まずは、残念語り。@My Dream TAKARAZUKA
2014年7月3日 タカラヅカ 『My Dream TAKARAZUKA』が残念だという話。
『My Dream TAKARAZUKA』はあちこちすっごく好きなんだけど、とっても嫌いなところもあるし、好き嫌いとは別に全体の構成イマイチだなとも思っている。
『Shining Rhythm!』に似ているけれど、『SR』ほどバランスのいいショーじゃない。つか、つくづく『SR』初演は佳作だったなと。
個人的にブライアン先生振り付け場面が苦手っす。
『SR』のときはかっこいいと思ったんだけど、今回は……。
まず、なんつっても、どうしようもなく、長い。
同じ面子、同じ衣装、同じテイストで3曲連続って、純粋にあかんやろ。演出家のミスやろ。
なんで3曲ぶっ続けようなんて思ったんだ? ふつーなにか展開させるとか、変化を付けるよな?
しかもこの3曲、歌うのが、
1曲目 ちぎ(歌苦手)
2曲目 レオ(歌苦手)&ヒメ
3曲目 ちぎ(歌苦手)&みゆ
と、決して耳に優しいメンバーじゃない。
3曲ぶっ続けなければならないというなら、なんでストーリー場面にしなかったんだろう。それならぜんぜんアリなのに。
いつ見ても同じ衣装(そりゃわずかに違いはあるが)を着た大人数がえんえん踊ってて、しかも帽子で顔見えないから点呼する楽しみも半減だし、オシャレかもしんないけどタカラヅカらしくないナンバーをえんえん、つーのは……ありがたくない。
せめて3曲目はがらりと変えて、えりたん出すなりすればよかったのに。
えりたんにはブライアン先生の振付は無理なのかもしんないけど、そこはえりたんか先生にがんばってもらってだな……。
『SR』のブライアン先生場面もすっげー長かったので、この人との契約がそういうことになっているのかもしれない。
『SR』のときはほんと、長くても飽きなかったのになー。男の子も女の子もかっこよくってさー。「全組通してこの場面をやって、キザりを磨くとイイわ!」くらいの勢いで好きだったのに。
長さとマンネリ感を払拭しようとしてか、3曲目の音量と出演者の歓声の大きさがすごいことになってます……。
むー。個人的な好みの問題なので、世間一般では「3曲ともまったく別物、むしろ違いすぎててこわい! あっという間に終わってしまうから、あと何曲このまま続いてもいいわー♪」なのかもしれない。
わたしはたぶん、贔屓が出ていても、「この場面を増やしてくれ」とは思わないっす……。増やすならコレじゃなく他の衣装とダンスの場面にしてくれと思う。
ブライアン先生係にされているちぎくんに、心から「乙!」と言いたい。ちぎくんはすっげーがんばってるもん。もちろん、組子たちも。
演出次第でまったく変わるだろうに、何故こんなことに。
中詰めの導入って、実は難しいんだなと、今回の翔くんの苦戦ぶりを見て思い至る。
この構成だと、ハッタリの利く、ぱーっとした明るさのある人が向いてるんだよなあ。今の雪だと、ともみんとか大ちゃんとか。
男役はともかく、娘役遣いが不思議。ゼロ番センターせり上がりのひーことか、肩出しドレス姿でいちばん手前で踊っちゃう組長とか。かと思うとせしこ・せしこ・せしこだったり。
や、いろんな人に見せ場があるのはいいんだけど、独特のチョイスやなあと。
中村Bは素朴で正直な、ふつーの感性を持った人なのかなと思った。
いわゆる「サヨナラ演出」の垢抜けなさに。
サヨナラ演出が巧い人って、ファンと泣きツボを共有出来る繊細さがあるか、あるいは「こうすりゃ感動的だよな」というあざとさのある人、というイメージ。
で、中村Bはどっちもない。
どうやったらサヨナラが盛り上がるのか、よくわかんないからとりあえず、退団者大事にしてみました。
退団者の学年ポジション得意分野関係なく、全員銀橋渡ります、ソロダンスもあります。ふーっ、いい仕事したー。
それはもちろんありがたいんだけど……なんかこう、しっくりこなくて。や、わたしの中で。
「わかんないから、とりあえず」……という姿勢の最たるモノが、昭和歌謡界の重鎮による日記帳みたいな曲ですよ。
最後の大階段でトップスターが「何度この階段、上がったり降りたりしながら♪」なんて歌わされちゃうわけですよ。上がったり降りたりて……! そりゃそうだけど、そうだけど、ソレ言っちゃおしまいだろう!!的な。
中村B作の主題歌は、すごくいいのにね。
えりたんが歌うところは「美しい思い出」、ちぎくんは「新しいはじまり」、まっつは「歩んだ道、時」、ともみんたちが「さらなる飛翔」……という風に、ジェンヌひとりずつに合わせた歌詞を書いている。
美しい過去の夢と、これから広がる未来の夢、正反対のモノが平気で「My Dream」としてひとつの曲の中に入っている。
この主題歌の方法論で、サヨナラ場面も作ってくれたら良かったのに。
とりあえず銀橋渡らせとけ、とりあえずソロダンスさせとけ、じゃなくて。
ダンサーのあだちゅうのソロダンスはいいけど、その直後にさらちゃんを踊らせるんじゃなく、彼女やすずちゃんは別のところで美声を披露させるとか。
中詰めでえりたんセンターで男たちが馬蹄形になって踊るところ、まっつひとり一歩前に出てるけど、それじゃほんと意味不明なんで、えりたんと絡ませてみるとか。
なんかあとひとつ、迫ってない感じ。
個人的に、今回のロケットが苦手。
衣装も振付も。
なんかくすんだ黄色ぢゃないっすか? 古い衣装なのかなあ、なんか色褪せてるなあ、という感じ。
振付も、1階で観ても2階で観ても、きれいじゃない……。
特に3つのグループに分かれて風車みたいに回転するところが、きれいじゃなくて驚く。
3つの羽になって回転するんだけど、均等に120度ずつにはまったくなってないのね。ひとつは160度、あとふたつは100度ずつ、とかそんな感じ。そしてグループごとの動きがばらばらだから、2階から観るとずれた歯車みたいで悲しいし。
また、人数足りてないから余裕があるのは真ん中のグループだけだし、上手側は休演者の分欠けた羽のままでやってるし。
もちろん、踊っているみんなはイイ笑顔で誠心誠意やってるんだけど、彼女たちへ精一杯手拍子もするけど……今回のロケットは残念だなあ。
と、残念語りした。
ふーっ。
さあっ、次はショーの、ここが好きだっ語り行くぞっ!(笑)
『My Dream TAKARAZUKA』はあちこちすっごく好きなんだけど、とっても嫌いなところもあるし、好き嫌いとは別に全体の構成イマイチだなとも思っている。
『Shining Rhythm!』に似ているけれど、『SR』ほどバランスのいいショーじゃない。つか、つくづく『SR』初演は佳作だったなと。
個人的にブライアン先生振り付け場面が苦手っす。
『SR』のときはかっこいいと思ったんだけど、今回は……。
まず、なんつっても、どうしようもなく、長い。
同じ面子、同じ衣装、同じテイストで3曲連続って、純粋にあかんやろ。演出家のミスやろ。
なんで3曲ぶっ続けようなんて思ったんだ? ふつーなにか展開させるとか、変化を付けるよな?
しかもこの3曲、歌うのが、
1曲目 ちぎ(歌苦手)
2曲目 レオ(歌苦手)&ヒメ
3曲目 ちぎ(歌苦手)&みゆ
と、決して耳に優しいメンバーじゃない。
3曲ぶっ続けなければならないというなら、なんでストーリー場面にしなかったんだろう。それならぜんぜんアリなのに。
いつ見ても同じ衣装(そりゃわずかに違いはあるが)を着た大人数がえんえん踊ってて、しかも帽子で顔見えないから点呼する楽しみも半減だし、オシャレかもしんないけどタカラヅカらしくないナンバーをえんえん、つーのは……ありがたくない。
せめて3曲目はがらりと変えて、えりたん出すなりすればよかったのに。
えりたんにはブライアン先生の振付は無理なのかもしんないけど、そこはえりたんか先生にがんばってもらってだな……。
『SR』のブライアン先生場面もすっげー長かったので、この人との契約がそういうことになっているのかもしれない。
『SR』のときはほんと、長くても飽きなかったのになー。男の子も女の子もかっこよくってさー。「全組通してこの場面をやって、キザりを磨くとイイわ!」くらいの勢いで好きだったのに。
長さとマンネリ感を払拭しようとしてか、3曲目の音量と出演者の歓声の大きさがすごいことになってます……。
むー。個人的な好みの問題なので、世間一般では「3曲ともまったく別物、むしろ違いすぎててこわい! あっという間に終わってしまうから、あと何曲このまま続いてもいいわー♪」なのかもしれない。
わたしはたぶん、贔屓が出ていても、「この場面を増やしてくれ」とは思わないっす……。増やすならコレじゃなく他の衣装とダンスの場面にしてくれと思う。
ブライアン先生係にされているちぎくんに、心から「乙!」と言いたい。ちぎくんはすっげーがんばってるもん。もちろん、組子たちも。
演出次第でまったく変わるだろうに、何故こんなことに。
中詰めの導入って、実は難しいんだなと、今回の翔くんの苦戦ぶりを見て思い至る。
この構成だと、ハッタリの利く、ぱーっとした明るさのある人が向いてるんだよなあ。今の雪だと、ともみんとか大ちゃんとか。
男役はともかく、娘役遣いが不思議。ゼロ番センターせり上がりのひーことか、肩出しドレス姿でいちばん手前で踊っちゃう組長とか。かと思うとせしこ・せしこ・せしこだったり。
や、いろんな人に見せ場があるのはいいんだけど、独特のチョイスやなあと。
中村Bは素朴で正直な、ふつーの感性を持った人なのかなと思った。
いわゆる「サヨナラ演出」の垢抜けなさに。
サヨナラ演出が巧い人って、ファンと泣きツボを共有出来る繊細さがあるか、あるいは「こうすりゃ感動的だよな」というあざとさのある人、というイメージ。
で、中村Bはどっちもない。
どうやったらサヨナラが盛り上がるのか、よくわかんないからとりあえず、退団者大事にしてみました。
退団者の学年ポジション得意分野関係なく、全員銀橋渡ります、ソロダンスもあります。ふーっ、いい仕事したー。
それはもちろんありがたいんだけど……なんかこう、しっくりこなくて。や、わたしの中で。
「わかんないから、とりあえず」……という姿勢の最たるモノが、昭和歌謡界の重鎮による日記帳みたいな曲ですよ。
最後の大階段でトップスターが「何度この階段、上がったり降りたりしながら♪」なんて歌わされちゃうわけですよ。上がったり降りたりて……! そりゃそうだけど、そうだけど、ソレ言っちゃおしまいだろう!!的な。
中村B作の主題歌は、すごくいいのにね。
えりたんが歌うところは「美しい思い出」、ちぎくんは「新しいはじまり」、まっつは「歩んだ道、時」、ともみんたちが「さらなる飛翔」……という風に、ジェンヌひとりずつに合わせた歌詞を書いている。
美しい過去の夢と、これから広がる未来の夢、正反対のモノが平気で「My Dream」としてひとつの曲の中に入っている。
この主題歌の方法論で、サヨナラ場面も作ってくれたら良かったのに。
とりあえず銀橋渡らせとけ、とりあえずソロダンスさせとけ、じゃなくて。
ダンサーのあだちゅうのソロダンスはいいけど、その直後にさらちゃんを踊らせるんじゃなく、彼女やすずちゃんは別のところで美声を披露させるとか。
中詰めでえりたんセンターで男たちが馬蹄形になって踊るところ、まっつひとり一歩前に出てるけど、それじゃほんと意味不明なんで、えりたんと絡ませてみるとか。
なんかあとひとつ、迫ってない感じ。
個人的に、今回のロケットが苦手。
衣装も振付も。
なんかくすんだ黄色ぢゃないっすか? 古い衣装なのかなあ、なんか色褪せてるなあ、という感じ。
振付も、1階で観ても2階で観ても、きれいじゃない……。
特に3つのグループに分かれて風車みたいに回転するところが、きれいじゃなくて驚く。
3つの羽になって回転するんだけど、均等に120度ずつにはまったくなってないのね。ひとつは160度、あとふたつは100度ずつ、とかそんな感じ。そしてグループごとの動きがばらばらだから、2階から観るとずれた歯車みたいで悲しいし。
また、人数足りてないから余裕があるのは真ん中のグループだけだし、上手側は休演者の分欠けた羽のままでやってるし。
もちろん、踊っているみんなはイイ笑顔で誠心誠意やってるんだけど、彼女たちへ精一杯手拍子もするけど……今回のロケットは残念だなあ。
と、残念語りした。
ふーっ。
さあっ、次はショーの、ここが好きだっ語り行くぞっ!(笑)