キャスト感想つれづれと・その2。@相続人の肖像
2015年10月26日 タカラヅカ 『相続人の肖像』、ヒロインはイザベル@まどかちゃん。
主人公チャーリーのことばかりあーだこーだ書いてきたが、ヒロインのイザベルもひどい。
最初から、なんか変な子ではあったけど……。
「喪も明けていないのに、パーティなんて!」とその恥知らずさをヴァネッサにさんざん嘆かせておいて。
ヴァネッサの娘で、母に似た「やさしいいい子」として描くつもりだったろう、イザベルが、父の喪中だけど白いドレスを張り切って着ちゃいました、だってダンス踊りたいんだもん!!って……えええ?
あかん……この子も、無神経や……。
若い娘さんだから、ドレスやパーティにものすごーく強いあこがれを持っていたにしろ。
はじめて会うハンサムな義兄チャーリーに惹かれていて、理屈を付けてダンスを踊りたかったにしろ。
父の喪中にしていいことやないやろ。
いや別に、してもいいとは思うよ。
そこは考え方の違い、喪服を着続けることだけが「死者を悼む」ことじゃない。華やかに振る舞いつつ、心の中で悲しみに暮れている場合だってある、「喪中に不謹慎な!」と単純に揚げ足を取りたいわけじゃない。
そうじゃなくて、彼女の場合、母のヴァネッサが「喪中にパーティなんて!」と強い拒絶を示している。
母の悲しみを理解している娘なら、自分が継父の死をどう思っているかだけでなく、母の気持ちを慮らないか?
母を傷つけることになる、と想像しないのか?
母を傷つけても平気なんだ、とは思わない。そんな子じゃないのはわかる。でも、結果そんな行為を易々としてしまうのだから、想像できなかった、ということだろう。
…………おバカさん?
で、この最低主人公とヒロイン、ダンス1曲踊っただけで心変わりするし。
いがみ合ってたのに、惹かれ合うよーになる。
ひでーなー。
チャーリーに比べればよっぽどマシだけどさ。
ハロルドを振るんだけど、イザベルは最初からずーーっとハロルドの求愛には「迷惑・困惑」という態度だったから。
カネのためにベアトリスの心を弄んで捨てたチャーリーとは、根本からチガウ。
にしても、無神経なツンツンキャラは、観客の感情移入を得ることが難しい。
性格の難をフォローするには、よほどの美貌か演技力か……天性の愛嬌が必要。
……なんでこんな難しい役を、研2のお子さまにやらせるかな。
まどかちゃんは研2のキャリア不足新人にしては、十分よくやっている。よくやってはいるけど……不利だなあ。
ヒロインをやることだけで手一杯、脚本の粗を補填できるだけの地力がない。
新人公演『王家に捧ぐ歌』のアイーダは、大任ゆえの必死さが、そのまま役に結びついたと思う。お手本もあったし。
しかし今回の作品と役は、ただ必死にやっているだけだと、愛らしさが出ないんだよなあ。
たぶちくんも、まどかちゃんの少女っぽさに着目して「妹キャラ」を振ったのだと思うけど。
かわいい系にも生意気系にもメーターの振り切れていない、中途半端な妹キャラに、どう萌えればいいのか、正直とまどった。
てゆーか恋愛部分、雑すぎるやろ……。「1曲デュエットすれば恋に落ちる」って、ヅカの演出家はお約束に頼りすぎてるわ。
せっかくの若いロリっ娘的新進スターだもの、いっそ思い切り萌えキャラを演じるところを観てみたいわー。
アイーダのときより太った? って感じの健康的なほっぺを見ながら、どんな役が合うのかしら、と考えた……。
まあともかく、これ以上丸くならないでほしいなー。
ヴァネッサ@せーこは、この作品の良心。彼女だけがまとも。
うまいよねー。ありがたいよねー。
せーこちゃんって、ずんちゃんとお芝居のカラーが合っていると思うの。
重みとか陰影とか。
だから、もっとまともな芝居でずんちゃんと絡んでほしかった……。
おばーさま@まりんは、なまじうまい人だからか、偽善者を演じると憎らしさ半端ないな。
ブラックネル夫人@『Ernest in Love』は良かったんだけど、その前のマックス@『エリザベート』がひどかったからさ……その記憶が鮮烈すぎて、「うわ、マックス系再び!」と震撼した。
自分しか愛していないシシィパパはこわかったわ……そりゃこんな男の血を引き、この男にあこがれている娘の人格と人生、さもありなん、つーか。
冷血パパを演じたこわい人……その記憶を思い起こさせるような、まりんさんの人でなしぶりがこわかったっす。
主人公チャーリーのことばかりあーだこーだ書いてきたが、ヒロインのイザベルもひどい。
最初から、なんか変な子ではあったけど……。
「喪も明けていないのに、パーティなんて!」とその恥知らずさをヴァネッサにさんざん嘆かせておいて。
ヴァネッサの娘で、母に似た「やさしいいい子」として描くつもりだったろう、イザベルが、父の喪中だけど白いドレスを張り切って着ちゃいました、だってダンス踊りたいんだもん!!って……えええ?
あかん……この子も、無神経や……。
若い娘さんだから、ドレスやパーティにものすごーく強いあこがれを持っていたにしろ。
はじめて会うハンサムな義兄チャーリーに惹かれていて、理屈を付けてダンスを踊りたかったにしろ。
父の喪中にしていいことやないやろ。
いや別に、してもいいとは思うよ。
そこは考え方の違い、喪服を着続けることだけが「死者を悼む」ことじゃない。華やかに振る舞いつつ、心の中で悲しみに暮れている場合だってある、「喪中に不謹慎な!」と単純に揚げ足を取りたいわけじゃない。
そうじゃなくて、彼女の場合、母のヴァネッサが「喪中にパーティなんて!」と強い拒絶を示している。
母の悲しみを理解している娘なら、自分が継父の死をどう思っているかだけでなく、母の気持ちを慮らないか?
母を傷つけることになる、と想像しないのか?
母を傷つけても平気なんだ、とは思わない。そんな子じゃないのはわかる。でも、結果そんな行為を易々としてしまうのだから、想像できなかった、ということだろう。
…………おバカさん?
で、この最低主人公とヒロイン、ダンス1曲踊っただけで心変わりするし。
いがみ合ってたのに、惹かれ合うよーになる。
ひでーなー。
チャーリーに比べればよっぽどマシだけどさ。
ハロルドを振るんだけど、イザベルは最初からずーーっとハロルドの求愛には「迷惑・困惑」という態度だったから。
カネのためにベアトリスの心を弄んで捨てたチャーリーとは、根本からチガウ。
にしても、無神経なツンツンキャラは、観客の感情移入を得ることが難しい。
性格の難をフォローするには、よほどの美貌か演技力か……天性の愛嬌が必要。
……なんでこんな難しい役を、研2のお子さまにやらせるかな。
まどかちゃんは研2のキャリア不足新人にしては、十分よくやっている。よくやってはいるけど……不利だなあ。
ヒロインをやることだけで手一杯、脚本の粗を補填できるだけの地力がない。
新人公演『王家に捧ぐ歌』のアイーダは、大任ゆえの必死さが、そのまま役に結びついたと思う。お手本もあったし。
しかし今回の作品と役は、ただ必死にやっているだけだと、愛らしさが出ないんだよなあ。
たぶちくんも、まどかちゃんの少女っぽさに着目して「妹キャラ」を振ったのだと思うけど。
かわいい系にも生意気系にもメーターの振り切れていない、中途半端な妹キャラに、どう萌えればいいのか、正直とまどった。
てゆーか恋愛部分、雑すぎるやろ……。「1曲デュエットすれば恋に落ちる」って、ヅカの演出家はお約束に頼りすぎてるわ。
せっかくの若いロリっ娘的新進スターだもの、いっそ思い切り萌えキャラを演じるところを観てみたいわー。
アイーダのときより太った? って感じの健康的なほっぺを見ながら、どんな役が合うのかしら、と考えた……。
まあともかく、これ以上丸くならないでほしいなー。
ヴァネッサ@せーこは、この作品の良心。彼女だけがまとも。
うまいよねー。ありがたいよねー。
せーこちゃんって、ずんちゃんとお芝居のカラーが合っていると思うの。
重みとか陰影とか。
だから、もっとまともな芝居でずんちゃんと絡んでほしかった……。
おばーさま@まりんは、なまじうまい人だからか、偽善者を演じると憎らしさ半端ないな。
ブラックネル夫人@『Ernest in Love』は良かったんだけど、その前のマックス@『エリザベート』がひどかったからさ……その記憶が鮮烈すぎて、「うわ、マックス系再び!」と震撼した。
自分しか愛していないシシィパパはこわかったわ……そりゃこんな男の血を引き、この男にあこがれている娘の人格と人生、さもありなん、つーか。
冷血パパを演じたこわい人……その記憶を思い起こさせるような、まりんさんの人でなしぶりがこわかったっす。