ところでわたし、歌バウでこそヅカソングを歌って欲しいと思ってます。
歌バウ以外ではまずあり得ない、「ステージでたったひとり、1曲まるまる歌う」という機会を得て、なにを歌うか。どんな曲を選ぶか。
歌バウは基本、本人の選曲だと思ってます。
演出家や音楽監督その他スタッフとも相談するだろうし、指示を受けたりもするだろうけれど、基本本人の意志。
演出家が全員の曲を完全に決めて一方的に歌わせているのではナイと思います。……だとしたら、あれだけまとまりのない、おかしなコンサートにはならないはず。テレビのカラオケ番組かってぐらい、テーマもジャンルも余韻もナニもない、選曲めちゃくちゃだもん。
生徒自身の希望が1ミリたりとも入っていない曲はない、と思っています。
だから、2曲の持ち歌になにをチョイスするかに好感や落胆を抱く。
いちばんわくわくして好感度アップするのが、ヅカソングばかりを歌う人。
だってここは「タカラヅカ」だもん。
ヅカソングを歌えるのは、現役タカラジェンヌである今だけ。
100年の歴史のなかで燦然と輝く名曲の数々、マイナーでも美しい曲、思い入れの1曲などを、選んで披露してくれるとうれしくなる。
ああ、タカラヅカが好きなんだねえ。わたしも大好きよ。わたしが好きなモノを好きでいてくれる人は好きになっちゃうわ。
ただ、ヅカソングは1曲が短かったり、単調だったり時代遅れだったり、「歌曲」としてのレベルはあまり高くないモノも多い。
もっと難曲を歌いたい、挑戦したい、とオペラだったり海外ミュージカル曲だったりを選ぶ気持ちもわかる。
せっかくの歌バウ、あえて高みへ挑む、身の丈より上を目指す、という意味で、ヅカソングだけでなく外部曲もチョイスする……のも、アリだと思う。
ただし、1曲はヅカソングで。だってここはタカラヅカ、外部曲をどんだけ高品質に歌い切っても「技術披露」にはなっても、「タカラジェンヌとしての本領発揮」とイコールではない。
1曲は純粋に技術を磨くため、ヅカにナイものを歌う。
1曲は「タカラヅカ・スター」として、「タカラヅカ」でしかないものを歌う。
というのは、とてもバランスがいいと思う。
がっかりするのが、2曲とも外部曲。
えーと、その曲、「今」歌わなきゃダメっすか……?
現役タカラジェンヌである今?
ぶっちゃけ、卒業してからも歌えるよね? タカラジェンヌじゃない、他ジャンルの芸能人でも歌えるよね?
ひょっとしてもう卒業したいのかな? タカラヅカ以外で歌唱力を活かしたいっていう意思表示かな?
でもって、いちばん残念なのが、すべて外部曲で、さらにそれが日本語以外だった場合。
タカラヅカは日本語で上演される舞台なので、それ以外の言語でどんだけ完璧に歌われても、「日本語で表現する」タカラヅカの前提を気にせずにいる感じがして、前述の「卒業してから歌えばいいじゃん?」という疑問と重なって、とても残念。
歌バウは「技術披露」の場である前に、「タカラヅカの公演」なんだけどなあ。「タカラヅカ」でないものを見せられてもなあ。
や、タカラジェンヌがやる以上、なんだって「タカラヅカ」だけど……そういうことではなく、せっかくの機会に何故「タカラヅカでしかできないこと」をやらないのか疑問。
ということで、『Bow Singing Workshop~星~』の歌ウマ娘役さんふたりが、外部の英語曲ばかり歌う姿に肩を落としました。
や、うまいよ? カトリさんもりらちゃんも、すっげーうまい。
りらちゃんとか、曲に合わせてキャラまで変えて、芸達者でキュートでたまらんさ。
しかし。
巧さに感心することと、選曲にがっかりする気持ちは同時に存在する。
歌ウマなのはわかったから、それは知ってるから、「タカラヅカとして」どううまいのかを見せて欲しかった。
わたしが欲しているのは、「ヅカ以外でも通用する歌唱力」ではなく、「タカラヅカで観客を魅了する力」なんだ。
まあなあ、娘役さんはしょうがないところがあるんだよなあ。
ヅカは男役中心だから、娘役さんのソロ曲で「ある程度の尺のある高度なテクニックも必要な名曲」って、そんなにナイよね……?
娘役のソロは短く終わるし、見せ場は男役のモノだし。
歌ウマ娘役さんが技術発揮したい場合、外部曲になっちゃうのは仕方ない。
それでも1曲はヅカ曲を選ぶとか、せめてタカラヅカと同じ日本語で歌うとか、してほしかったなあ。
「ヅカでなくてもいいじゃん」ばかり続けられると、タカラヅカ大好き人間としては、寂しいっす。
そうか、歌ウマさんにとってタカラヅカは、そんなに魅力のない劇団なのか……。しょぼん。
楽しみだった歌ウマお嬢さんたちの選曲が残念だった分。
みねりちゃんの「2曲ともヅカソングです!!」が好感度うなぎ上り(笑)。
しかも2幕の「白い花がほほえむ」はこれぞタカラヅカの娘役です! という正統派っぷり。
そうそう、そうなのよ、これがタカラヅカなのよ! 古いけど時代錯誤だけど、良くも悪くもこれが「タカラヅカ」。
こういう古典的タカラヅカを体現してくれる女の子はいいなあ。
可憐でちょっと大仰で(笑)、実に気持ちよかった。
歌バウ以外ではまずあり得ない、「ステージでたったひとり、1曲まるまる歌う」という機会を得て、なにを歌うか。どんな曲を選ぶか。
歌バウは基本、本人の選曲だと思ってます。
演出家や音楽監督その他スタッフとも相談するだろうし、指示を受けたりもするだろうけれど、基本本人の意志。
演出家が全員の曲を完全に決めて一方的に歌わせているのではナイと思います。……だとしたら、あれだけまとまりのない、おかしなコンサートにはならないはず。テレビのカラオケ番組かってぐらい、テーマもジャンルも余韻もナニもない、選曲めちゃくちゃだもん。
生徒自身の希望が1ミリたりとも入っていない曲はない、と思っています。
だから、2曲の持ち歌になにをチョイスするかに好感や落胆を抱く。
いちばんわくわくして好感度アップするのが、ヅカソングばかりを歌う人。
だってここは「タカラヅカ」だもん。
ヅカソングを歌えるのは、現役タカラジェンヌである今だけ。
100年の歴史のなかで燦然と輝く名曲の数々、マイナーでも美しい曲、思い入れの1曲などを、選んで披露してくれるとうれしくなる。
ああ、タカラヅカが好きなんだねえ。わたしも大好きよ。わたしが好きなモノを好きでいてくれる人は好きになっちゃうわ。
ただ、ヅカソングは1曲が短かったり、単調だったり時代遅れだったり、「歌曲」としてのレベルはあまり高くないモノも多い。
もっと難曲を歌いたい、挑戦したい、とオペラだったり海外ミュージカル曲だったりを選ぶ気持ちもわかる。
せっかくの歌バウ、あえて高みへ挑む、身の丈より上を目指す、という意味で、ヅカソングだけでなく外部曲もチョイスする……のも、アリだと思う。
ただし、1曲はヅカソングで。だってここはタカラヅカ、外部曲をどんだけ高品質に歌い切っても「技術披露」にはなっても、「タカラジェンヌとしての本領発揮」とイコールではない。
1曲は純粋に技術を磨くため、ヅカにナイものを歌う。
1曲は「タカラヅカ・スター」として、「タカラヅカ」でしかないものを歌う。
というのは、とてもバランスがいいと思う。
がっかりするのが、2曲とも外部曲。
えーと、その曲、「今」歌わなきゃダメっすか……?
現役タカラジェンヌである今?
ぶっちゃけ、卒業してからも歌えるよね? タカラジェンヌじゃない、他ジャンルの芸能人でも歌えるよね?
ひょっとしてもう卒業したいのかな? タカラヅカ以外で歌唱力を活かしたいっていう意思表示かな?
でもって、いちばん残念なのが、すべて外部曲で、さらにそれが日本語以外だった場合。
タカラヅカは日本語で上演される舞台なので、それ以外の言語でどんだけ完璧に歌われても、「日本語で表現する」タカラヅカの前提を気にせずにいる感じがして、前述の「卒業してから歌えばいいじゃん?」という疑問と重なって、とても残念。
歌バウは「技術披露」の場である前に、「タカラヅカの公演」なんだけどなあ。「タカラヅカ」でないものを見せられてもなあ。
や、タカラジェンヌがやる以上、なんだって「タカラヅカ」だけど……そういうことではなく、せっかくの機会に何故「タカラヅカでしかできないこと」をやらないのか疑問。
ということで、『Bow Singing Workshop~星~』の歌ウマ娘役さんふたりが、外部の英語曲ばかり歌う姿に肩を落としました。
や、うまいよ? カトリさんもりらちゃんも、すっげーうまい。
りらちゃんとか、曲に合わせてキャラまで変えて、芸達者でキュートでたまらんさ。
しかし。
巧さに感心することと、選曲にがっかりする気持ちは同時に存在する。
歌ウマなのはわかったから、それは知ってるから、「タカラヅカとして」どううまいのかを見せて欲しかった。
わたしが欲しているのは、「ヅカ以外でも通用する歌唱力」ではなく、「タカラヅカで観客を魅了する力」なんだ。
まあなあ、娘役さんはしょうがないところがあるんだよなあ。
ヅカは男役中心だから、娘役さんのソロ曲で「ある程度の尺のある高度なテクニックも必要な名曲」って、そんなにナイよね……?
娘役のソロは短く終わるし、見せ場は男役のモノだし。
歌ウマ娘役さんが技術発揮したい場合、外部曲になっちゃうのは仕方ない。
それでも1曲はヅカ曲を選ぶとか、せめてタカラヅカと同じ日本語で歌うとか、してほしかったなあ。
「ヅカでなくてもいいじゃん」ばかり続けられると、タカラヅカ大好き人間としては、寂しいっす。
そうか、歌ウマさんにとってタカラヅカは、そんなに魅力のない劇団なのか……。しょぼん。
楽しみだった歌ウマお嬢さんたちの選曲が残念だった分。
みねりちゃんの「2曲ともヅカソングです!!」が好感度うなぎ上り(笑)。
しかも2幕の「白い花がほほえむ」はこれぞタカラヅカの娘役です! という正統派っぷり。
そうそう、そうなのよ、これがタカラヅカなのよ! 古いけど時代錯誤だけど、良くも悪くもこれが「タカラヅカ」。
こういう古典的タカラヅカを体現してくれる女の子はいいなあ。
可憐でちょっと大仰で(笑)、実に気持ちよかった。