美しいカップル。@シニョール ドン・ファン
2003年5月10日 タカラヅカ 今回の月組公演をわたしが心から気に入っていることを、周囲の人は怪訝な目で見ています。
CANちゃんは懐疑的です。
「『ドン・ファン』のどこがいいの? さえちゃん?」
どーしてそこで、さえちゃんなの? いやもちろん、今回のさえちゃんはとてもツボですが。
CANちゃん的にはいろいろ思うところがありそうだな。わたしが『雨に唄えば』のタニちゃんに対して思ったことぐらいは、さえちゃんに対して言いたいんだろうな。
でも大人なCANちゃんは、わたしがさえちゃんを好きなのを知っているので、あえて口にしないのでしょう。
……さえちゃんが下手っぴなのは、わたしも認めているからべつに言ってくれてもいいんだが。
ムラで働いているワゴンねーちゃんも、「今回の公演、出し物が最悪なんだってね! だからお客が入らないのよね!」と言っていたし。
……ごめん、おねーちゃん。わたしその最悪な作品が好きで通っているのよ……。
ヅカを一度も観たことがないし、興味もないワゴンさんは、販売員としての事実だけを語ります。
今年の雪組の集客率がもんのすげー最悪だったこと、宙組になってよーやく持ち直したこと、それがまた月組になってガタっと落ち込んだこと。
ええ、ええ、その通りでしょうよ。宙組はあんな作品でも、今の月より盛況だったのよね……なんなんだ、宙組の人気ぶりって??
まー、なにはともあれ、またしても月組観劇。何回目だ? すでによくわからない。
今わたしはまた、「センターで観たいハァト」が燃えている。
昔はそうだったんだけど、あるときから「端でもなんでもいいから、1列でも前で観たいハァト」になっていたの。
だからここ数年、機嫌良く前方の端っこで観劇していたのね。
そして今、「後ろでもいいから、とにかく真ん中で観たいハァト」なのだわ。
『不滅の棘』のACT千秋楽がドセンターで、たのしかったのね……一緒に行ったデイジーちゃんとふたり、その美しさに感動していたっけ。
んで、探すチケットもセンター限定。
またそのうち「前で観たいハァト」が燃え出すだろうけど、今はセンターがいい。
バレリーナのシーンとか、センターで観るとものすげえきれーだよー。暗転する瞬間、客席が映るのもサスペンスを盛り上げてヨシ。
前方のセンター席で観られたら、なんの文句もないんだが。
そんなの、運も金もコネもないわたしには無理な話だしねえ。
ところで今回の『シニョール ドン・ファン』。
火のない所に煙を立てるやほひ女としましては、ジョゼッペ×レオ以外に萌えているカップルがあるんですが。
もうそろそろ言ってもいいよね?(笑)
スティーブ×セルジオ……。
いやあ、人間どこで萌えるかわかりませんなあ!!(笑)
天下一品バカ男セルジオの「遊び人だった過去」がポイントです。
レオと顔見知りであることでわかるよーに、セルジオはホテル「レジーナ・ビアンカ」に勤めて数年は経っているわけよね。
そしてローサは「若いころ(笑)」にレジーナ・ビアンカのレオの部屋に出入りしている。もちろんスティーブもローサとはいつも一緒で、必然的にレオとも顔見知り。レオ絡みでなくても、おそらく大女優であるローサは、レジーナ・ビアンカを定宿としてよく利用しているのでしょう。
これらのことから、「スティーブとセルジオも顔見知りである」という事実が導き出されますね?
スティーブはローサ命。他の女なんか興味はない。されど、情欲処理は必要。
プロの女でも買おうかな、てなときに、いるじゃないですか、目の前にバカ面さげた、その辺の女よりきれーなセルジオくんが(笑)。しかもセルジオくんてば、「いぢめてムード」全開じゃないですか。足蹴にしたらいい声で鳴きそうな。ほら、鳴くぬいぐるみとか、そーゆー感じ。
軽く誘いをかけたら、何故かセルちゃん乗ってくるし。なんだ、こいつホモか、と軽い気持ちで手を出したら……ああらびっくり、セルちゃんはべつにホモでもなければ誘いに乗ったつもりもなく、たんにバカで世慣れてなくて、なんにもわかっていなかっただけ、と。
やっちゃったもんは仕方ない。開き直ったスティーブは手の内をさらしてその後の展開をセルジオに任せる。そのへん彼は誠実。かつ大人。事故を起こしたことは認めよう、償いもしよう、と。
セルジオは善意の人。誠意を見せられると、なにもかもいい方へ解釈する。「ぼくたち、いいお友だちでいましょう」……と、なしくずしにセフレに突入。スティーブが例に出した「事故」という言葉でまたしても誤解が生じた模様。
事故を起こすに至ったスティーブのつらい胸のうちなんぞに感情移入して、勝手に盛り上がったセルジオが、「大人の関係」を受け入れるんだ。多少アタマの弱いセルちゃんは、「遊び」とか「大人」とかにあこがれていたので。
そして、セルジオがジルと出会って「真実の愛」に目覚めるまで、ふたりの「愛のない関係」はつづいていたのだった……。
どっかうれしそーに、アタマの弱い笑みを浮かべながら「俺も昔は遊び人だったんだ」とジルに告げるセルジオを観ながら、わたしの妄想コンピュータはフル回転しておりましたのことよ。
セルジオ主役でわたし、1本書けるけどなあ。
無駄に愛にあふれた彼の物語を。クールなスティーブとの物語を。
スティーブとセルジオって、ほんと美しいカップルじゃん。
そこに愛がないあたりも、すっげー美しいじゃん。
萌えじゃん。
ねえ?(笑)
☆
ついでに雪バウの発売日でした。
わたし、よりによって「8番」引いちゃったよ……。
なんで? なんでこんな、熱意のないときに大当たりを引いてしまうの?
『血と砂』のときなんか、5人並んで5人全員はずれたのよ? ここ数年であれほど本気でチケット欲しかった公演はなかったのに。
欲しい公演は当たらず、「どこでもなんでもいいから、1回観れたらそれでいいや」のときに大当たり。
人生ってそんなもん。
CANちゃんは懐疑的です。
「『ドン・ファン』のどこがいいの? さえちゃん?」
どーしてそこで、さえちゃんなの? いやもちろん、今回のさえちゃんはとてもツボですが。
CANちゃん的にはいろいろ思うところがありそうだな。わたしが『雨に唄えば』のタニちゃんに対して思ったことぐらいは、さえちゃんに対して言いたいんだろうな。
でも大人なCANちゃんは、わたしがさえちゃんを好きなのを知っているので、あえて口にしないのでしょう。
……さえちゃんが下手っぴなのは、わたしも認めているからべつに言ってくれてもいいんだが。
ムラで働いているワゴンねーちゃんも、「今回の公演、出し物が最悪なんだってね! だからお客が入らないのよね!」と言っていたし。
……ごめん、おねーちゃん。わたしその最悪な作品が好きで通っているのよ……。
ヅカを一度も観たことがないし、興味もないワゴンさんは、販売員としての事実だけを語ります。
今年の雪組の集客率がもんのすげー最悪だったこと、宙組になってよーやく持ち直したこと、それがまた月組になってガタっと落ち込んだこと。
ええ、ええ、その通りでしょうよ。宙組はあんな作品でも、今の月より盛況だったのよね……なんなんだ、宙組の人気ぶりって??
まー、なにはともあれ、またしても月組観劇。何回目だ? すでによくわからない。
今わたしはまた、「センターで観たいハァト」が燃えている。
昔はそうだったんだけど、あるときから「端でもなんでもいいから、1列でも前で観たいハァト」になっていたの。
だからここ数年、機嫌良く前方の端っこで観劇していたのね。
そして今、「後ろでもいいから、とにかく真ん中で観たいハァト」なのだわ。
『不滅の棘』のACT千秋楽がドセンターで、たのしかったのね……一緒に行ったデイジーちゃんとふたり、その美しさに感動していたっけ。
んで、探すチケットもセンター限定。
またそのうち「前で観たいハァト」が燃え出すだろうけど、今はセンターがいい。
バレリーナのシーンとか、センターで観るとものすげえきれーだよー。暗転する瞬間、客席が映るのもサスペンスを盛り上げてヨシ。
前方のセンター席で観られたら、なんの文句もないんだが。
そんなの、運も金もコネもないわたしには無理な話だしねえ。
ところで今回の『シニョール ドン・ファン』。
火のない所に煙を立てるやほひ女としましては、ジョゼッペ×レオ以外に萌えているカップルがあるんですが。
もうそろそろ言ってもいいよね?(笑)
スティーブ×セルジオ……。
いやあ、人間どこで萌えるかわかりませんなあ!!(笑)
天下一品バカ男セルジオの「遊び人だった過去」がポイントです。
レオと顔見知りであることでわかるよーに、セルジオはホテル「レジーナ・ビアンカ」に勤めて数年は経っているわけよね。
そしてローサは「若いころ(笑)」にレジーナ・ビアンカのレオの部屋に出入りしている。もちろんスティーブもローサとはいつも一緒で、必然的にレオとも顔見知り。レオ絡みでなくても、おそらく大女優であるローサは、レジーナ・ビアンカを定宿としてよく利用しているのでしょう。
これらのことから、「スティーブとセルジオも顔見知りである」という事実が導き出されますね?
スティーブはローサ命。他の女なんか興味はない。されど、情欲処理は必要。
プロの女でも買おうかな、てなときに、いるじゃないですか、目の前にバカ面さげた、その辺の女よりきれーなセルジオくんが(笑)。しかもセルジオくんてば、「いぢめてムード」全開じゃないですか。足蹴にしたらいい声で鳴きそうな。ほら、鳴くぬいぐるみとか、そーゆー感じ。
軽く誘いをかけたら、何故かセルちゃん乗ってくるし。なんだ、こいつホモか、と軽い気持ちで手を出したら……ああらびっくり、セルちゃんはべつにホモでもなければ誘いに乗ったつもりもなく、たんにバカで世慣れてなくて、なんにもわかっていなかっただけ、と。
やっちゃったもんは仕方ない。開き直ったスティーブは手の内をさらしてその後の展開をセルジオに任せる。そのへん彼は誠実。かつ大人。事故を起こしたことは認めよう、償いもしよう、と。
セルジオは善意の人。誠意を見せられると、なにもかもいい方へ解釈する。「ぼくたち、いいお友だちでいましょう」……と、なしくずしにセフレに突入。スティーブが例に出した「事故」という言葉でまたしても誤解が生じた模様。
事故を起こすに至ったスティーブのつらい胸のうちなんぞに感情移入して、勝手に盛り上がったセルジオが、「大人の関係」を受け入れるんだ。多少アタマの弱いセルちゃんは、「遊び」とか「大人」とかにあこがれていたので。
そして、セルジオがジルと出会って「真実の愛」に目覚めるまで、ふたりの「愛のない関係」はつづいていたのだった……。
どっかうれしそーに、アタマの弱い笑みを浮かべながら「俺も昔は遊び人だったんだ」とジルに告げるセルジオを観ながら、わたしの妄想コンピュータはフル回転しておりましたのことよ。
セルジオ主役でわたし、1本書けるけどなあ。
無駄に愛にあふれた彼の物語を。クールなスティーブとの物語を。
スティーブとセルジオって、ほんと美しいカップルじゃん。
そこに愛がないあたりも、すっげー美しいじゃん。
萌えじゃん。
ねえ?(笑)
☆
ついでに雪バウの発売日でした。
わたし、よりによって「8番」引いちゃったよ……。
なんで? なんでこんな、熱意のないときに大当たりを引いてしまうの?
『血と砂』のときなんか、5人並んで5人全員はずれたのよ? ここ数年であれほど本気でチケット欲しかった公演はなかったのに。
欲しい公演は当たらず、「どこでもなんでもいいから、1回観れたらそれでいいや」のときに大当たり。
人生ってそんなもん。