5組全部終わりました、5組全部観ました。つーことで、『Bow Singing Workshop』の全体感想なんぞを。
5組を通しての公演だけど、出演者グレードがずいぶん違う。
生徒を差別化する発言だが、「学校の発表会」ではなく、「プロの興行」として見た場合、生徒に商品価値としての「階級」があることは事実だ。「トップスター」と「初舞台生」はグレードが違う。
出演者のグレードで分けると、
宙組>>>花組≧星組>>雪組>月組
てな感じだった。
宙組はすごい。
出演者16名のうち、6名が「スター」だ。
新公主演経験者が3名、新公ヒロイン経験者が3名。
このうち、バウ主演経験者1名、別箱ヒロイン経験者2名。
新公と別箱が重なっている者は、さらに商品価値のある「スター」だ。
この「スター」たちなら、ふつーに公演しても、ゼイタクなメンバーだと言われるだろう。
花組と星組は同じ。
新公主演経験者2名と、ヒロイン経験者1名。
どちらの組も、バウ主演経験者1名で、星組は別箱ヒロイン経験者1名(次期トップ娘役発表済み)だが、花組の新公&バウ主演は組の3番手であるので、その分豪華と考える。娘役よりも、男役の比重が高い劇団だからだ。
どちらの組も、ふつーにバウ公演可能。
雪組は、新公主演経験者1名、新公&別箱ヒロイン経験者2名。
このメンバーでは、ふつーのバウ公演すら成り立たない。女の子がヒロイン経験豊富でも、男役にスターが足りなければ、興行出来ない。いくらバウでも、主演と2番手は必要。
月組はもっとすごい。
新公主演経験者も、新公ヒロイン経験者も、1名ずつ。そして、バウヒロイン経験者さえいない。
純粋にスターの数だけで考えれば、スター6名の興行とスター2名の興行が、同じ値段であっていいはずがない。
3組のトップコンビが出演する公演と、2番手ひとりで出演する公演が、同じ値段ではないように。
これが、5組の「組事情」ってやつなんだろうか。
宙組は、今回の歌バウのトップバッターだったから、比較対象がなくて「これがふつう」なのかと思った。
つまり、スターが5~6人ぞろりと出演するのが、ふつう。
新公だのバウだので主演するだけの華と実力のある、スターが3分の1、次の3分の1が歌ウマ上級生~中堅、職人とか別格とか呼ばれる大事なたち、そして最後の3分の1が未知数な下級生たち。
スターがたくさんいるから、興行としても納得の華やかさだし、職人たちも多数出演しているからクオリティ安心だし、下級生たちは集客力はなくても、未来へつなげるために必要だし。
集客力、実力、可能性、と三拍子。
次の星組で、スターの数はがくんと減った。
しかも、その「スター」枠の子が歌ウマではない……というか、どっちかってーと歌ヘタで有名。
今の時代、歌がヘタなスターは求められていない。ので、その弱点をモノともしないほどのナニかを持ってなくてはならない。
星組さんは職人さんたち実力派をゼイタクに投入していたので、「知る人ぞ知る」玄人向けのキャストだったとは思う。ただ、職人ばかりだとライト層にはあまり響かない……という事実が、集客面に如実に表れたと思う。
チケットの値下げ競争がすごかった……。
次の雪組は、さらにスターが減った。
てゆーか、なんでこのメンバーにしたんだと問い詰めたい(笑)。
新公主演だけ、バウ主演すらしてない子に、いきなり「発表会」を支えろなんて、無茶振りもいいとこだ。
しかも雪組は、歌ウマ職人も少なかった。
従って、なんとも残念なクオリティになる。
花組は、スターの数こそ少ないが、その2名のスターの力が強かった。組3番手スターとその同期スターで、本公演で華やかに役替わりとかしちゃう「特別なスター」だもの。
歌の実力はともかく、「スター力」という点で他組を凌駕している。
そして、実力面では大劇場本公演でソロをもらう別格スターががっつり支えてるし。
宙組とバランス配分は違うにしろ、こちらも興行として三拍子揃っていると思う。
ラストの月組は、明確な理由があるため、あえていびつな構成。
たったひとりのスターを盛り立てるためだけに、他のスターは排除、この公演自体の興行的な意味よりも、「未来のドル箱」を育てることに終始した。専科主演と銘打ちながら、その実「主な出演者」のためにバウ公演を敢行するのと、同じガイドラインによって、企画運営されている。
だから、スターはひとりだけ、あとは名もなき下級生、別格スターすら最低限。
見つめているのは未来だから、この公演が興行として成立しなくても問題なし。
宙組のバランスの良さは心地いい。
客として満足できるわー。
花組の「スター中心!!」ぶりも、正しいタカラヅカ。客として、ヅカヲタとして、とてもうれしい。
星組は正直、もうちょいスターが欲しい。歌唱力に欠けるなら、それを吹き飛ばすくらいのスター力のある人がいれば、あとはライト層に無名の職人尽くしでもいいと思う。
月組は治外法権。考え方が潔すぎて、口出し出来るレベルじゃない。
暁くんが「ドル箱」になってくれることを祈るのみ。
……でも、思いのほかクオリティは安定してたの。「うまくないけどスター枠だから出さなきゃ」ってのがなかったせい??
だもんで、いちばん危惧するのは雪組だ……。
スター少なくて、実力もいまいちとか、大丈夫か。
雪は歌うまい人多かった印象なんだが、えっと、それって昔のイメージ? 古いイメージ引きずってる?
あくまでも、『Bow Singing Workshop』だけの話。
「この組にはもっと歌ウマがいるわ!」「スターがいるわ!」とか、「たまたま分割具合とタイミングでこうなっただけ」とかは考慮しない。
クオリティ的には宙組、タカラヅカ的には花組が楽しかった。
だから、残りの組も、宙か花かのバランスで出演者を投入して欲しかったなと思う。
そして、どの組も、宙か花かのバランスを作れるくらいのスターと職人を育てて欲しいと思う。
「スター:職人:若手=3:3:3」とか。
「スター!!! その下にがっつり職人! ……と、若手。ピラミッド安定!」とか。
……けど、いちばん楽しんだのは雪組ですから。だって、贔屓組だもん、思い入れある子ばっかだもん。
というあたり、「この考察無意味じゃね??」ですけど、キニシナイ(笑)。
5組を通しての公演だけど、出演者グレードがずいぶん違う。
生徒を差別化する発言だが、「学校の発表会」ではなく、「プロの興行」として見た場合、生徒に商品価値としての「階級」があることは事実だ。「トップスター」と「初舞台生」はグレードが違う。
出演者のグレードで分けると、
宙組>>>花組≧星組>>雪組>月組
てな感じだった。
宙組はすごい。
出演者16名のうち、6名が「スター」だ。
新公主演経験者が3名、新公ヒロイン経験者が3名。
このうち、バウ主演経験者1名、別箱ヒロイン経験者2名。
新公と別箱が重なっている者は、さらに商品価値のある「スター」だ。
この「スター」たちなら、ふつーに公演しても、ゼイタクなメンバーだと言われるだろう。
花組と星組は同じ。
新公主演経験者2名と、ヒロイン経験者1名。
どちらの組も、バウ主演経験者1名で、星組は別箱ヒロイン経験者1名(次期トップ娘役発表済み)だが、花組の新公&バウ主演は組の3番手であるので、その分豪華と考える。娘役よりも、男役の比重が高い劇団だからだ。
どちらの組も、ふつーにバウ公演可能。
雪組は、新公主演経験者1名、新公&別箱ヒロイン経験者2名。
このメンバーでは、ふつーのバウ公演すら成り立たない。女の子がヒロイン経験豊富でも、男役にスターが足りなければ、興行出来ない。いくらバウでも、主演と2番手は必要。
月組はもっとすごい。
新公主演経験者も、新公ヒロイン経験者も、1名ずつ。そして、バウヒロイン経験者さえいない。
純粋にスターの数だけで考えれば、スター6名の興行とスター2名の興行が、同じ値段であっていいはずがない。
3組のトップコンビが出演する公演と、2番手ひとりで出演する公演が、同じ値段ではないように。
これが、5組の「組事情」ってやつなんだろうか。
宙組は、今回の歌バウのトップバッターだったから、比較対象がなくて「これがふつう」なのかと思った。
つまり、スターが5~6人ぞろりと出演するのが、ふつう。
新公だのバウだので主演するだけの華と実力のある、スターが3分の1、次の3分の1が歌ウマ上級生~中堅、職人とか別格とか呼ばれる大事なたち、そして最後の3分の1が未知数な下級生たち。
スターがたくさんいるから、興行としても納得の華やかさだし、職人たちも多数出演しているからクオリティ安心だし、下級生たちは集客力はなくても、未来へつなげるために必要だし。
集客力、実力、可能性、と三拍子。
次の星組で、スターの数はがくんと減った。
しかも、その「スター」枠の子が歌ウマではない……というか、どっちかってーと歌ヘタで有名。
今の時代、歌がヘタなスターは求められていない。ので、その弱点をモノともしないほどのナニかを持ってなくてはならない。
星組さんは職人さんたち実力派をゼイタクに投入していたので、「知る人ぞ知る」玄人向けのキャストだったとは思う。ただ、職人ばかりだとライト層にはあまり響かない……という事実が、集客面に如実に表れたと思う。
チケットの値下げ競争がすごかった……。
次の雪組は、さらにスターが減った。
てゆーか、なんでこのメンバーにしたんだと問い詰めたい(笑)。
新公主演だけ、バウ主演すらしてない子に、いきなり「発表会」を支えろなんて、無茶振りもいいとこだ。
しかも雪組は、歌ウマ職人も少なかった。
従って、なんとも残念なクオリティになる。
花組は、スターの数こそ少ないが、その2名のスターの力が強かった。組3番手スターとその同期スターで、本公演で華やかに役替わりとかしちゃう「特別なスター」だもの。
歌の実力はともかく、「スター力」という点で他組を凌駕している。
そして、実力面では大劇場本公演でソロをもらう別格スターががっつり支えてるし。
宙組とバランス配分は違うにしろ、こちらも興行として三拍子揃っていると思う。
ラストの月組は、明確な理由があるため、あえていびつな構成。
たったひとりのスターを盛り立てるためだけに、他のスターは排除、この公演自体の興行的な意味よりも、「未来のドル箱」を育てることに終始した。専科主演と銘打ちながら、その実「主な出演者」のためにバウ公演を敢行するのと、同じガイドラインによって、企画運営されている。
だから、スターはひとりだけ、あとは名もなき下級生、別格スターすら最低限。
見つめているのは未来だから、この公演が興行として成立しなくても問題なし。
宙組のバランスの良さは心地いい。
客として満足できるわー。
花組の「スター中心!!」ぶりも、正しいタカラヅカ。客として、ヅカヲタとして、とてもうれしい。
星組は正直、もうちょいスターが欲しい。歌唱力に欠けるなら、それを吹き飛ばすくらいのスター力のある人がいれば、あとはライト層に無名の職人尽くしでもいいと思う。
月組は治外法権。考え方が潔すぎて、口出し出来るレベルじゃない。
暁くんが「ドル箱」になってくれることを祈るのみ。
……でも、思いのほかクオリティは安定してたの。「うまくないけどスター枠だから出さなきゃ」ってのがなかったせい??
だもんで、いちばん危惧するのは雪組だ……。
スター少なくて、実力もいまいちとか、大丈夫か。
雪は歌うまい人多かった印象なんだが、えっと、それって昔のイメージ? 古いイメージ引きずってる?
あくまでも、『Bow Singing Workshop』だけの話。
「この組にはもっと歌ウマがいるわ!」「スターがいるわ!」とか、「たまたま分割具合とタイミングでこうなっただけ」とかは考慮しない。
クオリティ的には宙組、タカラヅカ的には花組が楽しかった。
だから、残りの組も、宙か花かのバランスで出演者を投入して欲しかったなと思う。
そして、どの組も、宙か花かのバランスを作れるくらいのスターと職人を育てて欲しいと思う。
「スター:職人:若手=3:3:3」とか。
「スター!!! その下にがっつり職人! ……と、若手。ピラミッド安定!」とか。
……けど、いちばん楽しんだのは雪組ですから。だって、贔屓組だもん、思い入れある子ばっかだもん。
というあたり、「この考察無意味じゃね??」ですけど、キニシナイ(笑)。