探しつづける愛のことば@めぐりあう時間たち
2003年5月28日 映画 ときおり、なにかスコン、と、胸の中に入ってくることがある。
なにがどう、どこがどう、と説明はできないけれど、「入って」くる。
スピッツの『愛のことば』がそれだ。
なにがどうと説明できないが、この歌は、ダメなんだ。
聴くと、泣く。
なんでかわからない。
好きな曲はいくらでもあるし、もっといい歌だっていくらでもあると思う。
だが、この歌は特別だ。
入ってくるんだ。
それと同じ現象は、ときおり起こる。
オギー作品とかに高確率で起こるな。
入る。
なにかが。
説明できないままに、涙が出る。
『めぐりあう時間たち』も、そーゆー映画だった。
まいったねー、「入った」よ。涙が止まらない。
監督スティーヴン・ダルドリー、出演メリル・ストリープ、ジュリアン・ムーア、ニコール・キッドマン。
3つの時代、3人の女たちのある1日の物語。
1923年、作家ヴァージニア・ウルフは『ダロウェイ夫人』を執筆中。その日の午後には姉とその子どもたちを迎えてパーティをする予定。
1951年、ふつーの主婦ローラ・ブラウンは小説の『ダロウェイ夫人』を読んでいる。今日は夫の誕生日パーティをする予定だ。
2001年、編集者のクラリッサは友人の詩人の受賞記念パーティをする予定。詩人は彼女に「ダロウェイ夫人」という渾名を付けていた……。
3つの時代と3人のヒロインたちの人生が、穏やかに、でもどこか緊張して、流れていく。
そう、緊張。
ずーっと、なんだか、こわかった。
物語の冒頭でひとりの女が自殺するのだけど、彼女の遺書がこの作品のカラーをわたしに突きつけたせいかもしれない。
愛に満ちた遺書だった。
愛と、感謝と、意志があった。
痛かった。
クライマックス近くでもうひとり、やはり自殺するのだけれど、その死に際しての言葉もまた、愛に満ちていた。
愛と、感謝と、意志と。
痛い……のかな。
少しちがう気もする。
ここがこうだから感動したとか、愛について考えさせられたとか、そーゆーことではない。
わたしは、深い海の水面に浮かんでいるんだ。海がとてつもなく深いことを知りながら、わたしはあえて水面に浮かんでいる。
波がわたしを揺らし、どこかへ運ぶ。
わたしは目を閉じ、それに任せている。
そーゆー感じだった。
プロットが緻密な作品が好きなだけに、この映画は好きだぞ。そーゆー意味でも。
ラストで解ける謎には、膝を打ったもの。そうか、それであれはああだったんだ……と。
リピーター割引があるのが、わかる。
この映画は、もう一度出会いたくなる映画だ。
なにがどう、どこがどう、と説明はできないけれど、「入って」くる。
スピッツの『愛のことば』がそれだ。
なにがどうと説明できないが、この歌は、ダメなんだ。
聴くと、泣く。
なんでかわからない。
好きな曲はいくらでもあるし、もっといい歌だっていくらでもあると思う。
だが、この歌は特別だ。
入ってくるんだ。
それと同じ現象は、ときおり起こる。
オギー作品とかに高確率で起こるな。
入る。
なにかが。
説明できないままに、涙が出る。
『めぐりあう時間たち』も、そーゆー映画だった。
まいったねー、「入った」よ。涙が止まらない。
監督スティーヴン・ダルドリー、出演メリル・ストリープ、ジュリアン・ムーア、ニコール・キッドマン。
3つの時代、3人の女たちのある1日の物語。
1923年、作家ヴァージニア・ウルフは『ダロウェイ夫人』を執筆中。その日の午後には姉とその子どもたちを迎えてパーティをする予定。
1951年、ふつーの主婦ローラ・ブラウンは小説の『ダロウェイ夫人』を読んでいる。今日は夫の誕生日パーティをする予定だ。
2001年、編集者のクラリッサは友人の詩人の受賞記念パーティをする予定。詩人は彼女に「ダロウェイ夫人」という渾名を付けていた……。
3つの時代と3人のヒロインたちの人生が、穏やかに、でもどこか緊張して、流れていく。
そう、緊張。
ずーっと、なんだか、こわかった。
物語の冒頭でひとりの女が自殺するのだけど、彼女の遺書がこの作品のカラーをわたしに突きつけたせいかもしれない。
愛に満ちた遺書だった。
愛と、感謝と、意志があった。
痛かった。
クライマックス近くでもうひとり、やはり自殺するのだけれど、その死に際しての言葉もまた、愛に満ちていた。
愛と、感謝と、意志と。
痛い……のかな。
少しちがう気もする。
ここがこうだから感動したとか、愛について考えさせられたとか、そーゆーことではない。
わたしは、深い海の水面に浮かんでいるんだ。海がとてつもなく深いことを知りながら、わたしはあえて水面に浮かんでいる。
波がわたしを揺らし、どこかへ運ぶ。
わたしは目を閉じ、それに任せている。
そーゆー感じだった。
プロットが緻密な作品が好きなだけに、この映画は好きだぞ。そーゆー意味でも。
ラストで解ける謎には、膝を打ったもの。そうか、それであれはああだったんだ……と。
リピーター割引があるのが、わかる。
この映画は、もう一度出会いたくなる映画だ。