2016年を振り返る、その3・公演。
2016年12月31日 タカラヅカ 2016年の演目で好きだったのは、ぶっちぎりで『ドン・ジュアン』だ。
作品とキャストにどハマリ。
演出はKAATがいい。DCは変更されてしまって残念。
この作品をやれる人だから、わたしはだいもんが好きなんだ。
真彩ちゃんが組替えで来ることだし、いつかだいもん&真彩で再演して欲しい。歌えるヒロインで観たい。
他キャストは初演ままでヨロシク!
DCじゃなく、梅芸メインホールの方がいいかな。作品とだいもんのパワーは、DCでは狭すぎた。
ここがおかしいとかわからないとか、些細なことはいい。この作品の醍醐味は、突然の嵐に翻弄され、一気に異世界へ連れて行かれる感覚だろう。
空から伸びてきた大きな腕に鷲掴みにされて、この世とは別の混沌たる空間に連れて行かれ、脳をぐしゃぐしゃにされる感じ。
苦しいはずなのに、脳はこの刺激を快感と判断している……ような、とんでもなさ。
わたしがタカラヅカに求める「異世界感」を堪能させてくれる。
オサ様時代を思い出すわ。わたしのカリスマに異世界へ連れて行かれた、あの陶酔感。
ヒロインがミスキャストだったために、あちこち水を差されたのが残念。
次に好きなのは……『Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』かなあ。
『金色の砂漠』かなあ。
作品の完成度でいえば、絶対『金色の砂漠』だ。『Shakespeare』はぶっ壊れすぎている。
でも、感動するのは『Shakespeare』なんだよなあ。
……って、わたしが生田せんせと波長が合うだけかな。いっくんの書く物語が好きだわ。ぶっ壊れていても、そこにあるハートが好き。
『金色の砂漠』はストーリーが好き。うまく組み上がった立体パズルを見る感じで、わくわくする。
そのうまく組合ったところが好きなのであって、感動するとか泣けるとかいうことじゃない。や、泣くけど、わたしのなかでは涙のカテゴリが違っている。
ウエクミ作品って、ハートで泣くというより、技巧で泣かされる感じ。『星逢一夜』で最後子どもたちが出てきて、「反則や、そんなん泣くに決まってるやん!」と言いたくなるような。
わたしはそういう小賢しいギミック(笑)が好きなので、巧く仕掛けをしてくれると胸がすっとする。好き。
いっくんはそういう巧さが欠けていて、むしろヘタっつーかヲイヲイ大丈夫か、って感じなんだけど、それすら勢いに変えて、心が勝手に泣き出す感じ。
こういう作風は問答無用でわくわくする。好き。
好きな作家がふたりもいてしあわせだなー。
嫌いだったのが、『こうもり』と『NOBUNAGA<信長>』。
整合性に欠ける作品はダメなのよー。ぐちゃぐちゃ過ぎて無理。
その上、心も感じられないし。や、わたしには。
相性が良くないのでしょう。
谷せんせ、昔は好きだったんだけどなあ。英雄ばっか書いていた頃。せんせ自身の「オレはこれが好きなんだ、書きたいんだ」という鼻息が感じられた頃。今は消化試合している感じ。
もう書けないなら、書かなくていいのになー。
大野せんせはどうした。大野作品で最低ランクの出来だわ。物語としておかしい上に、誠意が感じられない……なんなのこのやっつけ仕事。
タクジィは職人肌っぽいイメージだから、自分がやりたい仕事に当たれば、いい仕事をしてくれるかな。次回に期待。
再演をあえてはずしたわけじゃなく、ほんとに好きな作品は新作ばかりだった。
その年の当たり作が新作だなんて、しあわせだわー。未来は明るいわー。これから先、もっともっとステキな作品に出会えるかもしれないってことだもの。
……嫌いなのも新作だけど(笑)。
それでも、わたしはタカラヅカに新作を求めるわ。タカラヅカならではの、オリジナル作品を求めるわ。
え、『ドン・ジュアン』はオリジナルじゃないって? でも、タカラヅカ化してあるっしょ。その昔、イケコが『エリザベート』をタカラヅカ化したように。海外ミュージカルをそのまま持ってくるんじゃなくて、タカラヅカらしい潤色を施すこと。それは、タカラヅカの座付き作家の仕事だもん。
2017年も、新作が豊富な年でありますように。
作品とキャストにどハマリ。
演出はKAATがいい。DCは変更されてしまって残念。
この作品をやれる人だから、わたしはだいもんが好きなんだ。
真彩ちゃんが組替えで来ることだし、いつかだいもん&真彩で再演して欲しい。歌えるヒロインで観たい。
他キャストは初演ままでヨロシク!
DCじゃなく、梅芸メインホールの方がいいかな。作品とだいもんのパワーは、DCでは狭すぎた。
ここがおかしいとかわからないとか、些細なことはいい。この作品の醍醐味は、突然の嵐に翻弄され、一気に異世界へ連れて行かれる感覚だろう。
空から伸びてきた大きな腕に鷲掴みにされて、この世とは別の混沌たる空間に連れて行かれ、脳をぐしゃぐしゃにされる感じ。
苦しいはずなのに、脳はこの刺激を快感と判断している……ような、とんでもなさ。
わたしがタカラヅカに求める「異世界感」を堪能させてくれる。
オサ様時代を思い出すわ。わたしのカリスマに異世界へ連れて行かれた、あの陶酔感。
ヒロインがミスキャストだったために、あちこち水を差されたのが残念。
次に好きなのは……『Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』かなあ。
『金色の砂漠』かなあ。
作品の完成度でいえば、絶対『金色の砂漠』だ。『Shakespeare』はぶっ壊れすぎている。
でも、感動するのは『Shakespeare』なんだよなあ。
……って、わたしが生田せんせと波長が合うだけかな。いっくんの書く物語が好きだわ。ぶっ壊れていても、そこにあるハートが好き。
『金色の砂漠』はストーリーが好き。うまく組み上がった立体パズルを見る感じで、わくわくする。
そのうまく組合ったところが好きなのであって、感動するとか泣けるとかいうことじゃない。や、泣くけど、わたしのなかでは涙のカテゴリが違っている。
ウエクミ作品って、ハートで泣くというより、技巧で泣かされる感じ。『星逢一夜』で最後子どもたちが出てきて、「反則や、そんなん泣くに決まってるやん!」と言いたくなるような。
わたしはそういう小賢しいギミック(笑)が好きなので、巧く仕掛けをしてくれると胸がすっとする。好き。
いっくんはそういう巧さが欠けていて、むしろヘタっつーかヲイヲイ大丈夫か、って感じなんだけど、それすら勢いに変えて、心が勝手に泣き出す感じ。
こういう作風は問答無用でわくわくする。好き。
好きな作家がふたりもいてしあわせだなー。
嫌いだったのが、『こうもり』と『NOBUNAGA<信長>』。
整合性に欠ける作品はダメなのよー。ぐちゃぐちゃ過ぎて無理。
その上、心も感じられないし。や、わたしには。
相性が良くないのでしょう。
谷せんせ、昔は好きだったんだけどなあ。英雄ばっか書いていた頃。せんせ自身の「オレはこれが好きなんだ、書きたいんだ」という鼻息が感じられた頃。今は消化試合している感じ。
もう書けないなら、書かなくていいのになー。
大野せんせはどうした。大野作品で最低ランクの出来だわ。物語としておかしい上に、誠意が感じられない……なんなのこのやっつけ仕事。
タクジィは職人肌っぽいイメージだから、自分がやりたい仕事に当たれば、いい仕事をしてくれるかな。次回に期待。
再演をあえてはずしたわけじゃなく、ほんとに好きな作品は新作ばかりだった。
その年の当たり作が新作だなんて、しあわせだわー。未来は明るいわー。これから先、もっともっとステキな作品に出会えるかもしれないってことだもの。
……嫌いなのも新作だけど(笑)。
それでも、わたしはタカラヅカに新作を求めるわ。タカラヅカならではの、オリジナル作品を求めるわ。
え、『ドン・ジュアン』はオリジナルじゃないって? でも、タカラヅカ化してあるっしょ。その昔、イケコが『エリザベート』をタカラヅカ化したように。海外ミュージカルをそのまま持ってくるんじゃなくて、タカラヅカらしい潤色を施すこと。それは、タカラヅカの座付き作家の仕事だもん。
2017年も、新作が豊富な年でありますように。