タカラヅカにある、5つの組の今。@Bow Singing Workshop
2016年11月4日 タカラヅカ 『Bow Singing Workshop』から、思いつくことをうだうだ。
公演順に、
・宙組 バランスいい、スター・職人・若手の配分が三等分
・星組 スター力が足りない
・雪組 スター不足、職人不足
・花組 スター中心のピラミッド
・月組 未来のスター育成プログラムの一環
というのが、各組歌バウの印象だ。
あくまでもひとつの公演に過ぎない。組を何分割かして行った公演で、組全体を表すモノではない。
とわかった上での思考遊戯。
こうして5組通して歌バウを見ると、そこで感じたことは、組全体にもあてはまるのではないか。組全体の美点と問題点が、そのまま歌バウに表れているのではないか。そう思えたんだ。
宙組のバランスの良さは、観客としてありがたかった。「客」である以上、良いモノが見たいからだ。
良いモノってのは、「うまい歌」であればいいわけじゃない。タカラヅカである以上、美しさも必要。「スター」を見たいんだ。だから、スターもたくさんいて、歌ウマ職人もしっかりいる宙組は、バランスがいい。
客として、与えられたクオリティに満足出来る。
が。
全体的に、どうにもこぢんまりとした印象。差し出された「スター」のスター感が足りないんだなと思う。
……ってソレ、ただの個人的感想やん……って、そもそもすべてがただの思い込みですから。
技術的には高い位置で安定しているのに、タカラヅカ感は低い。
せっかく歌えるスターさんばっかなんだから、タカラヅカ的なキラキラ感が加わればこわいもんなしやなのに、惜しいなと。
宙組から感じるのは、編成期ゆえの忠実さ。
トップコンビがいて、2番手がいて……という、「タカラヅカのピラミッド」を作り直したばかり・作っている渦中、だからこそ、キラキラとか余分なことにまで手を出せず、基本(トップスター制度)に忠実に倣っている。
かなめくん時代に宙組は「タカラヅカのピラミッド」を失った。まぁくん時代になり、それを作り直しているところなんだ。
だから今は地固め中。まぁくんトップ、マカゼ2番手、愛ちゃん3番手、ずんちゃん4番手、というカタチがすっかり決まったのは、ついこの間のこと。
組み上がったばかりの車で、今おそるおそる試運転している。
ゆえに、歌バウは冒険せずに堅実に、スター多めに投入しているわりに、「スターありき!」にならないんだろうなと。まだ、体制を作っている最中だから。
星組の急務は番手スター育成かなと。
星組だけが、1幕ラストの「トップスター仕様の役」を脇の職人さんにやらせている。どんだけ実力があっても、「トップスターの仕事」を脇にやらせるのはおかしい。
みっちゃんが退団したのちの番手スターが足りない。
ベニートップ、ことちゃん2番手。……3番手に別格スターのかいちゃんを置くとして、次代の3番手は誰? 別格スターはいずれその席を路線スターに明け渡す。その「明け渡す相手」が見えていない。
つまり、トップと2番手しかいない、ということ。3番手以下不在の組は力不足だよー。
次代の3番手候補がいれば、この歌バウで1幕ラストに絶唱していたはず。歌がヘタでも新公主演が間に合ってなくても。
3番手すらいない、決められない、というのは、先行き不安だな。
雪組は磐石だと思ってた。……盲目でした、すみません。
本公演でトリデンテがあまりにずしーん!と存在感ありまくりに君臨しているので、次世代へ鈍感になっていた。
まだバウ主演すらしていない子が、歌バウで1幕のトリを務めている。これって、危機感持っていい事態。
雪組には、新公&バウ主演済みの、将来番手付きになるスターが、いない。
ちぎくんトップ、だいもん2番手、咲ちゃん3番手、そして咲ちゃんに明確に抜き返されたことで翔くんは別格スターの4番手である、と示された。この次に、将来的に番手スターになるだろうと思われる新公&バウ主演済みのスター、れいこがいた。
『るろ剣』体制ですな。この5人は、バランスがいい。いずれちぎくんが卒業し、だいもんの時代になったとして、咲、れいこと続けば番手スターがきれいなピラミッドになり、安泰。
ゆえに磐石だと思っていた。
だが。
れいこの組替えが発表になり、咲ちゃんの下の番手スターがいないことが見えてきた。
れいことトレードで組替えしてくるあーさが「次代の番手スター」ならいいけど、彼の月組での扱いからはどうにも不透明だ。
他組を見回しても、歌バウのセンターは95期スターであるべきであり、想定して企画した公演ではないかと思う。
だから本来はれいこが歌バウに出演、『New Wave!』ではなく、ひとこ主演の通常バウ予定だったのではないか。
雪組だけ明らかに、歌バウの人選がおかしいもの。
で、れいこ組替え後の雪組のスター不足、番手不明ぶりが、今回の歌バウにそのまま出ているのだと思った。
御曹司のひとこはまだバウ主演してない。……おかしいじゃん、この学年、この扱いでまだって。
じゃあ、他にスターがいるのかというと、新公主演経験者すらいない、という焼け野原状態。
新公主演経験者の少なさは、別格スターの少なさにも通じる。真ん中経験のある、華やかな別格が生まれにくいからだ。
えええ。ちっとも磐石じゃない。今現在はいいけど、次代やばい。どうしてこうなった。
花組は男役スターの組なんだなあ、と改めて思った。
弱点があろうと関係ない、華とスター性で押し通しちゃうんだなあと。
わたしはヅカヲタなので、「スターを中心にしたピラミッド」を心地よいと思う。歌ウマ好きなので、スターには最低限歌えて欲しいのだけど、歌唱力をものともしない特技をもっているなら、それはそれでアリだと思う。
現在、みりおくんの人気で一点集中的に形成している組ピラミッドを、歌バウにも見ることができる。
月組は特殊なので置くとして。
それぞれ見えてくるモノがあって面白い。
てゆーか、こっちが勝手に「見ようとしている」わけなんだけど。
体制がどうのと言ったところで、そんなロジックと感情は別で、足りなくてもいびつでも好きだったりするんだから、こんな考察、なんの意味もないんだけどねえ。前日欄に引き続き。
いいの、楽しいから(笑)。
公演順に、
・宙組 バランスいい、スター・職人・若手の配分が三等分
・星組 スター力が足りない
・雪組 スター不足、職人不足
・花組 スター中心のピラミッド
・月組 未来のスター育成プログラムの一環
というのが、各組歌バウの印象だ。
あくまでもひとつの公演に過ぎない。組を何分割かして行った公演で、組全体を表すモノではない。
とわかった上での思考遊戯。
こうして5組通して歌バウを見ると、そこで感じたことは、組全体にもあてはまるのではないか。組全体の美点と問題点が、そのまま歌バウに表れているのではないか。そう思えたんだ。
宙組のバランスの良さは、観客としてありがたかった。「客」である以上、良いモノが見たいからだ。
良いモノってのは、「うまい歌」であればいいわけじゃない。タカラヅカである以上、美しさも必要。「スター」を見たいんだ。だから、スターもたくさんいて、歌ウマ職人もしっかりいる宙組は、バランスがいい。
客として、与えられたクオリティに満足出来る。
が。
全体的に、どうにもこぢんまりとした印象。差し出された「スター」のスター感が足りないんだなと思う。
……ってソレ、ただの個人的感想やん……って、そもそもすべてがただの思い込みですから。
技術的には高い位置で安定しているのに、タカラヅカ感は低い。
せっかく歌えるスターさんばっかなんだから、タカラヅカ的なキラキラ感が加わればこわいもんなしやなのに、惜しいなと。
宙組から感じるのは、編成期ゆえの忠実さ。
トップコンビがいて、2番手がいて……という、「タカラヅカのピラミッド」を作り直したばかり・作っている渦中、だからこそ、キラキラとか余分なことにまで手を出せず、基本(トップスター制度)に忠実に倣っている。
かなめくん時代に宙組は「タカラヅカのピラミッド」を失った。まぁくん時代になり、それを作り直しているところなんだ。
だから今は地固め中。まぁくんトップ、マカゼ2番手、愛ちゃん3番手、ずんちゃん4番手、というカタチがすっかり決まったのは、ついこの間のこと。
組み上がったばかりの車で、今おそるおそる試運転している。
ゆえに、歌バウは冒険せずに堅実に、スター多めに投入しているわりに、「スターありき!」にならないんだろうなと。まだ、体制を作っている最中だから。
星組の急務は番手スター育成かなと。
星組だけが、1幕ラストの「トップスター仕様の役」を脇の職人さんにやらせている。どんだけ実力があっても、「トップスターの仕事」を脇にやらせるのはおかしい。
みっちゃんが退団したのちの番手スターが足りない。
ベニートップ、ことちゃん2番手。……3番手に別格スターのかいちゃんを置くとして、次代の3番手は誰? 別格スターはいずれその席を路線スターに明け渡す。その「明け渡す相手」が見えていない。
つまり、トップと2番手しかいない、ということ。3番手以下不在の組は力不足だよー。
次代の3番手候補がいれば、この歌バウで1幕ラストに絶唱していたはず。歌がヘタでも新公主演が間に合ってなくても。
3番手すらいない、決められない、というのは、先行き不安だな。
雪組は磐石だと思ってた。……盲目でした、すみません。
本公演でトリデンテがあまりにずしーん!と存在感ありまくりに君臨しているので、次世代へ鈍感になっていた。
まだバウ主演すらしていない子が、歌バウで1幕のトリを務めている。これって、危機感持っていい事態。
雪組には、新公&バウ主演済みの、将来番手付きになるスターが、いない。
ちぎくんトップ、だいもん2番手、咲ちゃん3番手、そして咲ちゃんに明確に抜き返されたことで翔くんは別格スターの4番手である、と示された。この次に、将来的に番手スターになるだろうと思われる新公&バウ主演済みのスター、れいこがいた。
『るろ剣』体制ですな。この5人は、バランスがいい。いずれちぎくんが卒業し、だいもんの時代になったとして、咲、れいこと続けば番手スターがきれいなピラミッドになり、安泰。
ゆえに磐石だと思っていた。
だが。
れいこの組替えが発表になり、咲ちゃんの下の番手スターがいないことが見えてきた。
れいことトレードで組替えしてくるあーさが「次代の番手スター」ならいいけど、彼の月組での扱いからはどうにも不透明だ。
他組を見回しても、歌バウのセンターは95期スターであるべきであり、想定して企画した公演ではないかと思う。
だから本来はれいこが歌バウに出演、『New Wave!』ではなく、ひとこ主演の通常バウ予定だったのではないか。
雪組だけ明らかに、歌バウの人選がおかしいもの。
で、れいこ組替え後の雪組のスター不足、番手不明ぶりが、今回の歌バウにそのまま出ているのだと思った。
御曹司のひとこはまだバウ主演してない。……おかしいじゃん、この学年、この扱いでまだって。
じゃあ、他にスターがいるのかというと、新公主演経験者すらいない、という焼け野原状態。
新公主演経験者の少なさは、別格スターの少なさにも通じる。真ん中経験のある、華やかな別格が生まれにくいからだ。
えええ。ちっとも磐石じゃない。今現在はいいけど、次代やばい。どうしてこうなった。
花組は男役スターの組なんだなあ、と改めて思った。
弱点があろうと関係ない、華とスター性で押し通しちゃうんだなあと。
わたしはヅカヲタなので、「スターを中心にしたピラミッド」を心地よいと思う。歌ウマ好きなので、スターには最低限歌えて欲しいのだけど、歌唱力をものともしない特技をもっているなら、それはそれでアリだと思う。
現在、みりおくんの人気で一点集中的に形成している組ピラミッドを、歌バウにも見ることができる。
月組は特殊なので置くとして。
それぞれ見えてくるモノがあって面白い。
てゆーか、こっちが勝手に「見ようとしている」わけなんだけど。
体制がどうのと言ったところで、そんなロジックと感情は別で、足りなくてもいびつでも好きだったりするんだから、こんな考察、なんの意味もないんだけどねえ。前日欄に引き続き。
いいの、楽しいから(笑)。