植田景子せんせは、なんでこうも96期娘役が好きなんだろうなー。
 や、別に好きでもいいんだけど、愛情が偏りまくっていて、特徴的。おかげで、気になる(笑)。

 96期娘役で新公ヒロイン経験者は、
・夢華あみ
・咲妃みゆ
・花乃まりあ
・朝月希和
・綺咲愛里
・叶羽時

 ……このうち、イレギュラー過ぎる夢華さんを除くと、2012年にみゆちゃんが『ロミジュリ』で、かのちゃんが『銀河英雄伝説』で、研3にて新公ヒロインしている。
 このふたりはその後の扱いを見ても、劇団が最初からトップ娘役にするつもりだったんだろうなあ、と思える子たちなので、研3で早々に新公ヒロするのもわかる。
 路線娘役の旬は短いので、有望株は研2~4で新公ヒロ、研3~5でトップ娘役就任、が通常コース。

 では、残りの3名はというと。

『愛と革命の詩』2013年・ひらめちゃん(研4)初ヒロイン
『The Lost Glory』2014年・キサキちゃん(研5)初ヒロイン
『舞音-MANON-』2015年・時ちゃん(研6)初ヒロイン

 通常よりは遅い学年になるけれど、1年にひとり、順番に新公ヒロデビューしている。

 なんで1年にひとりなのか。

 植田景子先生の大劇場公演が、年に1本だからだ。


 96期娘役が新公ヒロしていい学年になった2012年以降、景子せんせの本公演登板は、3本。
 年に1回登板基本の演出家にとって3年は短いが、ジェンヌにとっての3年は重さがチガウ。特に旬と寿命の短い娘役にとっては致命的な期間。

 なのに、3年という、長いスパンでずーーっと、96期娘役のみをヒロインに抜擢するというのは、かなり特異な事態だ。

 他の先生は、特定の期のみを使い続けることはない。
 ふつーはそのとき輝いている旬の娘役を使うため、そして娘役の旬が短いため、期はばらばらになる。むしろ、「同じくらいの学年ばかり使う」なら、いくらでもあり得る。
 または、新公ヒロ何回目?の常連さんを使ったりで、「毎回、初新公ヒロ抜擢」もめずらしいし、それが「全部同じ期」となると、何重にもめずらしい。


 だからほんと、景子タンの異様さが際立ってなあ。
 『愛と革命の詩』では、96期のひらめちゃんと乙羽ちゃんを本公演で「あれ誰??」と観た人が騒ぐくらいの大抜擢してるしな。

 なんか96期に個人的な思い入れがあるのかな。
 96期というと、裁判のあった曰く付きの期だけど、舞台人は舞台がすべて、良い舞台さえ見せてくれればそれでいい。……ので、わたし個人はそのへんのこだわりは別にナイ。
 ゆえに、96期だから何故? と言っているのではなく、純粋に不思議なのよ。
 これが97期でも98期でも、3公演連続同じ期の娘役ばかり抜擢初ヒロインにしていたら、同じように「また?」と思ったはずだから。

 「また96期?」と、3年連続思ったことが興味深いので、記しておきますわ。
 2016年に景子タン作品で、研7の96期娘が新公ヒロしたら、いっそ潔いくらい突き抜けている! と思うよ(笑)。

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