満腹時に見たくないお菓子……かしわ餅。
2003年5月5日 家族「今日のデザートはソレよ」
と、母は言う。
ソレって……かしわ餅、ですかい。
緑野家の夕食には、デザートが必須アイテム。必ず出る。
主に季節のフルーツ。あとはプリン、ヨーグルト、ゼリーなどの「つるっと」系。
夏にはわらび餅が出ることも多い。
たまにケーキや和菓子も出る。
しかし。
かしわ餅、てのはどうよ?
「なんでかしわ餅がいけないの? 端午の節句よ?」
「端午の節句はいい。問題は、“デザート”ってことだ」
「4月はさくら餅や三色団子も出したじゃない」
「さくら餅や三色団子との大きなちがいを、何故理解しないんだ?」
ママにいくら言っても無駄だ。わかってはいるが。
ふつー、かしわ餅ってのは「デザート」には適さない。
なんでかってそりゃ、「ヘヴィ」だからだ。
さくら餅や三色団子は、「小さい」のよ。1個とか1串食べるぶんには、まだかろうじてセーフ。
だがな、かしわ餅ってのは、めちゃ腹持ちいいんだよ。ヘヴィな食べ物なんだよ。
しかも出されたかしわ餅、めちゃでかいんですが。
「ふつーにごはん食べたあとで、かしわ餅なんか入らないってば!」
「あたし、夕方にかしわ餅1個食べたんだけど、そりゃーもー、腹持ち良くてねえ。晩ごはんの量を減らしちゃったわ」
と、母はころころ笑って言う。
わかってるなら、ふつーの量を食べたあとに出すんじゃねええ。
それでも、食べました。
とりあえず、1個。
……げっぷ……。
1個をちまちま食べるわたしの横で、「デザートに出すもんじゃないよな」と言いながらも、弟は2個ぺろりと食ってました。……甘党め……。
☆
某オークションで、終了時刻寸前の戦いを手に汗握って観戦しました。
自動延長につぐ自動延長。
リロードするたびに上がっていく金額。
どきどき。
戦っているのは2人。
わたしは片方の人を応援していました。
がんばれ、**さん。負けるな**さん。ぜんぜん知らない人だけど、がんばれー。
あっ、ライバルさんがまた高値更新しちゃったよ、**さんどうするの? 敗北を認めるの? 1分前、キター!! **さん高値更新!!
何故、知らない人の戦いを応援していたか。
そのオークションにかけられているのは、今公演中のとあるチケットで、「数量3」出品だったのです。
**さんは「2枚希望」。
ライバルさんは「3枚希望」。
そしてわたしは、「1枚希望」でエントリーしておりました。
ライバルさんが勝った場合、チケットは3枚ともライバルさんが落札。
しかし、**さんが勝った場合、3枚あるチケットのうち2枚が**さんの落札となり、残り1枚は、「1枚希望」であるわたしが落札することになっちゃうのです。
ライバルさんは、なにがなんでも「3枚」欲しい人で、他の枚数ならいらない人なんです。
わたしは早々に「この席にこれ以上の値段は出せないわ」と脱落していたんですが。
2枚希望の**さんが最高金額入札者になるたびに、唯一1枚希望でエントリーしているわたしも、**さんの隣に名前が並んじゃうのです。
あの、わたし、めっちゃささやかな値段しか入れてないんですけど。
**さんとライバルさんの戦いはつづく。
ふたりでどんどん金額を上げていく。
そして、**さんの横にはいつも、彼らより何割か少ない金額のわたしが、ちょこん、とおまけのようにくっついている。
そう。
わたし個人の値段ならば、お話にもならない額。
だけど**さんが勝利すれば、そのお話にもならない金額で、落札できちゃうのよお客さん!
がんばれ**さん!! ライバルさんに勝ってくれ。そしてわたしにこの定価以下価格でチケットを落札させてくれえ。
手に汗握る30分。
……ええ、30分も延長しました。
勝者、**さん!!
拍手拍手、パフパプ〜〜!!
見知らぬ**さんのおかげで、わたしは愉快な金額で、もう一度『ドン・ファン』を観に行けます。
オークション・マジック。落札のエアポケット。
連番席なのに、わたしは**さんよりずっと少ない金額で落札。負けたライバルさんの方が、わたしよりずっと高い金額で入札している。
実際WHITEちゃんが先日、同じ目にあったと聞いていた。彼女は明日からはじまる某公演のチケットを、2枚落札者の人の半額くらいの値段で1枚落札したそうな。
3連番出品で、「複数購入者優先」と謳っていないオークションは、エアポケット出現率高し。
つーことで、たのしい30分でした。
そして、また月組を観に行くことが決定しました。
と、母は言う。
ソレって……かしわ餅、ですかい。
緑野家の夕食には、デザートが必須アイテム。必ず出る。
主に季節のフルーツ。あとはプリン、ヨーグルト、ゼリーなどの「つるっと」系。
夏にはわらび餅が出ることも多い。
たまにケーキや和菓子も出る。
しかし。
かしわ餅、てのはどうよ?
「なんでかしわ餅がいけないの? 端午の節句よ?」
「端午の節句はいい。問題は、“デザート”ってことだ」
「4月はさくら餅や三色団子も出したじゃない」
「さくら餅や三色団子との大きなちがいを、何故理解しないんだ?」
ママにいくら言っても無駄だ。わかってはいるが。
ふつー、かしわ餅ってのは「デザート」には適さない。
なんでかってそりゃ、「ヘヴィ」だからだ。
さくら餅や三色団子は、「小さい」のよ。1個とか1串食べるぶんには、まだかろうじてセーフ。
だがな、かしわ餅ってのは、めちゃ腹持ちいいんだよ。ヘヴィな食べ物なんだよ。
しかも出されたかしわ餅、めちゃでかいんですが。
「ふつーにごはん食べたあとで、かしわ餅なんか入らないってば!」
「あたし、夕方にかしわ餅1個食べたんだけど、そりゃーもー、腹持ち良くてねえ。晩ごはんの量を減らしちゃったわ」
と、母はころころ笑って言う。
わかってるなら、ふつーの量を食べたあとに出すんじゃねええ。
それでも、食べました。
とりあえず、1個。
……げっぷ……。
1個をちまちま食べるわたしの横で、「デザートに出すもんじゃないよな」と言いながらも、弟は2個ぺろりと食ってました。……甘党め……。
☆
某オークションで、終了時刻寸前の戦いを手に汗握って観戦しました。
自動延長につぐ自動延長。
リロードするたびに上がっていく金額。
どきどき。
戦っているのは2人。
わたしは片方の人を応援していました。
がんばれ、**さん。負けるな**さん。ぜんぜん知らない人だけど、がんばれー。
あっ、ライバルさんがまた高値更新しちゃったよ、**さんどうするの? 敗北を認めるの? 1分前、キター!! **さん高値更新!!
何故、知らない人の戦いを応援していたか。
そのオークションにかけられているのは、今公演中のとあるチケットで、「数量3」出品だったのです。
**さんは「2枚希望」。
ライバルさんは「3枚希望」。
そしてわたしは、「1枚希望」でエントリーしておりました。
ライバルさんが勝った場合、チケットは3枚ともライバルさんが落札。
しかし、**さんが勝った場合、3枚あるチケットのうち2枚が**さんの落札となり、残り1枚は、「1枚希望」であるわたしが落札することになっちゃうのです。
ライバルさんは、なにがなんでも「3枚」欲しい人で、他の枚数ならいらない人なんです。
わたしは早々に「この席にこれ以上の値段は出せないわ」と脱落していたんですが。
2枚希望の**さんが最高金額入札者になるたびに、唯一1枚希望でエントリーしているわたしも、**さんの隣に名前が並んじゃうのです。
あの、わたし、めっちゃささやかな値段しか入れてないんですけど。
**さんとライバルさんの戦いはつづく。
ふたりでどんどん金額を上げていく。
そして、**さんの横にはいつも、彼らより何割か少ない金額のわたしが、ちょこん、とおまけのようにくっついている。
そう。
わたし個人の値段ならば、お話にもならない額。
だけど**さんが勝利すれば、そのお話にもならない金額で、落札できちゃうのよお客さん!
がんばれ**さん!! ライバルさんに勝ってくれ。そしてわたしにこの定価以下価格でチケットを落札させてくれえ。
手に汗握る30分。
……ええ、30分も延長しました。
勝者、**さん!!
拍手拍手、パフパプ〜〜!!
見知らぬ**さんのおかげで、わたしは愉快な金額で、もう一度『ドン・ファン』を観に行けます。
オークション・マジック。落札のエアポケット。
連番席なのに、わたしは**さんよりずっと少ない金額で落札。負けたライバルさんの方が、わたしよりずっと高い金額で入札している。
実際WHITEちゃんが先日、同じ目にあったと聞いていた。彼女は明日からはじまる某公演のチケットを、2枚落札者の人の半額くらいの値段で1枚落札したそうな。
3連番出品で、「複数購入者優先」と謳っていないオークションは、エアポケット出現率高し。
つーことで、たのしい30分でした。
そして、また月組を観に行くことが決定しました。