今ごろしつこく『舞音-MANON-』の話。

 ディン・タイ・ソン@としくんかっこいいよねっ!!

 ヴィトー@『Bandito』とか、硬質なとしくんは大好物です。
 相方がトウカさんというのが心から残念なんですが……まあおかげで、新公と違って恋愛要素なさげで、さらに硬質な感じになってるのが、それはそれでいいかと、前向きに(笑)。

 景子タンは革命になにか含むところがあるのかな。
 革命をネタに使うわりに、ど真ん中にはおかず、横からチャチャ入れをするの。
 『ジャン・ルイ・ファージョン』のときは「アンチ植爺『ベルばら』」スタンスだと思って楽しめたんだけど、こう何度も何度も「革命の外側でわしゃわしゃしている」モノばかり書かれるとナニかあるのかと勘ぐるわ。

 革命を本気で真正面から描くことはしないくせに、作品の盛り上がりは革命任せなの。
 そこで革命利用するなら、ふつーに革命の話にすればいいのに。

 わたしが景子作品をお茶の間的と思うのは、そーゆーとこにもある。
 真正面から革命とか戦争とかの男性的世界を描かず、それとは直接関わらない、ご近所さん的小さな精神世界のみに終始する。
 狭い世界の話でもいいのよ。それならその狭い世界に重点を置いて話を作ってくれよ。
 クライマックスは何故か革命で、お茶の間とは関係ない部分に「盛り上がります、感動します」と託してしまって、え、お茶の間の立場は??になる。

 革命に頼らなきゃ派手な画面を作れない・クライマックスの盛り上がりを作れないのなら、最初から革命物やってくれればいいのに。

 としくんの役主役にしてさ。
 ヒロインがトウカさんの役でさ。
 独立運動メインで、国だ民族だ戦争だ、って本気でドラマティックやろうよ。

 なんにもしないシャルルとか舞音とか、ひとり相撲で殺されて終わりのクオンとか、放っておいてさ。

 てゆーか、アテ書きしようよ。
 まさおさんの場合は、ソレ重要(笑)。
 ふつーのトップさんは景子タンの美しい物語はなんでもハマるけど、まさおはふつーじゃないから。まさお節で繊細世界表現は向いてないから。受動態のなよなようじうじ美青年は任じゃないから。
 むしろ彼は、自分が動いて暴れて、喜びも苦悩もどーーん!ばーーん!とした「真ん中」の人だから。スカーレット役者だから。
 革命の英雄に向いているから。

 スカーレットを男にして、『舞音-MANON-』の世界、革命側の物語に放り込めばいいのよ。
 わがままで言いたいこと言って、バカで本能的で、だけどかわいくて憎めなくて魅力的で、嫌う人は嫌うけど好きな人はめっちゃ心酔する、「無視できない」存在。
 そんなスカーレット青年が、ベトナムで革命やっちゃいます!! てな。
「オマエなんか大嫌いだ!!」と言いながらも、男たちがスカーレットに従っていく。
 考えなしでバカだから無茶な作戦決行して、簡単にピンチになって、もうダメだ、てなときに敵対していたチームが助けに来てくれるの、「このバカが、オマエに死なれると困るんだよ!」てな。愛されてる(笑)。
 常識の枠に囚われて足踏みしている人々の頭の上を、ぽーんと軽やかに飛びこえていく。まさお節全開、ふつーでないからこそ面白い。

 シャルルをまさお節でうじうじやってる場合じゃないと思うんだよなあ。
 としくんの役とか、スカーレット@まさおと絡めたら、すっげー萌える役だと思うのに。
 今のままだと、「としくん単体がかっこいい」だけで、萌えに膨らまない。
 もったいない。

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