『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』キャスト感想つれづれ。

 マルセル@あやなちゃんの「美形」っぷりがいい。ものものしい、というかな。
 出オチな役なんだけど、その出の部分をきちっと印象づけてくれた。
 てゆーかこの子、きんぐに似てるなー。気になるなー。

 エルネスト@しどりゅー、いい役なのに……もう少しなんとかならないだろうか……。軽い役だけど、それをさらに軽くしてしまっている。
 マルセルよりいい役なはずなのに。

 しどりゅーの印象が軽くなるのは、ニコラ@たくてぃのせいもあるかもしれない。たくてぃがほんとへたっぴでなあ……この子とニコイチっぽい印象ゆえ、しどりゅーも引きずられて、さらにへたに見えているかもしれない……。
 たくてぃ、モブにいるときは「あそこにきれいな子が!!」となるのに、いざ役が付くといろいろつらい……。
 某組の某くんとか某組の某さんとか、同じような感じの人たちが、上級生になればそれなりになってくれたから、たくてぃも学年が上がれば浮かないくらいにはお芝居してくれるようになるはず……と、未来に期待をかける。

 アデール@カトリさんは、うまい……のだけど、役割りと目に映るモノが整理出来なくて、最初混乱した。
 この役ってたぶん、超美貌の自由人の役なんだよね……?
 宙組のうらら様が「おほほ」と笑いながら、取りまきの男たちを連れて歩いている、みたいな。アムネリス様の愛をすべての人が欲しがっているのよ、的な。
 でも、ごめん、カトリーヌ嬢はうらら様には見えず、しかもイタい言動からスタートだから、「なんなんだこの人??」になった。
 声がよくて舞台でばーーん!としているのは、素晴らしいけど……この役には美貌も欲しかったなあ。

 や、役としては面白いです、アデール。

 『鈴蘭』ってナニ気に女性キャラがいいよね。
 アデールの自由さは魅力だし、裏ヒロインのシャルロットも素敵。
 そしてなんといっても、セシリア@なっちゃん。
 ヴィクトル@せおっちを愛し、その愛に滅びる女性。
 彼女の献身さは間違った方向へ行ったのだけど、その生き方は筋が通っていてかっこいい。
 セシリアも、美女であってほしい気もするけど……うーん、美女でないことが、いいのかもしれない。
 美女なら、さっさとヴィクトルとくっついてるだろうし。
 妻でも愛人でもなく、腹心として仕えてる感じがいいし、それにはやはり、美貌は邪魔かなと思う。
 セシリアは美女ではないけれど、その生き方ゆえに美しく見える、そこがかっこいい。
 なっちゃんうまいからなー。「いい人」「やさしい母親」だけが持ち芸じゃないわよ、こんな役も出来ちゃうわよ、って見せつけてくれて、素直に頭を垂れます。

 バルトロメ@レイラは儲け役、かっこいいよねー。
 てゆーか、ことちゃんと殺陣をやるための役。せおっちにやらせるわけにもいかん、てことかと(笑)。や、運動神経の問題。
 強そうでいいよなー、説得力。


 子役をやっていたふたりはまだ若いんだよね。えーっと、リュシアン(幼少時代)@天路そら(99期)研3、ヴィクトル(幼少時代)@天希ほまれ(98期)研4……。
 丸かった……。
 子役ゆえにお尻や太股の強調される服を着せられてるんだけど、それにしても丸かった。98期って、月の暁くんと同期か……あー、それなら丸くても仕方ないのか……。99期って雪のすわっちと同期か……だとしたら丸いなあ。って、「このくらいの子って、ふつうどれくらい丸いもんなのか、他組同期で比べてみると客観的な判断が出来る」をやってみる(笑)。同組内だとわかんないこともあるので。
 しかし98期、暁くんを基準にしちゃうとみんなそれほど丸くない、あるいは丸くてふつうになってしまう……あれ、あやなちゃん98期じゃん。んじゃやっぱし、丸いわ……。
 どちらの役も、いくつの設定なのかさっぱりわからなかった。
 ふたりとも、ことさらな幼児芝居はせず、「少年」だったのはありがたい。

 アデールの取りまき、エティエンヌ@極美慎くん、きれいだったけれど、彼もまたたくてぃと同じカテゴリに属している……? えーっと100期研2か! それならへたでも仕方ない。今後に期待。

 ビジュアルと実力できれいに二分されているような感じなのが気になるバウ公演……まあ、本公演からしてそんな感じか……って、失礼、タカラジェンヌはみんなきれい、という前提で、その中での「分けるならヴィジュアル系」「分けるなら実力派」という話っす。


 この公演で、ビジュアルの美しさと卓越した実力を兼ね備えてるのって、ぶっちぎりでヒロさんじゃん! と思ってる人間の言うことですから。

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