3人で暮らしていたときは狭かった家も、ひとりで暮らすと空間が余る。

 そのいくらでもある空間の中で、わざわざ、わたしのそばを選んで丸くなる猫に、愛しみを感じる。
 そうか、お前、わたしのそばがいいのか。

 ……ただ。
 寝返りを打った途端、猫の背中に顔が埋まると、ショックだわ。
 ……吸い込んじゃったよ、息。猫の毛ごと。

 

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