット様救出は、オスカルの意志」と、オスカルの名前もたびたび出して「この世のすべての善人・素晴らしい人は、アントワネットのために動いている」、ことさら革命失敗、醜い権力争いと説明台詞を繰り返し「アントワネットを糺弾しているのは、欲に目がくらんだ愚か者だけ」という図式を作っている。。
すごいわー。この徹底ぶり。
でも、方法が間違ってるから、意味ないけどな。
ほんっとに植爺キライだわ(笑)。