困った。
 ショー『GOLDEN JAZZ』の記憶がない。

 ちゃぴのアフリカダンスがすごかったなー、くらいで、他のことをおぼえていないんだ。

 脳内を占めるのは、客席参加嫌だ、ということ。

 初日は2階席だったからか、周囲はほとんどタンバリン持ってなかったし、踊っている人もいなかった。
 だけど公演が進めばそうはいくまい。
 周囲が全員タンバリン持って完璧に踊っているなか、じぶんひとり手ぶらでダンスもしていない、という状況になる恐れが多分にある。
 気にしなけりゃいいし、実際言うほど気にしているわけじゃないが、「そういうこともあるかもね」と「思う」ことすら、めんどくさい。
 なんで観劇するのにそんなこと思わなきゃなんないんだ。めんどくせーなー。嫌だなー。
 贔屓組ならまたチガウんだけど、「お客さん」感覚で気軽に観劇に行く他の組で、「ナニか求められる」のはめんどくさくて、億劫だ。や、贔屓組でもわたしはただの「お客さん」で、劇団側の人じゃないけど、贔屓組には勝手な思い入れで「盛り立てなきゃ!」な気持ちになるからさー。運動会で、なんの得にならなくても、贔屓組の応援席で必死に応援する、アレな。
 他の組はもっと気楽に無責任に、ただ楽しむためだけに行ってるから。

 公演が進んでも、タンバリンは売り切れたままだし。どうやら千秋楽あたりまで再販されないらしい。なんだそりゃ。
 代わりに既製品タンバリンをキャトルで販売しだしたが、そんなもん買う気にもなれない。
 公演名が入っているオリジナルのタンバリンは、その後二度と使わなくても「記念品」という価値があるけど、100鈞で売ってるような既製品タンバリンはなんの価値もない。一生使い道のナイものをわざわざ買えないわー。

 初日を観て、先に『舞音』の感想書いて、その数日後にようやく、さて『GOLDEN JAZZ』の感想も走り書きしておきましょ、と思ってPC開き……首をかしげる。
 あれ? 記憶がない。

 わたしのポンコツ海馬ときたら、ひとつのことしかおぼえられないのよ。
 大抵、印象に残る場面とか曲とかがあって、ひとつおぼえていればあとは書いているうちにいろいろ思い出すから無問題、てなもんなんだけど。
 今回は、その「ひとつ」が「客席参加嫌だ。タンバリンうぜえ」だったりするから……ショーの記憶がない。
 あらら。
 アタマ弱い人ってこれだから不便。

 でも、「客席参加嫌だ」よりも印象に残る場面がなかったってことだもんな……。

 で、こんな状態ですから、考えましたわよ。
 月組公演は全部で3回(+新公)観に行く予定で、初日のみ2階席、あと2回は1階席だった。
 あと2回、どうする……?
 チケット買ったときはもちろんわくわくしていたんだけど。まさおスキーだし、ちゃぴ好きだし、みやちゃん好きだし、『A-EN』で下級生もいろいろ気になる子が出来たし、景子タンの新作も楽しみだったし。
 チケット発売開始後だもんな、ショーの客席参加が発表されたの。知ってたら、3枚もチケット買わなかったのに……。

 とりあえず、1枚は手放した。
 客席参加が嫌で(笑)。

 そこそこの席だったので、定価で譲れて助かった。や、オケピの市場価格だと値引きしなきゃ売れない様子だったから、運が良かったと思う。
 センターブロック通路寄りだったからなー。引き取ってくれた人が、わたしの代わりに客席参加もがんがん楽しんでくれたことを祈る。

 ……問題は、もう1枚のチケットだ……。
 5列目通路際という、わたし的にがんばった席なので、おいそれと手放せない……(笑)。
 ほんとに、客席参加さえなければ、指折り数えて楽しみに観劇日を待つのになー。

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