みりおくんの『Ernest in Love』再演、Bパターンの初日を観に行った。

 みりおくん初演時と別キャストになっている箇所で新鮮だったのは、なんといってもレイン@ちなつくん。

 レインって、こんなにいい役だったのか!
 組長クラスの上級生がやる役だと思い込んでいたから、あまり気にしてなかったんだけど。
 路線寄りの人がやると、ちゃんと3番手役なんだ。
 そーだよな、最初に出て来て喋りまくるんだもんな。すげー重要な役。
 ちなっちゃんだと、なんかぱっと明るくなった気がする。バウホールで1公演主演を務めたスターさんが持つ、真ん中を区切る明るさ。ちなつくん自身は陰の魅力の人だけど、真ん中に立つだけの明るさは持っている。
 ああ、最初にこんな風にくっきり物語の輪郭を刻んでくれると、世界に入っていきやすいや。
 路線スターに紹介されて、2番手スターが登場する。……タカラヅカとして正しい並びに、わくわく感が高まる。
 そう、狂言回し役は能力がないといけないから、組長さんとか専科さんとかの実力者がやってくれていいけれど、それはそれとして、スターがやるのもアリじゃね? 実力必須でも、ルキーニは本専科さんより3番手スターで観たい、のと同じで。

 ちなつレインはクセモノ感が素敵でした。
 いいなあ、あんな執事!! つか、あれぞ現代日本人が求める執事(笑)。いっそもっとオシャレにしてくれてもよかったわ。


 アリス&プリズム先生もキャスト替わっていたのね。
 じゅりあ、おそるべし。

 アリスがかわいすぎてもお……。

 プリズム先生もじゅりあの方が好みだわ。
 じゅりあって副組長だよね? 研16とかもうじき17とか、すごい学年になってる女役だよね?
 なのになんであんなにかわいいの?

 こわいわー。じゅりあこわいわー。


 そして、Bパターンの目玉、主要4役のうちのひとり、セシリィ役替わり。演じるのは音くりちゃん。100期、まだ研2。

 はじめまして。
 『新源氏物語』で観ているはずだけど、個別認識できてないし、そのとき一瞬わかっても、記憶に残ってない。
 だからセシリィ役が初対面。

 へー。こんな顔なんだ。

 でもって、うまい。
 めーーっちゃうまい。
 なんなのこの安定した実力。
 大抜擢された研2の新人娘役とは思えない……!

 ぱっと見かわいいし、かわいい芝居もうまい。
 セシリィは小柄な女の子の方が似合うなー。
 グウェンドレン@かのちゃんがまだほんと若いから、彼女との関係性を考えれば、セシリィはマジに若い女の子を抜擢した方がいいんだろうな。

 すごくうまいし、抜擢されるのもわかるんだけど……わたしは、苦手かなあ。
 わたしが苦手な顔と演技だわ……。

 わたしは男女ともに鼻ペチャさんが好みではなくて、常日頃からそればかり言っているけれど。
 そうか、娘役さんではこのテの顔も苦手だったなあ、と思い出した。

 ふーちゃんに似てる……。

 ヅカヲタ長いんで、どうしても苦手な娘役さんは何人かいたけれど、その中でもトップクラスに苦手だったのが、ふーちゃんだ。
 ふーちゃんも声が良くて歌えて技術面で破綻のない娘役さんだったけれど、わたしは顔と芝居がどうにも苦手だった。顔と芝居は好みに寄るところが大きいからねー。わたしにとっては芝居クラッシャーだったんだよ……何故そこでその演技?とか。
 音くりちゃん、顔がふーちゃんに似ているだけでなく、表情の作り方まで似てる……。や、顔が似てたらそうなっちゃうのかもしんないけど、とにかくどっちも似てる。

 うわー……、もう忘れてたよ……自分の苦手意識。忘れるくらい、時間が経ってたんだねえ。ふーちゃんタイプの娘役さんには、幸運にも丸10年出会わずにいたんだ。
 10年経てばそりゃ、再び出会うこともあるか……。

 てことで、わたしの音くりちゃん評はアテになりません。や、音くりちゃんに限らず、わたしの感想なんかそのまま受け取る人もいないだろうけど。
 わたしが苦手なだけで、若くてうまいのだから、きっと素晴らしい娘役さんなんだろうと思う。つか、トップ娘役のふーちゃんに似ている、てことは、音くりちゃんもトップ娘役の素質アリ!ってことだもんね。

 若い娘さんは顔も芸風もどんどん変わるので、わたしが苦手だと思ったのも今限定かもしれないし。
 とりあえず、今は、ちょっとびびりました(笑)。


 わたしの中ではみれいちゃんも「セシリィ」にはちょっと違っていたので(去年の初演印象)、期待していた音くりちゃんもチガウとなると、「わたしの求めるセシリィはどこ?」という気持ちに。
 ……いちかセシリィを好き過ぎるからかなあ、こんな風に思うのって。

日記内を検索