パン屋でも役所勤めでも保父さんでも可。@私立探偵ケイレブ・ハント
2016年11月6日 タカラヅカ 『私立探偵ケイレブ・ハント』についてあれこれ。
素朴な疑問なんだけど、ケイレブが命を懸ける理由、世の中的にアレはアリなの?
「私立探偵」ケイレブ・ハント@ちぎは、「依頼されてもいない」事件を個人的に引っかかるから、と調べている。
という段階でもう、矛盾している。
せっかく私立探偵なんだから、「依頼された仕事」でいいじゃん。なんで探偵設定を無視するような話にするんだろう?
ある夫婦が、ケイレブの事務所に娘アデル@あゆみちゃんの捜索を依頼しに来た。ケイレブは入れ違いに事務所を出ているので、この夫婦の対応はしていない。紹介者ナシの仕事は受けない方針なので、ジム@だいもんが話を聞くのみで、依頼は受けなかった。
翌日になってから、夫婦の探している娘アデルが事故で亡くなった女優だとケイレブが気づく。娘の死をジムが夫婦へ伝えに行くと、彼らはすでに事故死したと刑事ホレイショー@翔くんに伝えられる。
一方ケイレブはアデルの部屋へ行き、そこが荒らされていることを知る。アデルの友人ハリエット@あんりちゃんと話す。
娘と両親がほぼ同時に事故死、荒らされた娘の部屋、娘が所属していた芸能プロダクションは、他の恐喝事件などでも名前が挙がっている曰く付き、そして駄目押しに、そのプロダクションはマフィアだとケイレブの戦友ナイジェル@がおりが教えてくれた。
ここまできたら、アデルや両親がマフィアに殺されたことは見当が付く。
それでもなお、ケイレブはプロダクションを調べようとする。
繰り返すが、依頼人はいないので、ただの興味で。
ケイレブは、アデルともその両親とも会ったことがない。両親とはすれ違っただけなので、「会った」うちにはカウントしなくていいだろう。
赤の他人がマフィアに殺された。……というだけで、マフィアの本拠地へ乗り込んでいく。
乗り込む理由は「ボロを出すかもしれないから」。
ジムが「蛮勇だ」と怒っていたけれど、わたしは怒る以前に理由がわからない。ケイレブが「そこまで」しなくてはならない理由。
乗り込んだ先でマクシミリアン@れいこに会い、恋人のイヴォンヌ@みゆちゃんがプロダクションの仕事を受けていたこともあり、ケイレブは私情により敵意剥き出しになり、マクシミリアンからはめでたく危険人物として認識される。
そのために、ジムが襲われ、イヴォンヌも誘拐されかかる。
イヴォンヌは探偵であるケイレブとの溝を感じ、「愛しているけれど、共に生きることの難しさ」を改めて思い悩む。それまでも齟齬を感じていただけに。
イヴォンヌが止めても、ケイレブは危険へと飛び込んで行くのだ。
ちょっと待った。
やたらと「探偵だから」とイヴォンヌはこだわっているけれど。
今回の件は探偵関係ないから。
探偵の仕事じゃない。
依頼人はいない。
ケイレブがただの趣味でやっているだけだ。
マクシミリアンに誘拐されたハリエットを救い出すために、ケイレブは無謀と知りつつ仲間たちと共に、パーティ会場へ乗り込んでいく。
命を懸けて。泣く恋人を置いて。
男には、行かねばならないときがある。
えーと。
だからそもそもなんで、命を懸けるの?
会ったこともない赤の他人のために命を懸ける。
恋人や仲間に迷惑をかけても、赤の他人の無念を晴らしたいと思う。
一度会話しただけの女の子を助けるために、命を懸ける。
恋人を泣かせても、別れることになっても、刑事に事の次第を伝えてあっても、「自分で」助けに行く。
これって、万人が納得する理由?
しかも、タイトルは『私立探偵ケイレブ・ハント』。
タイトル無視っぷりもひどい。
だって探偵である必要が、カケラもない。
依頼人でもない、ただの赤の他人のために個人的感情のみで捜査するのだから、『パン屋ケイレブ・ハント』『課長ケイレブ・ハント』でも、なんでもいい。
職業と関係ない。
パン屋でも、「いつもパンを配達に行く撮影所で女優が事故死したって」「さっきパンを買いに来た夫婦が、娘を探してるって写真見せられた、死んだのはあの写真の子だ」……で、今とまったく同じ展開になる。
役所勤めでも商社勤めでも、幼稚園の先生でもなんでいい。だって仕事とは無関係のところでやっていることだもの。
「事件」とケイレブの関わり方がぽかーんでした。彼が事件に関わり、命まで懸ける理由がわからない。
ほんと、素朴な疑問。
探偵が探偵する物語に何故しなかったんだろう、『私立探偵ケイレブ・ハント』。
素朴な疑問なんだけど、ケイレブが命を懸ける理由、世の中的にアレはアリなの?
「私立探偵」ケイレブ・ハント@ちぎは、「依頼されてもいない」事件を個人的に引っかかるから、と調べている。
という段階でもう、矛盾している。
せっかく私立探偵なんだから、「依頼された仕事」でいいじゃん。なんで探偵設定を無視するような話にするんだろう?
ある夫婦が、ケイレブの事務所に娘アデル@あゆみちゃんの捜索を依頼しに来た。ケイレブは入れ違いに事務所を出ているので、この夫婦の対応はしていない。紹介者ナシの仕事は受けない方針なので、ジム@だいもんが話を聞くのみで、依頼は受けなかった。
翌日になってから、夫婦の探している娘アデルが事故で亡くなった女優だとケイレブが気づく。娘の死をジムが夫婦へ伝えに行くと、彼らはすでに事故死したと刑事ホレイショー@翔くんに伝えられる。
一方ケイレブはアデルの部屋へ行き、そこが荒らされていることを知る。アデルの友人ハリエット@あんりちゃんと話す。
娘と両親がほぼ同時に事故死、荒らされた娘の部屋、娘が所属していた芸能プロダクションは、他の恐喝事件などでも名前が挙がっている曰く付き、そして駄目押しに、そのプロダクションはマフィアだとケイレブの戦友ナイジェル@がおりが教えてくれた。
ここまできたら、アデルや両親がマフィアに殺されたことは見当が付く。
それでもなお、ケイレブはプロダクションを調べようとする。
繰り返すが、依頼人はいないので、ただの興味で。
ケイレブは、アデルともその両親とも会ったことがない。両親とはすれ違っただけなので、「会った」うちにはカウントしなくていいだろう。
赤の他人がマフィアに殺された。……というだけで、マフィアの本拠地へ乗り込んでいく。
乗り込む理由は「ボロを出すかもしれないから」。
ジムが「蛮勇だ」と怒っていたけれど、わたしは怒る以前に理由がわからない。ケイレブが「そこまで」しなくてはならない理由。
乗り込んだ先でマクシミリアン@れいこに会い、恋人のイヴォンヌ@みゆちゃんがプロダクションの仕事を受けていたこともあり、ケイレブは私情により敵意剥き出しになり、マクシミリアンからはめでたく危険人物として認識される。
そのために、ジムが襲われ、イヴォンヌも誘拐されかかる。
イヴォンヌは探偵であるケイレブとの溝を感じ、「愛しているけれど、共に生きることの難しさ」を改めて思い悩む。それまでも齟齬を感じていただけに。
イヴォンヌが止めても、ケイレブは危険へと飛び込んで行くのだ。
ちょっと待った。
やたらと「探偵だから」とイヴォンヌはこだわっているけれど。
今回の件は探偵関係ないから。
探偵の仕事じゃない。
依頼人はいない。
ケイレブがただの趣味でやっているだけだ。
マクシミリアンに誘拐されたハリエットを救い出すために、ケイレブは無謀と知りつつ仲間たちと共に、パーティ会場へ乗り込んでいく。
命を懸けて。泣く恋人を置いて。
男には、行かねばならないときがある。
えーと。
だからそもそもなんで、命を懸けるの?
会ったこともない赤の他人のために命を懸ける。
恋人や仲間に迷惑をかけても、赤の他人の無念を晴らしたいと思う。
一度会話しただけの女の子を助けるために、命を懸ける。
恋人を泣かせても、別れることになっても、刑事に事の次第を伝えてあっても、「自分で」助けに行く。
これって、万人が納得する理由?
しかも、タイトルは『私立探偵ケイレブ・ハント』。
タイトル無視っぷりもひどい。
だって探偵である必要が、カケラもない。
依頼人でもない、ただの赤の他人のために個人的感情のみで捜査するのだから、『パン屋ケイレブ・ハント』『課長ケイレブ・ハント』でも、なんでもいい。
職業と関係ない。
パン屋でも、「いつもパンを配達に行く撮影所で女優が事故死したって」「さっきパンを買いに来た夫婦が、娘を探してるって写真見せられた、死んだのはあの写真の子だ」……で、今とまったく同じ展開になる。
役所勤めでも商社勤めでも、幼稚園の先生でもなんでいい。だって仕事とは無関係のところでやっていることだもの。
「事件」とケイレブの関わり方がぽかーんでした。彼が事件に関わり、命まで懸ける理由がわからない。
ほんと、素朴な疑問。
探偵が探偵する物語に何故しなかったんだろう、『私立探偵ケイレブ・ハント』。