落ち着きのないショーの、落ち着きもオチもない感想。@La Esmeralda
2015年9月30日 タカラヅカ 今さらですが、『ラ』の話。
『星逢一夜』が好きで劇場へ通うと、もれなく『La Esmeralda』も付いてくる(笑)。
今回もいろんな席で観ているので、いろんな視界があって楽しい。
翼くんは、1公演でウインク何回してますか?
誰か教えてください。
オープニングの、だいもんが銀橋渡ってるとこあるじゃないですか、あそこの1場面だけですら、何回してるよ? 4回? いちおわたし、だいもんも見てるから、翼くんだけガン見してるわけじゃない、なのに見るたびウインクしてるんですけど(笑)。
一度じっくり数えてみたいっす。
タカラヅカ慣れしていない、生徒さんのお身内さんが客席にいる、ことに遭遇することは、ままあること。
たまたま隣になったグループは、ある下級生くんのお身内らしい。が、ヅカメイクをした下級生くんを見つけられないらしい。まあねえ、ヅカヲタでないと、「みんな同じ顔」に見えるよねえ。
「右端にいるらしいよ」「どの色?」ささやきあって、こしょこしょこしょ。「あ、あれだ!」「どれ?」小さく手を振る。
みんながセンターを見ているだろう場面で、そのグループだけ花道を向いてる。釣られて花道を見ると、某下級生くんが満面の笑顔。
あー、某くんのお身内さんかあ。見つけられてよかったね~~。
ほっこりしたのはいいけれど。
お身内さんたち、また某くんを見失ったみたいで。「緑って言ってた」「じゃあアレ?」違うって、そっちの緑じゃない、某くんはセンター寄り、端っこの緑は別の子だよ~~。
じれじれ。思わず教えてあげたくなった。や、口はチャックです、ナニも言いません。
舞台の上からも、お身内さんたちがこぞって別方向見てるの、わかったんじゃないかなあ。でも某くんはいい笑顔でした。
お身内さんの横にいたおかげで、わたしはその日某くんの笑顔や目線をいっぱいいただきましたとも。当のお身内さんたち以上に(笑)。
みゆちゃんはショーになると弱いなとは思っていたけど、今まであまり気にしてなかった。前回のショーでは出番自体なかったし、下級生でトップ就任した娘役は経験不足ゆえにショーでの見せ方を未習得なことが多いし。これからじゃん?と。
が、今回改めて「お、おう……」と思った。
がっつり尺のあるカルメン場面とかじゃなく、みんなバタバタ走り回っている中詰めにて。
それまでは銀橋とカーテン前の歌とダンスだった、音楽が決まり、そのタイミングでカーテンがぱさっと落ち、本舞台オープン、これからが本番だーーっ!!
センターのセットの中にスター登場!!
でもなんか、インパクト弱い、スターひとりがばばーん!じゃなくて、なんか微妙な位置にもうひとりいる……なんで? ここは真ん中のスターひとりばばーん!か、あるいは微妙な位置に立たせなきゃならん人がいるなら、その人とペアでセンターばばーん!にするべきじゃあ?
なんか収まり悪い……と、思い、よく見たら、センターはちぎくんで、微妙な位置にいるのはみゆちゃんだった。
トップコンビかよ!! 演出微妙だから、トップ以外のスターの登場場面だと思った。
中央のセットの中で板付き登場するちぎくんはいい。それだけならトップらしい。
しかし、彼の斜め前にみゆちゃんがいることで、「センターどこ?」になってしまい、彼のトップ感が薄れる。
ここでみゆちゃんが派手な存在感を持つ人なら、「微妙な位置にもうひとりいる」にはならないんだろうなあ、と思った。
彼女の立ち位置は「トップに花を添える」位置で、後ろではなく前にいることで、トップ娘役として配慮されているのだと思う。
でもこの配慮ゆえに、ちぎくんの「センターばばーん!」感を下げているのが、もったいない。
カーテンが落ち、ライトが当たった瞬間、華やかに発光してなんぼの立ち位置っすよ。そこでライト吸収する地味さだと、ちぎみゆ同時に登場させる意味なくないか? みゆちゃんは途中から登場の方がよくないか? と首をかしげるのだわ……。
みゆちゃんは芝居の人、わたしは彼女のお芝居が好き。得意分野のはっきりした人だから仕方ないのかもしれんが、そっか、ショーが弱いってのはこういう状態になるんだなと、改めて実感した。
てゆーか難しいな、ショーって。
ヨシマサショーはなにもかもがごちゃごちゃしてるから、「スターだけが派手派手衣装ばーん!」じゃない、周囲も同じように派手派手だから、本人が発光しないと埋没する。
とはいえ、なにをどうすれば発光できるのかとか、わかんニャいわ……。
みゆちゃんかわいいのに、ナニが足りないんだろう?
中詰めの「銀橋大安売り!!」ぶりは実に楽しい。こういうの見ると「スターは作られるものだ」という言葉に納得する。
雪組観たことナイ人は、たぶん観たままを受け入れるよな、「スターがいっぱい」。こんなにたくさん銀橋渡るスターがいるんだ、なんてスターの多い組だろう!と。
そして、番手とか事情とか関係なく、場を与えれば、人は成長する。立場に相応しい振る舞いを身に付ける。銀橋渡らせちゃえば、「銀橋渡るのが当然のスターですが、ナニか?」という様子になる。
それは、いいことだろう。たとえ今後モブのひとりに戻って銀橋と縁のなくなる人がいたとしても、この経験はその人を輝かせるはず。
もったい付けて数人しか銀橋渡らせない演出家なんか、ぺっ、だっ。つまらんつまらん! スター大安売りでいいじゃんか!
ところで、中詰めのあんりちゃんがかわいすぎる。
その前の場面とか、「そ、その髪型……?!」となるせいか、まともな髪型(つか、ターバン)の黒塗りあんりちゃんがすげーかわいい。
ロケットに歌があるのがイイ。
かわいこちゃんたちがキュートに歌うロケット! なんつーか観ている没入度がチガウな! 懐メロの耳馴染みの良さ。トンデモカラーの衣装+レトロなカタカナ表記の吊り物と相まって、ダサさが一周回ってステキ。
3組のデュエットダンスは、娘役がおとーさんのらくだシャツ着てるのが興ざめ。ドレスの下にわざわざ肌色の長袖シャツ着てるんだけど、これがだぼだぼして「肌だと思ってほしくてこの色にしてる」「でも肌になんかまったく見えない」様が、ちょーみっともない。
なんで肌のまんまじゃダメだったんだろ。初日観たときはなにかの間違い、アクシデントで仕方なくやってるのかと思ったわ。
肌を出せないのなら、肌色じゃなく別の色のシャツにすればいいのに。衣装センスの悪さは変わらないとしても、最低限「そう見せかけたくてやったけれど、盛大に自爆」だけは回避できたのに。
ラストが残念なのは、全体印象としても、残念。
『星逢一夜』が好きで劇場へ通うと、もれなく『La Esmeralda』も付いてくる(笑)。
今回もいろんな席で観ているので、いろんな視界があって楽しい。
翼くんは、1公演でウインク何回してますか?
誰か教えてください。
オープニングの、だいもんが銀橋渡ってるとこあるじゃないですか、あそこの1場面だけですら、何回してるよ? 4回? いちおわたし、だいもんも見てるから、翼くんだけガン見してるわけじゃない、なのに見るたびウインクしてるんですけど(笑)。
一度じっくり数えてみたいっす。
タカラヅカ慣れしていない、生徒さんのお身内さんが客席にいる、ことに遭遇することは、ままあること。
たまたま隣になったグループは、ある下級生くんのお身内らしい。が、ヅカメイクをした下級生くんを見つけられないらしい。まあねえ、ヅカヲタでないと、「みんな同じ顔」に見えるよねえ。
「右端にいるらしいよ」「どの色?」ささやきあって、こしょこしょこしょ。「あ、あれだ!」「どれ?」小さく手を振る。
みんながセンターを見ているだろう場面で、そのグループだけ花道を向いてる。釣られて花道を見ると、某下級生くんが満面の笑顔。
あー、某くんのお身内さんかあ。見つけられてよかったね~~。
ほっこりしたのはいいけれど。
お身内さんたち、また某くんを見失ったみたいで。「緑って言ってた」「じゃあアレ?」違うって、そっちの緑じゃない、某くんはセンター寄り、端っこの緑は別の子だよ~~。
じれじれ。思わず教えてあげたくなった。や、口はチャックです、ナニも言いません。
舞台の上からも、お身内さんたちがこぞって別方向見てるの、わかったんじゃないかなあ。でも某くんはいい笑顔でした。
お身内さんの横にいたおかげで、わたしはその日某くんの笑顔や目線をいっぱいいただきましたとも。当のお身内さんたち以上に(笑)。
みゆちゃんはショーになると弱いなとは思っていたけど、今まであまり気にしてなかった。前回のショーでは出番自体なかったし、下級生でトップ就任した娘役は経験不足ゆえにショーでの見せ方を未習得なことが多いし。これからじゃん?と。
が、今回改めて「お、おう……」と思った。
がっつり尺のあるカルメン場面とかじゃなく、みんなバタバタ走り回っている中詰めにて。
それまでは銀橋とカーテン前の歌とダンスだった、音楽が決まり、そのタイミングでカーテンがぱさっと落ち、本舞台オープン、これからが本番だーーっ!!
センターのセットの中にスター登場!!
でもなんか、インパクト弱い、スターひとりがばばーん!じゃなくて、なんか微妙な位置にもうひとりいる……なんで? ここは真ん中のスターひとりばばーん!か、あるいは微妙な位置に立たせなきゃならん人がいるなら、その人とペアでセンターばばーん!にするべきじゃあ?
なんか収まり悪い……と、思い、よく見たら、センターはちぎくんで、微妙な位置にいるのはみゆちゃんだった。
トップコンビかよ!! 演出微妙だから、トップ以外のスターの登場場面だと思った。
中央のセットの中で板付き登場するちぎくんはいい。それだけならトップらしい。
しかし、彼の斜め前にみゆちゃんがいることで、「センターどこ?」になってしまい、彼のトップ感が薄れる。
ここでみゆちゃんが派手な存在感を持つ人なら、「微妙な位置にもうひとりいる」にはならないんだろうなあ、と思った。
彼女の立ち位置は「トップに花を添える」位置で、後ろではなく前にいることで、トップ娘役として配慮されているのだと思う。
でもこの配慮ゆえに、ちぎくんの「センターばばーん!」感を下げているのが、もったいない。
カーテンが落ち、ライトが当たった瞬間、華やかに発光してなんぼの立ち位置っすよ。そこでライト吸収する地味さだと、ちぎみゆ同時に登場させる意味なくないか? みゆちゃんは途中から登場の方がよくないか? と首をかしげるのだわ……。
みゆちゃんは芝居の人、わたしは彼女のお芝居が好き。得意分野のはっきりした人だから仕方ないのかもしれんが、そっか、ショーが弱いってのはこういう状態になるんだなと、改めて実感した。
てゆーか難しいな、ショーって。
ヨシマサショーはなにもかもがごちゃごちゃしてるから、「スターだけが派手派手衣装ばーん!」じゃない、周囲も同じように派手派手だから、本人が発光しないと埋没する。
とはいえ、なにをどうすれば発光できるのかとか、わかんニャいわ……。
みゆちゃんかわいいのに、ナニが足りないんだろう?
中詰めの「銀橋大安売り!!」ぶりは実に楽しい。こういうの見ると「スターは作られるものだ」という言葉に納得する。
雪組観たことナイ人は、たぶん観たままを受け入れるよな、「スターがいっぱい」。こんなにたくさん銀橋渡るスターがいるんだ、なんてスターの多い組だろう!と。
そして、番手とか事情とか関係なく、場を与えれば、人は成長する。立場に相応しい振る舞いを身に付ける。銀橋渡らせちゃえば、「銀橋渡るのが当然のスターですが、ナニか?」という様子になる。
それは、いいことだろう。たとえ今後モブのひとりに戻って銀橋と縁のなくなる人がいたとしても、この経験はその人を輝かせるはず。
もったい付けて数人しか銀橋渡らせない演出家なんか、ぺっ、だっ。つまらんつまらん! スター大安売りでいいじゃんか!
ところで、中詰めのあんりちゃんがかわいすぎる。
その前の場面とか、「そ、その髪型……?!」となるせいか、まともな髪型(つか、ターバン)の黒塗りあんりちゃんがすげーかわいい。
ロケットに歌があるのがイイ。
かわいこちゃんたちがキュートに歌うロケット! なんつーか観ている没入度がチガウな! 懐メロの耳馴染みの良さ。トンデモカラーの衣装+レトロなカタカナ表記の吊り物と相まって、ダサさが一周回ってステキ。
3組のデュエットダンスは、娘役がおとーさんのらくだシャツ着てるのが興ざめ。ドレスの下にわざわざ肌色の長袖シャツ着てるんだけど、これがだぼだぼして「肌だと思ってほしくてこの色にしてる」「でも肌になんかまったく見えない」様が、ちょーみっともない。
なんで肌のまんまじゃダメだったんだろ。初日観たときはなにかの間違い、アクシデントで仕方なくやってるのかと思ったわ。
肌を出せないのなら、肌色じゃなく別の色のシャツにすればいいのに。衣装センスの悪さは変わらないとしても、最低限「そう見せかけたくてやったけれど、盛大に自爆」だけは回避できたのに。
ラストが残念なのは、全体印象としても、残念。