吊り物揺れる、吊り橋揺れる。@『A-EN』ARI VERSION
2015年9月15日 タカラヅカ 月組こわい、ということは理解したので。
『A-EN』ARI VERSIONは「わかった」上で観劇しました。
下級生抜擢があたりまえ、「上級生だから」はなんの免罪符にもならない、劇団は使いたい生徒を抜擢し、モブだと決めた生徒にはモブしかやらせない、このバウ公演のルール徹底。
プログラムはあーさ版と1冊になっているから、あらかじめ確認できる。
あーさ版の「新進スター枠」に、暁くん版は誰が入っているか。
やっぱし下級生ですよ。
99期研3、101期研1。
こんな学年の子が、本公演で言えば銀橋渡っちゃうような扱い受けるわけだな。
抜擢目的はわかっていたつもりだったけど、観終わってさらに驚いたのが、この公演の3番手研3?! てこと。
ぜんぜん知らない子ですがな。当然ですがな、贔屓組以外の研3まで区別付いてませんがな。
周辺のバウ公演見回してみても、研3で3番手とか、記憶にない……。月組こええ。
抜擢が早いことは、別に悪いことじゃない。スター誕生はみんな大好きなはず。
抜擢に相応しい美貌と実力があれば、問題ない。
3番手の子ももうひとりも、この公演では破綻なく役割を果たしていた、と思う。
ところで、この抜擢上等な公演のなかで、わたしが気になった下級生がひとりいる。
オネエ少年@新斗希矢くん。
シンプルに、顔が好き。
ヲカマだとは思ってなかったから最初、あら、好みの顔の子がいるわ、と眺めてたら、なんか動きが変だ……ああ、現代モノのお約束のヲカマキャラかあ、あーさ版だとヲカマくんは主人公(あーさ)の親友に恋してたけど、暁くん版のあーさとその親友は女の子ふたりに変換されてるからなー。
てことで、ただのモブによくあるヲカマかと思った。キャラ付けがしやすいからだろうな、ヅカの現代モノにはモブに高確率でヲカマさんがいるから(笑)。
で、モブだと思ったのは、彼があまりにひょろんとしていたから。下級生感丸出しというか。ああこれは、主な配役には入らないだろう、と。
そしたら、ちゃんと必要な役で、驚いた。
モブじゃない、ストーリーを回す役のひとつ。てゆーかこの『PROM LESSON』って話、主要役にヲカマ出さなきゃいけないの? や、いいんだけど、お手軽だなあと。
ヲカマさんは下級生でもうまく演じられる。イロモノだからだ。男役としての基礎が不十分でもなんとなくサマになって見えて、しかもウケを取れる。ヅカのにぎやかしモブキャラに高確率でヲカマさんがいるのはそのためもあるだろう。
だから斗希矢くんの基礎力は判断に至らず。
ただ、この子にヲカマ美容師をやらせたのはGJ! と思った。
ナニこの説得力。
外見からして「このヲカマさん、美容師にいそう」だもん。そしたらほんとに美容師志望だって言うし!
芯のない細長いからだがへろへろしていて、吹けば飛びそうだ。でも気は強くてビッグマウスだ。
同じヲカマキャラでも、あーさ版の佳城くんは技術あったんだなあ、と再確認させてくれる、腰の据わらない舞台姿。
舞台の居方から「めっちゃ下級生だ」とわかる。わかるってことは、うまくないんだろう。
うまくないんだろうに……それでもなんかサマになっているというか雰囲気勝ちしているというか、ビジュアル勝ち?
よく喋り、喋りの延長で歌う。世界観に合った、破綻しないキャラだ。
うまくないのにうまくやってる感じに、どーゆーこっちゃと幕間に学年を確認した。研2か! そりゃ「舞台」自体に慣れてなくても仕方ないわ。
そして、芝居だけでいうと抜擢3番手の子より重要な役やってるわけだし。
この学年にしてはうまい、ということでいいのかな? ヲカマ役だからよくわかんないんだけど。
で、幕間のプログラムチェックで、「この名前たしかあそこにあったよな」とショーの出演場面確認したら、ええ、ありましたよ7場のエピローグに。
ほら、冒頭で書いた、「新進スター枠」。あーさ版では最下のふたりが3番手のるねくんと共に客席登場し、ソロパートも交えて客席釣りしながら「スター!!」とドヤる、「月組こわい」の真骨頂(笑)ともいえる人遣い。
その3人組のひとりに、斗希矢くん入ってる。彼以外のふたりが「新進スター枠」で、ショーを通して特別っぽい位置の子たち。
あーさ版の記憶で、演出はわかってる。3人の「スター」が客席登場し、いちばん上の子は最前列センター、2番目が上手通路、3番目が下手通路。たぶん、この序列は学年順。
てことはだ。
斗希矢くん、上手来るわ。登場はたしかわりと上の方で……と考えるわたしは、上手通路際席。
来るわ。
客席登場場面、たぶん斗希矢くん、わたしの真横に立つ。
ええ。見事に予想的中しました、ショーではマジに斗希矢くん、わたしの真横登場だった。暗い中入ってきて、わたしの真横でばんっとライト当たる。
真下から見上げたので、顔はかえってよくわかんなかった。
カラダでかい、ということしか(笑)。
登場してきたとこなのに、すでに汗だくとか、なんかはあはあいってる感じとか。ばたばたしてんだろうなあ、楽屋、と想像できる感じというか。
このいかにも「スター!!」な演出、下級生には相当ハードル高いんだろうなあ。
斗希矢くんの、「テンション上げていくぜ!」的な感じ……「今、スイッチ入れた!!」と、自発的に恣意的にオラオラしはじめるのが……。
なんつーか、野球部の声出しみたいな感じ? 仲間たちで「声出して行くぞー!」「おおおーっ!!」と、一緒になって気合い入れてるアレ。
真横だから斗希矢くんのスイッチがいちばんわかったけれど、この場面は3人が3人とも、一緒になって無理矢理テンション上げてた。仲間の声を聞いて自分も奮い立つ、っていうか、死なばもろともっていうか。
大変やなー……(笑)。
でも、限られた人にしかやらせてもらえないことなんだから、みんながんばれー。
ということで、トッキー注目です、わたし。
顔が好みで学年的にヘタではなくて、ヲカマやっても女役やってもどっちにしろなよっとヲカマっぽくて(笑)、何故か客席登場メンバーに入ってていっぱいいっぱいで、素敵でした。
てゆーか、いちばん彼にずきゅんとキタのは、ショーの最初の方、タイトル文字の吊り物に、踊りながら腕をぶつけたのを見たときかもしれん(笑)。
えっ、当たった? 当たったよねソレ痛いよね、吊り物めっちゃ揺れてるし。でも彼は笑顔に一瞬の曇りもなく踊り続け……気づいてないのかもしれん、テンパり過ぎてて?
いやあ、見ていてドキドキしました。吊り橋効果?(笑)
『A-EN』ARI VERSIONは「わかった」上で観劇しました。
下級生抜擢があたりまえ、「上級生だから」はなんの免罪符にもならない、劇団は使いたい生徒を抜擢し、モブだと決めた生徒にはモブしかやらせない、このバウ公演のルール徹底。
プログラムはあーさ版と1冊になっているから、あらかじめ確認できる。
あーさ版の「新進スター枠」に、暁くん版は誰が入っているか。
やっぱし下級生ですよ。
99期研3、101期研1。
こんな学年の子が、本公演で言えば銀橋渡っちゃうような扱い受けるわけだな。
抜擢目的はわかっていたつもりだったけど、観終わってさらに驚いたのが、この公演の3番手研3?! てこと。
ぜんぜん知らない子ですがな。当然ですがな、贔屓組以外の研3まで区別付いてませんがな。
周辺のバウ公演見回してみても、研3で3番手とか、記憶にない……。月組こええ。
抜擢が早いことは、別に悪いことじゃない。スター誕生はみんな大好きなはず。
抜擢に相応しい美貌と実力があれば、問題ない。
3番手の子ももうひとりも、この公演では破綻なく役割を果たしていた、と思う。
ところで、この抜擢上等な公演のなかで、わたしが気になった下級生がひとりいる。
オネエ少年@新斗希矢くん。
シンプルに、顔が好き。
ヲカマだとは思ってなかったから最初、あら、好みの顔の子がいるわ、と眺めてたら、なんか動きが変だ……ああ、現代モノのお約束のヲカマキャラかあ、あーさ版だとヲカマくんは主人公(あーさ)の親友に恋してたけど、暁くん版のあーさとその親友は女の子ふたりに変換されてるからなー。
てことで、ただのモブによくあるヲカマかと思った。キャラ付けがしやすいからだろうな、ヅカの現代モノにはモブに高確率でヲカマさんがいるから(笑)。
で、モブだと思ったのは、彼があまりにひょろんとしていたから。下級生感丸出しというか。ああこれは、主な配役には入らないだろう、と。
そしたら、ちゃんと必要な役で、驚いた。
モブじゃない、ストーリーを回す役のひとつ。てゆーかこの『PROM LESSON』って話、主要役にヲカマ出さなきゃいけないの? や、いいんだけど、お手軽だなあと。
ヲカマさんは下級生でもうまく演じられる。イロモノだからだ。男役としての基礎が不十分でもなんとなくサマになって見えて、しかもウケを取れる。ヅカのにぎやかしモブキャラに高確率でヲカマさんがいるのはそのためもあるだろう。
だから斗希矢くんの基礎力は判断に至らず。
ただ、この子にヲカマ美容師をやらせたのはGJ! と思った。
ナニこの説得力。
外見からして「このヲカマさん、美容師にいそう」だもん。そしたらほんとに美容師志望だって言うし!
芯のない細長いからだがへろへろしていて、吹けば飛びそうだ。でも気は強くてビッグマウスだ。
同じヲカマキャラでも、あーさ版の佳城くんは技術あったんだなあ、と再確認させてくれる、腰の据わらない舞台姿。
舞台の居方から「めっちゃ下級生だ」とわかる。わかるってことは、うまくないんだろう。
うまくないんだろうに……それでもなんかサマになっているというか雰囲気勝ちしているというか、ビジュアル勝ち?
よく喋り、喋りの延長で歌う。世界観に合った、破綻しないキャラだ。
うまくないのにうまくやってる感じに、どーゆーこっちゃと幕間に学年を確認した。研2か! そりゃ「舞台」自体に慣れてなくても仕方ないわ。
そして、芝居だけでいうと抜擢3番手の子より重要な役やってるわけだし。
この学年にしてはうまい、ということでいいのかな? ヲカマ役だからよくわかんないんだけど。
で、幕間のプログラムチェックで、「この名前たしかあそこにあったよな」とショーの出演場面確認したら、ええ、ありましたよ7場のエピローグに。
ほら、冒頭で書いた、「新進スター枠」。あーさ版では最下のふたりが3番手のるねくんと共に客席登場し、ソロパートも交えて客席釣りしながら「スター!!」とドヤる、「月組こわい」の真骨頂(笑)ともいえる人遣い。
その3人組のひとりに、斗希矢くん入ってる。彼以外のふたりが「新進スター枠」で、ショーを通して特別っぽい位置の子たち。
あーさ版の記憶で、演出はわかってる。3人の「スター」が客席登場し、いちばん上の子は最前列センター、2番目が上手通路、3番目が下手通路。たぶん、この序列は学年順。
てことはだ。
斗希矢くん、上手来るわ。登場はたしかわりと上の方で……と考えるわたしは、上手通路際席。
来るわ。
客席登場場面、たぶん斗希矢くん、わたしの真横に立つ。
ええ。見事に予想的中しました、ショーではマジに斗希矢くん、わたしの真横登場だった。暗い中入ってきて、わたしの真横でばんっとライト当たる。
真下から見上げたので、顔はかえってよくわかんなかった。
カラダでかい、ということしか(笑)。
登場してきたとこなのに、すでに汗だくとか、なんかはあはあいってる感じとか。ばたばたしてんだろうなあ、楽屋、と想像できる感じというか。
このいかにも「スター!!」な演出、下級生には相当ハードル高いんだろうなあ。
斗希矢くんの、「テンション上げていくぜ!」的な感じ……「今、スイッチ入れた!!」と、自発的に恣意的にオラオラしはじめるのが……。
なんつーか、野球部の声出しみたいな感じ? 仲間たちで「声出して行くぞー!」「おおおーっ!!」と、一緒になって気合い入れてるアレ。
真横だから斗希矢くんのスイッチがいちばんわかったけれど、この場面は3人が3人とも、一緒になって無理矢理テンション上げてた。仲間の声を聞いて自分も奮い立つ、っていうか、死なばもろともっていうか。
大変やなー……(笑)。
でも、限られた人にしかやらせてもらえないことなんだから、みんながんばれー。
ということで、トッキー注目です、わたし。
顔が好みで学年的にヘタではなくて、ヲカマやっても女役やってもどっちにしろなよっとヲカマっぽくて(笑)、何故か客席登場メンバーに入ってていっぱいいっぱいで、素敵でした。
てゆーか、いちばん彼にずきゅんとキタのは、ショーの最初の方、タイトル文字の吊り物に、踊りながら腕をぶつけたのを見たときかもしれん(笑)。
えっ、当たった? 当たったよねソレ痛いよね、吊り物めっちゃ揺れてるし。でも彼は笑顔に一瞬の曇りもなく踊り続け……気づいてないのかもしれん、テンパり過ぎてて?
いやあ、見ていてドキドキしました。吊り橋効果?(笑)