曲ごとの感想メモ・その2。@Bow Singing Workshop~星~
2016年7月21日 タカラヅカ 『Bow Singing Workshop~星~』感想つらつら、続き。曲ごとの感想メモ・その1はタイトル違うけど前日欄っす。
「かわらぬ思い」を歌うさやかくん、トウコに似てる……。でもところどころるうくんにも見える。トウコとるうくんを足しっぱなしにした感じ?
気持ちよさそうに歌ってる。
夕陽くんの「退位の歌」がいい……! もともとの楽曲がいいんだけど、聴いていて泣ける。
素直な歌声なんだけど、それ以上に「伝えたい」と切望していることがわかる。語りかけるような歌い方。
大切に歌っているのがわかるんだな。
天路くんは自信家? 自分に自信がないとこの選曲はないわー。
「さあ行こう、マキシム」……えっと、『THE MERRY WIDOW』。彼はもう1曲も『WEST SIDE STORY』だったし、自信必要。
前のめりなのはいいことだ。舞台人はそうでなきゃ。
で。たしかにうまいんだけど、この曲が歌いこなせるほどうまいわけじゃない。けっこう聴いていていたたまれなさがあった。
歌唱力以前に、やることが多すぎるんだよなあ。舞台経験が少ないと「やること」に振り回されてしまって、「歌」まで手が足りてない感じ。
もっと経験を積めばよくなるんだと思う。2回目のほうがよかったもの。
桃堂くん、せっかくの『THE SCARLET PIMPERNEL』の名曲「君はどこに」なのに、なんで英語?
わたしに英語発音のうまいヘタはわからないんだけど、たとえ英語で完璧に歌えたとしても、タカラヅカでは日本語でどう表現して歌うかが求められるんだけどな。
2幕では『銀ちゃんの恋』、こっちは歌以外に表現力・芝居力が必要な選曲。
銀ちゃんのテーマ曲を歌うにはスター性と経験値が足りない感じ。でもチャレンジ精神はいい。
2曲の選曲バランスはいいかなー。そして、どっちも身の丈より上をチョイスしてる。そうか、彼にとってこの歌バウは大いなるチャレンジの場なんだね。
自分で目標決めて、達成するべく挑んでいる感じがいい。
んでもって音咲いーちゃん、「ALL By Myself」……選曲いいなあ!! いーちゃんの魅力を最大限に打ち出してくる。
2幕の『魔法にかけられて』の方がテクニカルでより野心的というか、「ここまでやれるんだぞ」と打ち出してきているんだとは思うけど、技術よりも魅力という点で、「ALL By Myself」に軍配を上げるわ。
キサキちゃんは『レミゼ』から「夢やぶれて」。
や、わたし、けっこう穿って観ていたの。
トップ娘役就任発表済み、以来はじめて出演する公演。本人の気合いも大きいだろうな、でも、なまじ発表後だと目線がきびしくなって大変なんじゃないかな、いや、決まっちゃったんだからもうあきらめというか、観客も実力は不問にしてくれるっていうか、もう今さらどうしようもないんじゃない?的な?
キサキちゃんというと、「きれいだけど、音痴」「きれいだけど、大根」という、タカラヅカのスターにとても多いタイプの美少女。
天は二物を与えない、きれいな人は実力不足、実力派はビジュアル難。両方兼ね備えた人なんて、数十年に一度出るか出ないか? そして、そんな人がいたとしても、劇団が路線スターにするかどうかわかんないし、人気が出るかどうかもわからない。完璧な人に惹かれるとは限らないからなー。
きれいな人が実力をつけてくれるのが、いちばん平和。ビジュアル残念さんが美形になるより、可能性がある。
美貌は持って生まれるモノで、技術は努力で得ることが出来るからだ。例外はあるにしろ、概ねそれが常識で、だから劇団は「きれいだけどなにもできない」人をスターに抜擢し続けているんだ。
キサキちゃんは抜擢された当初は思わず二度見するくらい大根だったけど、最近はよくなってきているし、歌だって改善されてきている。
トップが決まって、まあアリだよねくらいの実力はあるんだし、なによりきれいだからもうそれでいいんじゃないかっていう……。
あれ?
歌、うまくなってる。
えええ。なんか、思ってたよりぜんぜんうまい。
たまたまかと思ったけど、2幕の『オペラ座の怪人』もふつうにきれいな歌声だった。
そりゃ、このコンサートには真の歌ウマ娘役さんたちが出演しているので、彼女たちに比べれば不安定で余白がないんだけど、それにしたってちゃんと歌ってる。
ごめん、キサキちゃん。わたし穿ってたわ。
これだけ歌えればOK、ヒロインとして問題ない。
次期トップ娘役、楽しみだよ。
歌うだけでわりといっばいいっぱいな感じに見えたけど、今でコレなら大丈夫だよねー。1ヶ月歌い込む本公演ならきっと、もっとステキな歌声を聴かせてくれるはずだもの。
続きは7月25日(月)欄予定。
「かわらぬ思い」を歌うさやかくん、トウコに似てる……。でもところどころるうくんにも見える。トウコとるうくんを足しっぱなしにした感じ?
気持ちよさそうに歌ってる。
夕陽くんの「退位の歌」がいい……! もともとの楽曲がいいんだけど、聴いていて泣ける。
素直な歌声なんだけど、それ以上に「伝えたい」と切望していることがわかる。語りかけるような歌い方。
大切に歌っているのがわかるんだな。
天路くんは自信家? 自分に自信がないとこの選曲はないわー。
「さあ行こう、マキシム」……えっと、『THE MERRY WIDOW』。彼はもう1曲も『WEST SIDE STORY』だったし、自信必要。
前のめりなのはいいことだ。舞台人はそうでなきゃ。
で。たしかにうまいんだけど、この曲が歌いこなせるほどうまいわけじゃない。けっこう聴いていていたたまれなさがあった。
歌唱力以前に、やることが多すぎるんだよなあ。舞台経験が少ないと「やること」に振り回されてしまって、「歌」まで手が足りてない感じ。
もっと経験を積めばよくなるんだと思う。2回目のほうがよかったもの。
桃堂くん、せっかくの『THE SCARLET PIMPERNEL』の名曲「君はどこに」なのに、なんで英語?
わたしに英語発音のうまいヘタはわからないんだけど、たとえ英語で完璧に歌えたとしても、タカラヅカでは日本語でどう表現して歌うかが求められるんだけどな。
2幕では『銀ちゃんの恋』、こっちは歌以外に表現力・芝居力が必要な選曲。
銀ちゃんのテーマ曲を歌うにはスター性と経験値が足りない感じ。でもチャレンジ精神はいい。
2曲の選曲バランスはいいかなー。そして、どっちも身の丈より上をチョイスしてる。そうか、彼にとってこの歌バウは大いなるチャレンジの場なんだね。
自分で目標決めて、達成するべく挑んでいる感じがいい。
んでもって音咲いーちゃん、「ALL By Myself」……選曲いいなあ!! いーちゃんの魅力を最大限に打ち出してくる。
2幕の『魔法にかけられて』の方がテクニカルでより野心的というか、「ここまでやれるんだぞ」と打ち出してきているんだとは思うけど、技術よりも魅力という点で、「ALL By Myself」に軍配を上げるわ。
キサキちゃんは『レミゼ』から「夢やぶれて」。
や、わたし、けっこう穿って観ていたの。
トップ娘役就任発表済み、以来はじめて出演する公演。本人の気合いも大きいだろうな、でも、なまじ発表後だと目線がきびしくなって大変なんじゃないかな、いや、決まっちゃったんだからもうあきらめというか、観客も実力は不問にしてくれるっていうか、もう今さらどうしようもないんじゃない?的な?
キサキちゃんというと、「きれいだけど、音痴」「きれいだけど、大根」という、タカラヅカのスターにとても多いタイプの美少女。
天は二物を与えない、きれいな人は実力不足、実力派はビジュアル難。両方兼ね備えた人なんて、数十年に一度出るか出ないか? そして、そんな人がいたとしても、劇団が路線スターにするかどうかわかんないし、人気が出るかどうかもわからない。完璧な人に惹かれるとは限らないからなー。
きれいな人が実力をつけてくれるのが、いちばん平和。ビジュアル残念さんが美形になるより、可能性がある。
美貌は持って生まれるモノで、技術は努力で得ることが出来るからだ。例外はあるにしろ、概ねそれが常識で、だから劇団は「きれいだけどなにもできない」人をスターに抜擢し続けているんだ。
キサキちゃんは抜擢された当初は思わず二度見するくらい大根だったけど、最近はよくなってきているし、歌だって改善されてきている。
トップが決まって、まあアリだよねくらいの実力はあるんだし、なによりきれいだからもうそれでいいんじゃないかっていう……。
あれ?
歌、うまくなってる。
えええ。なんか、思ってたよりぜんぜんうまい。
たまたまかと思ったけど、2幕の『オペラ座の怪人』もふつうにきれいな歌声だった。
そりゃ、このコンサートには真の歌ウマ娘役さんたちが出演しているので、彼女たちに比べれば不安定で余白がないんだけど、それにしたってちゃんと歌ってる。
ごめん、キサキちゃん。わたし穿ってたわ。
これだけ歌えればOK、ヒロインとして問題ない。
次期トップ娘役、楽しみだよ。
歌うだけでわりといっばいいっぱいな感じに見えたけど、今でコレなら大丈夫だよねー。1ヶ月歌い込む本公演ならきっと、もっとステキな歌声を聴かせてくれるはずだもの。
続きは7月25日(月)欄予定。
上演回数900回記念日ですよ!(笑)@エリザベート
2016年7月22日 タカラヅカ 『NOBUNAGA<信長>』感想も星歌バウ感想も途中だが、宙組『エリザベート』初日だー!!
『エリザベート』は作品自体が好きなので、「また観られる」こと自体はうれしい。
そして初日は上演回数900回記念日!!
ポストカードもらえるぞー。や、前回のみりおくん『エリザベート』初日、800回記念の日ももらったからさ。
記念ノベルティは大好物です、俗物ですから!(笑)
入場すると、インフォメ前に人だかり。
「上演回数900回達成」という看板と、イケコ&小柳タンが並んでいるもんだから、お客が記念撮影するのに必死なのな。
演出家のサイン会はやらなくなったみたいだけど(以前は初日名物だった)、こうやって看板と共に並ばれちゃうと「観光スポット」となり果てること必至よね……。
わたしも人垣の後ろから1枚撮影しました。や、俗物ですから!(笑)
出迎えパンダ状態の先生様に気を取られて忘れていたけど。
あれ? ポスカは?
記念公演では入場時に入口でノベルティ配布があるんだけど……あれれ?
……もらえなかった。
変だな。たしかになんかやるとかプレゼントするとか、予告はされてなかった。でも、いつだって予告のあるなしとは関係なく、配ってたのに。
まあ、ノベルティ目当てで初日に来ているわけじゃないからな。変だなとは思うけど、それ以上ではナイ。
『エリザベート』初日を観る。
初演からずっと観てきた大好き作品だもの。真っ先に味わいたい。
宙組再演『エリザベート』初日を観て、第一に思ったこと。
というか、発見したこと。
どうしてトートが銀髪なのかがわかった!!
前にも書いたけど、わたしはトートが銀髪なのが違和感だった。初演からずっと。
「死神」って黒髪のイメージじゃん?
耽美な「死」ですよ、黄泉の帝王ですよ、ロン毛イケメンですよ。髪色は黒に決まってるじゃないですか。少女マンガなら黒髪一択です、他はありません。人気キャラは黒髪です、人気を出したかったら黒髪です、鉄則です。
なのに何故トートだけが輝度の高い髪色なのか、マジわかんなかった。
「イケコのこだわり」とやらで、歴代トートたちは変なメイクに金だの銀だの膨張カラーを押し付けられ、大変なことになっていた。
黒にすれば男前度が上がるのに、わざわざ難しい髪色にしてビジュアル下げるのがヅカの『エリザ』ポスター。
最近はマシになってきたけど、最初の方のトートたちはえーらいこっちゃ!だったもんなあ。
20年間がんとして黒髪を認めなかったのに、まぁ様トートではじめて黒が解禁された。
なんだよ、黒でもいいんじゃん、イケコよーやく折れたんだ! と、よろこんだ。
そしてわくわくと、念願の黒髪トートを観て。
わかった。
どうして歴代トートが銀髪だったのか。
どうして黒髪がNGだったのか。
という話は翌日欄に回し、今はまず、900回記念公演だという点。
観劇中はすっかり忘れてた、900回記念ノベルティのこと。
終演後の挨拶ですっしーさんが説明していた、用意してあるから帰りに受け取ってくれと。
あー、やっぱなんかアクシデントがあって、入場時に配れなかったんだ。舞台上で出演者が事務連絡させられるとか、ありえねー(笑)。
ちなみに、当日夜だっけか、とにかくかなりすぐさま公式HPに「ノベルティ配りました!」と記事がアップされたのを見ても、最初から配布予定で報告記事まで先に用意してたんだ。……のに、入場時に配れなかったんだね。
ノベルティ配布はわたしが知るだけで何十年も前からなにかとやっているけれど、すべてもれなく入場時だった。
理由はわかる。それがもっとも労力を押さえられるからだ。
入場と退場では人の流れがまったくチガウ。入場ゲートは数カ所で、観客は30分かけてゆっくり入場する。
だけど、帰りは広い大劇場の改札ゲートが全部開くし、2600人が一斉に出る。
終演後の人波ってすごいよ。ざっぱーんって感じにすごい勢いで出て来るもの。圧がまったくチガウ。
その波を真っ向から受け止め、配り物をするってすごい労力のはず。
退場時の配布光景は、なかなか圧巻だった。
スタッフが足りないためだろう、劇場制服を着ていない事務方らしいスーツ姿の人たちまで総動員してるの。かき集めてきたんだろうな……。ゲートのすべての出口に人が立ち、みなさんすげー形相で配っていた。
う・わー……。
たぶん、もう二度と退場時にはやらないだろ……こんだけ大変だと。
お仕事ドラマとかでよくあるよなー、こういうの。アクシデントが起こって主人公が奔走するの。そして、なんとかギリギリ間に合わせるってやつ……。
舞台裏を想像しながら、ありがたくカードを受け取りました。
『エリザベート』は作品自体が好きなので、「また観られる」こと自体はうれしい。
そして初日は上演回数900回記念日!!
ポストカードもらえるぞー。や、前回のみりおくん『エリザベート』初日、800回記念の日ももらったからさ。
記念ノベルティは大好物です、俗物ですから!(笑)
入場すると、インフォメ前に人だかり。
「上演回数900回達成」という看板と、イケコ&小柳タンが並んでいるもんだから、お客が記念撮影するのに必死なのな。
演出家のサイン会はやらなくなったみたいだけど(以前は初日名物だった)、こうやって看板と共に並ばれちゃうと「観光スポット」となり果てること必至よね……。
わたしも人垣の後ろから1枚撮影しました。や、俗物ですから!(笑)
出迎えパンダ状態の先生様に気を取られて忘れていたけど。
あれ? ポスカは?
記念公演では入場時に入口でノベルティ配布があるんだけど……あれれ?
……もらえなかった。
変だな。たしかになんかやるとかプレゼントするとか、予告はされてなかった。でも、いつだって予告のあるなしとは関係なく、配ってたのに。
まあ、ノベルティ目当てで初日に来ているわけじゃないからな。変だなとは思うけど、それ以上ではナイ。
『エリザベート』初日を観る。
初演からずっと観てきた大好き作品だもの。真っ先に味わいたい。
宙組再演『エリザベート』初日を観て、第一に思ったこと。
というか、発見したこと。
どうしてトートが銀髪なのかがわかった!!
前にも書いたけど、わたしはトートが銀髪なのが違和感だった。初演からずっと。
「死神」って黒髪のイメージじゃん?
耽美な「死」ですよ、黄泉の帝王ですよ、ロン毛イケメンですよ。髪色は黒に決まってるじゃないですか。少女マンガなら黒髪一択です、他はありません。人気キャラは黒髪です、人気を出したかったら黒髪です、鉄則です。
なのに何故トートだけが輝度の高い髪色なのか、マジわかんなかった。
「イケコのこだわり」とやらで、歴代トートたちは変なメイクに金だの銀だの膨張カラーを押し付けられ、大変なことになっていた。
黒にすれば男前度が上がるのに、わざわざ難しい髪色にしてビジュアル下げるのがヅカの『エリザ』ポスター。
最近はマシになってきたけど、最初の方のトートたちはえーらいこっちゃ!だったもんなあ。
20年間がんとして黒髪を認めなかったのに、まぁ様トートではじめて黒が解禁された。
なんだよ、黒でもいいんじゃん、イケコよーやく折れたんだ! と、よろこんだ。
そしてわくわくと、念願の黒髪トートを観て。
わかった。
どうして歴代トートが銀髪だったのか。
どうして黒髪がNGだったのか。
という話は翌日欄に回し、今はまず、900回記念公演だという点。
観劇中はすっかり忘れてた、900回記念ノベルティのこと。
終演後の挨拶ですっしーさんが説明していた、用意してあるから帰りに受け取ってくれと。
あー、やっぱなんかアクシデントがあって、入場時に配れなかったんだ。舞台上で出演者が事務連絡させられるとか、ありえねー(笑)。
ちなみに、当日夜だっけか、とにかくかなりすぐさま公式HPに「ノベルティ配りました!」と記事がアップされたのを見ても、最初から配布予定で報告記事まで先に用意してたんだ。……のに、入場時に配れなかったんだね。
ノベルティ配布はわたしが知るだけで何十年も前からなにかとやっているけれど、すべてもれなく入場時だった。
理由はわかる。それがもっとも労力を押さえられるからだ。
入場と退場では人の流れがまったくチガウ。入場ゲートは数カ所で、観客は30分かけてゆっくり入場する。
だけど、帰りは広い大劇場の改札ゲートが全部開くし、2600人が一斉に出る。
終演後の人波ってすごいよ。ざっぱーんって感じにすごい勢いで出て来るもの。圧がまったくチガウ。
その波を真っ向から受け止め、配り物をするってすごい労力のはず。
退場時の配布光景は、なかなか圧巻だった。
スタッフが足りないためだろう、劇場制服を着ていない事務方らしいスーツ姿の人たちまで総動員してるの。かき集めてきたんだろうな……。ゲートのすべての出口に人が立ち、みなさんすげー形相で配っていた。
う・わー……。
たぶん、もう二度と退場時にはやらないだろ……こんだけ大変だと。
お仕事ドラマとかでよくあるよなー、こういうの。アクシデントが起こって主人公が奔走するの。そして、なんとかギリギリ間に合わせるってやつ……。
舞台裏を想像しながら、ありがたくカードを受け取りました。
何故20年間黒髪トートがいなかったのか。@エリザベート
2016年7月23日 タカラヅカ 宙組『エリザベート』初日を観劇し、長年の疑問に答えを得た。
初演から20年間ずっと思っていた。
どうしてトートが黒髪ではないのか。
日本人が「死神」に持つ一般的なイメージは「黒」、したがって髪色も黒だろう。
マンガやアニメでも死神は黒髪だし。耽美でダークな美形キャラは黒髪だし。
なのにヅカのトートは銀髪基本。色を使っても基本変わらず、そのバリエーションにすぎない。
今回の宙組で、20年目にして初の黒髪トートが誕生した。
これが観たかったんだ!と喜び勇んで観劇し。
どうしてトートが黒髪ではないのか、の答えを目の当たりにした。
『エリザベート』の舞台で黒髪だと、背景に溶けて見えなくなる。
巨大なデコレーションケーキがくるくる回るよーな、植爺『ベルばら』とはチガウから。
『エリザ』の舞台って、暗い。
基本、背景が黒っぽい。
そして、トートの衣装は黒基調。いろんな色を着てはいるけど、どれも色調が暗く、落ち着いたものだ。蛍光ピンクとかイエローとか、全身純白とか、ヅカでよくある色は着ない。
暗い舞台で暗い服を着て、そのうえ髪の毛まで黒だと、背景に溶けてしまう。
トートが、目立たない……。
そして、タカラヅカの男役は基本肌を出さない。衣装で補正しているため、顔と手首くらいしか肌を出さないんだ。
黒尽くめのトートの白い部分というと、ほぼ顔のみになる。
まぁくんの丸い顔だけが、暗い舞台に浮かんでいる。
まるい……。
もともと丸いまぁくんの顔が、髪の毛が背景に溶けて見えない分、より丸さが強調されて見える。
まんまるトート……。
あ、新しいな……。
衣装は黒一色じゃないからカラダは見えるけど、首から上は顔だけ状態。髪の毛がナイ。丸い顔とあの特徴のある大きな目だけが見える状態。
時間が経てば目が慣れて髪も見えてくるけど、場面や照明が変わるたびにリセットされる。顔だけ→あ、髪の毛も見えてきた!
また、こちらが他のところを見たり全体を眺めているときは、髪が見えなくなって顔だけになるし。
いやー……ごめん、イケコ。イケコが正しかった、トートに黒髪はナイわ。
どうして歴代トートが明るい髪なのかわかったわ。黒だとこんなことになるんだ。
マンガやアニメとはチガウね。黒は舞台だと光を吸収しちゃうんだね。
雪組『ロミオとジュリエット』のエピソードを思い出した。
ベンヴォーリオ役のまっつが黒髪のカツラを用意していてスチール撮りもそれで済ませていたのに、舞台稽古の段になって突然イケコがNG出して、カツラを変えさせられた件。
舞台に乗ると、黒髪だと沈んでしまうからだって。
それでベンヴォーリオは初日直前に、あの金黒ツートンの不思議なカツラになった、と。用意するの大変だったらしい……お茶会で語ってたんだっけ。
ベンヴォーリオだけでなく、マーキューシオもそれで急遽カツラの手直しが入ったんだっけ。スチールとはまったくちがう派手な色になってるもんな。やっぱ実際に板の上に乗ってみないとわからないことなんだろうな。
『ロミジュリ』も舞台が概ね暗いからなー。キラキラ系じゃないからなー。
黒は沈んでしまうんだ。
それと同じことなんだ。
たぶん、前方席で観れば、髪色が背景に溶けて白い顔だけ見える、なんてことはないんだと思う。前方席と後方席では認識出来る明るさがチガウから。
後方からだと暗転はナニも見えないけど、前方だと暗転しても舞台で動いている人は見える。
イケコにしろ小柳タンにしろ、前方席に坐って舞台稽古を観たんだろうなあ……。
まぁ様が細面の人ならまだよかったんだけど、髪色のせいで輪郭の弱点が剥き出しになってるっす……これは気の毒だ……。
1幕はほんと、トートの「髪の毛ナシ顔だけ」状態に慣れなくて、気になってしょーがなかった。
「生まれてはじめて観る『エリザベート』」なら最初から「そういうもん」と思って気にならなかったかもだが、なまじ初演からずっと通っている者としては、「歴代と圧倒的にチガウ」部分には反応してしまう。
2幕になれば目も慣れて、「そういうもん」と思えるようになったけど。
……ふつーの髪色のまぁ様トートが観たかったな……。輝度の高い髪色は、まぁ様の丸顔を膨張させたかもしれんけど、そこは髪型と差し色メッシュで工夫してだね……。
今回の『エリザベート』は舞台の光がよく届くSS席でこそ、良さを味わえる演出になっているんだろう。まあ、生の舞台だからそういうことがあるのは仕方ないね。
SS席で観る日もあるので、それを楽しみにしよう。
見た目はともかく、キャラとしてまぁ様はトート合ってるのにな。歌もよく歌えてるし。
まぁ様は毒のあるキャラがハマる人だと思う。ガラスは歪みがある方が陰影があって美しく色づくの。
初演から20年間ずっと思っていた。
どうしてトートが黒髪ではないのか。
日本人が「死神」に持つ一般的なイメージは「黒」、したがって髪色も黒だろう。
マンガやアニメでも死神は黒髪だし。耽美でダークな美形キャラは黒髪だし。
なのにヅカのトートは銀髪基本。色を使っても基本変わらず、そのバリエーションにすぎない。
今回の宙組で、20年目にして初の黒髪トートが誕生した。
これが観たかったんだ!と喜び勇んで観劇し。
どうしてトートが黒髪ではないのか、の答えを目の当たりにした。
『エリザベート』の舞台で黒髪だと、背景に溶けて見えなくなる。
巨大なデコレーションケーキがくるくる回るよーな、植爺『ベルばら』とはチガウから。
『エリザ』の舞台って、暗い。
基本、背景が黒っぽい。
そして、トートの衣装は黒基調。いろんな色を着てはいるけど、どれも色調が暗く、落ち着いたものだ。蛍光ピンクとかイエローとか、全身純白とか、ヅカでよくある色は着ない。
暗い舞台で暗い服を着て、そのうえ髪の毛まで黒だと、背景に溶けてしまう。
トートが、目立たない……。
そして、タカラヅカの男役は基本肌を出さない。衣装で補正しているため、顔と手首くらいしか肌を出さないんだ。
黒尽くめのトートの白い部分というと、ほぼ顔のみになる。
まぁくんの丸い顔だけが、暗い舞台に浮かんでいる。
まるい……。
もともと丸いまぁくんの顔が、髪の毛が背景に溶けて見えない分、より丸さが強調されて見える。
まんまるトート……。
あ、新しいな……。
衣装は黒一色じゃないからカラダは見えるけど、首から上は顔だけ状態。髪の毛がナイ。丸い顔とあの特徴のある大きな目だけが見える状態。
時間が経てば目が慣れて髪も見えてくるけど、場面や照明が変わるたびにリセットされる。顔だけ→あ、髪の毛も見えてきた!
また、こちらが他のところを見たり全体を眺めているときは、髪が見えなくなって顔だけになるし。
いやー……ごめん、イケコ。イケコが正しかった、トートに黒髪はナイわ。
どうして歴代トートが明るい髪なのかわかったわ。黒だとこんなことになるんだ。
マンガやアニメとはチガウね。黒は舞台だと光を吸収しちゃうんだね。
雪組『ロミオとジュリエット』のエピソードを思い出した。
ベンヴォーリオ役のまっつが黒髪のカツラを用意していてスチール撮りもそれで済ませていたのに、舞台稽古の段になって突然イケコがNG出して、カツラを変えさせられた件。
舞台に乗ると、黒髪だと沈んでしまうからだって。
それでベンヴォーリオは初日直前に、あの金黒ツートンの不思議なカツラになった、と。用意するの大変だったらしい……お茶会で語ってたんだっけ。
ベンヴォーリオだけでなく、マーキューシオもそれで急遽カツラの手直しが入ったんだっけ。スチールとはまったくちがう派手な色になってるもんな。やっぱ実際に板の上に乗ってみないとわからないことなんだろうな。
『ロミジュリ』も舞台が概ね暗いからなー。キラキラ系じゃないからなー。
黒は沈んでしまうんだ。
それと同じことなんだ。
たぶん、前方席で観れば、髪色が背景に溶けて白い顔だけ見える、なんてことはないんだと思う。前方席と後方席では認識出来る明るさがチガウから。
後方からだと暗転はナニも見えないけど、前方だと暗転しても舞台で動いている人は見える。
イケコにしろ小柳タンにしろ、前方席に坐って舞台稽古を観たんだろうなあ……。
まぁ様が細面の人ならまだよかったんだけど、髪色のせいで輪郭の弱点が剥き出しになってるっす……これは気の毒だ……。
1幕はほんと、トートの「髪の毛ナシ顔だけ」状態に慣れなくて、気になってしょーがなかった。
「生まれてはじめて観る『エリザベート』」なら最初から「そういうもん」と思って気にならなかったかもだが、なまじ初演からずっと通っている者としては、「歴代と圧倒的にチガウ」部分には反応してしまう。
2幕になれば目も慣れて、「そういうもん」と思えるようになったけど。
……ふつーの髪色のまぁ様トートが観たかったな……。輝度の高い髪色は、まぁ様の丸顔を膨張させたかもしれんけど、そこは髪型と差し色メッシュで工夫してだね……。
今回の『エリザベート』は舞台の光がよく届くSS席でこそ、良さを味わえる演出になっているんだろう。まあ、生の舞台だからそういうことがあるのは仕方ないね。
SS席で観る日もあるので、それを楽しみにしよう。
見た目はともかく、キャラとしてまぁ様はトート合ってるのにな。歌もよく歌えてるし。
まぁ様は毒のあるキャラがハマる人だと思う。ガラスは歪みがある方が陰影があって美しく色づくの。
日々更新。@私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest HITS!
2016年7月24日 タカラヅカ 雪組公演メモ。
2016/07/07 ポスター画像UP
2016/07/19 制作発表会
2016/07/21 公式に制作発表会の記事が出る
でもって謎なのが、
と、2日に亘って「主な配役」を発表したこと。
「主な配役」はポスター掲載者の場合が多いから咲ちゃんまでが入っていてもおかしくない。
おかしいのは、最初の発表ではちぎみゆだいもんの3人だけで、わざわざ翌日になってから咲ちゃんを付け加えたこと。
「制作発表会に出たのがちぎみゆだいもんの3人だから、最初は3人だけ発表したんです」ということかな、と思ったけど、その言い分が通るのは制作発表会の記事と同日に主な配役も出した場合よねえ。
配役出したのは制作発表会の記事の翌日なんだから、ふつーにポスターメンバー全員の役名発表すれば済むことなのに。
変なの。
どーでもいいことだけど、とりあえずメモしておく。
てゆーか、7月19日に制作発表会やってニュースサイトには記事が出ているんだから、公式もその日のうちに全部1回で発表しておけば済んだ、ってことだよなー。
公式がいちばん情報遅い、的な?
……制作発表会でのだいもんさんの蝶ネクタイ姿にショックを受けてます……に、似合わなねええぇ……(笑)。
2016/07/07 ポスター画像UP
2016/07/19 制作発表会
2016/07/21 公式に制作発表会の記事が出る
でもって謎なのが、
2016.07.22 雪組 宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演『私立探偵ケイレブ・ハント』一部の配役決定
主な配役
ケイレブ・ハント早霧 せいな
イヴォンヌ咲妃 みゆ
ジム・クリード望海 風斗
※その他の配役、新人公演配役は、決定次第ご案内致します。
2016/07/23雪組 宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演『私立探偵ケイレブ・ハント』一部の配役決定
主な配役
ケイレブ・ハント早霧 せいな
イヴォンヌ咲妃 みゆ
ジム・クリード望海 風斗
カズノ・ハマー彩風 咲奈
※その他の配役、新人公演配役は、決定次第ご案内致します。
と、2日に亘って「主な配役」を発表したこと。
「主な配役」はポスター掲載者の場合が多いから咲ちゃんまでが入っていてもおかしくない。
おかしいのは、最初の発表ではちぎみゆだいもんの3人だけで、わざわざ翌日になってから咲ちゃんを付け加えたこと。
「制作発表会に出たのがちぎみゆだいもんの3人だから、最初は3人だけ発表したんです」ということかな、と思ったけど、その言い分が通るのは制作発表会の記事と同日に主な配役も出した場合よねえ。
配役出したのは制作発表会の記事の翌日なんだから、ふつーにポスターメンバー全員の役名発表すれば済むことなのに。
変なの。
どーでもいいことだけど、とりあえずメモしておく。
てゆーか、7月19日に制作発表会やってニュースサイトには記事が出ているんだから、公式もその日のうちに全部1回で発表しておけば済んだ、ってことだよなー。
公式がいちばん情報遅い、的な?
……制作発表会でのだいもんさんの蝶ネクタイ姿にショックを受けてます……に、似合わなねええぇ……(笑)。
『Bow Singing Workshop~星~』について、よもやま話。
1幕ラストがひろ香くんの『エル・アルコン-鷹-』主題歌。
宙組が、ずんちゃんの歌唱で幕を閉じた「路線スターの役目」を、星組ではひろ香くんがやるのか。
もちろんひろ香くんはめっちゃうまくて、選曲も良くて、ヅカファンならば星組ファンならば、もれなくテンション上がりまくる。
ひろ香くんは2幕もトウコちゃんの「星を継ぐ者」だし。トウコファンとしては胸熱です。いい声、いい音色。曲に必要なパワーも備えた歌声。これからももっともっと、この歌声を聴かせてほしいと、切に思う。
ただ、この役目を路線スターがやらない……この役目が「出来る」路線スターがいない、ことが、星組の今後の課題なんだろうな。
『エンカレッジ・コンサート』でもそうだったけど、やっぱ1幕ラストソングは「新公主演済みスター」がそのスター力でもって幕を下ろすべきだと思うの。
歌を1曲まるまるひとりで……舞台上に本当にひとりきりで、歌える機会自体、ごく一部のスター以外は一生経験出来ない……から、若手歌バウは貴重であり、しかも、1曲まるまる熱唱してその歌声で幕が下りて割れんばかりの拍手に包まれるとか、トップスターでも滅多に経験出来ない演出。や、ふつーのタカラヅカ公演はフィナーレあるから、歌で緞帳降りないから。せいぜいカーテンが降りて次の場面になるだけだから。
その、「トップスター仕様の特別演出」は、未来のために路線スターに経験させるべきだと思う。そのために、歌バウはあるんだと思う。
たぶん、次の雪組ではひとこがやるだろうし、花組ではどんなに歌が苦手でもカレーくんがやるだろう。
「トップスター路線」として育てたい子に、させるはずだ。
なのに星組だけ「明確なトップスター路線」の若手スターがいない。
95期のことちゃんが、予定外に早く育ってしまったせいもあるのだろうが、「次代の」スターを決めあぐねている感じ?
雪の歌バウと違って、星バウはちゃんと新公主演済みスターが複数いて、さらにバウ主演スターまで出演しているのに。
そう、新公までならともかく、バウ主演まで出来る人ってかなり期待されたスターだったはずなのに。
まおくんはほんとに、はしごを外されてしまったんだなあ。
歌バウのプログラムを見て、実感した。
新公初主演後の囲み取材がスポーツ新聞に載るくらい、特別な人だったのに。(ふつー、新公主演程度で新聞には載りません。最近はトップスターでもなかなか載りません。せいぜい新聞社のネット記事になるだけ)
そのインタビューで、「将来トップが約束されているんだな」と読めるくらいのことを答えていた記憶がある。ここまで大言しちゃっていいのか、とはらはらするくらい。
まおくんではなく、彼のおじいさんの名前が本人の写真よりも大きく誌面を飾り、まおくんは「~~の孫」という扱いでしかなったにしろ。
偉大な祖父を持つ若者が成功し、大言壮語する様は読者のニーズに合致したのだろう。
時代は変わったのだと、改めて突きつけられた。
100周年より前なら、まおくんはトップ路線まっしぐらだったのだろう。
そして、歌バウでも1幕ラストに熱唱し、幕を下ろしていたんだろう。
でも今は、最低限の実力、技術のない人は路線スターにはなれなくなった。特に歌唱力のない人は厳しい評価をされるようになった。
まおくんが押されまくっていた時代を知っているだけに、なんだかすごく不思議で……そして、これだけわかりやすく「方針変更」する劇団のシビアさに震撼する。
や、社会ってそういうものだけど。その集まりのトップが変われば、あるいは考え方が変われば、白かったモノも黒になる。
そして。
「路線スターは歌唱力不問」だったときと、「歌劇団全体で歌唱力重視」になった今と、扱いが見事に変わり、下級生にポジションを抜かれ……それでも、変わらず「らしさ」を貫いているまおくんにファンタジーを感じる。
扱いとかポジションとか、そんな外側のことは関係ない、まおくんはまおくんなのだと。
まおくんの選曲は、『王家に捧ぐ歌』の「エジプトは領地を広げている」と、『オーシャンズ11』の「JACKPOT」。
ワタさんの曲は、まおくん向きだ。
なんというか、「星組スターの曲っ!!」って感じなとこが。
技術ではなく、スター力で歌う。
おおらかで力強くて、まおくんの魅力を存分に発揮出来ていた。
『オーシャンズ11』は勢いと雰囲気で歌い切った感じ。
どちらにせよ、うまくはない。
まおくん比で良くはなっているけど、うまいわけじゃない。
だけどほんと、スター力はあるんだよ……。
このスターらしい持ち味の人がトップスターになれない時代になったんだな……。
まおくんがトップになるかどうか、なったとして成功するかどうかではなく。
現在のタカラヅカのスタンスを目の当たりにして、感慨深かった。
わたしは最低限の技術・実力は欲しい人なので、スターには実力が必要だということに劇団が気づいてくれたことを喜ばしく思っている人間だ。
でもその実力重視だって、やっぱ判断基準は難しいよな。
スターには容姿と華が必須なのだし。
「スターには最低限〇〇が必要」で、その「最低限」の値をどこにするのか。美貌でも華でも歌唱力でもダンス力でも、なんでもいい、それを計るのは誰。
難しい。
ともあれ、まおくんは経験値とスター力で歌い切った。
ああ、タカラヅカだ。ああ、スターだ。
そう思える姿だった。
1幕ラストがひろ香くんの『エル・アルコン-鷹-』主題歌。
宙組が、ずんちゃんの歌唱で幕を閉じた「路線スターの役目」を、星組ではひろ香くんがやるのか。
もちろんひろ香くんはめっちゃうまくて、選曲も良くて、ヅカファンならば星組ファンならば、もれなくテンション上がりまくる。
ひろ香くんは2幕もトウコちゃんの「星を継ぐ者」だし。トウコファンとしては胸熱です。いい声、いい音色。曲に必要なパワーも備えた歌声。これからももっともっと、この歌声を聴かせてほしいと、切に思う。
ただ、この役目を路線スターがやらない……この役目が「出来る」路線スターがいない、ことが、星組の今後の課題なんだろうな。
『エンカレッジ・コンサート』でもそうだったけど、やっぱ1幕ラストソングは「新公主演済みスター」がそのスター力でもって幕を下ろすべきだと思うの。
歌を1曲まるまるひとりで……舞台上に本当にひとりきりで、歌える機会自体、ごく一部のスター以外は一生経験出来ない……から、若手歌バウは貴重であり、しかも、1曲まるまる熱唱してその歌声で幕が下りて割れんばかりの拍手に包まれるとか、トップスターでも滅多に経験出来ない演出。や、ふつーのタカラヅカ公演はフィナーレあるから、歌で緞帳降りないから。せいぜいカーテンが降りて次の場面になるだけだから。
その、「トップスター仕様の特別演出」は、未来のために路線スターに経験させるべきだと思う。そのために、歌バウはあるんだと思う。
たぶん、次の雪組ではひとこがやるだろうし、花組ではどんなに歌が苦手でもカレーくんがやるだろう。
「トップスター路線」として育てたい子に、させるはずだ。
なのに星組だけ「明確なトップスター路線」の若手スターがいない。
95期のことちゃんが、予定外に早く育ってしまったせいもあるのだろうが、「次代の」スターを決めあぐねている感じ?
雪の歌バウと違って、星バウはちゃんと新公主演済みスターが複数いて、さらにバウ主演スターまで出演しているのに。
そう、新公までならともかく、バウ主演まで出来る人ってかなり期待されたスターだったはずなのに。
まおくんはほんとに、はしごを外されてしまったんだなあ。
歌バウのプログラムを見て、実感した。
新公初主演後の囲み取材がスポーツ新聞に載るくらい、特別な人だったのに。(ふつー、新公主演程度で新聞には載りません。最近はトップスターでもなかなか載りません。せいぜい新聞社のネット記事になるだけ)
そのインタビューで、「将来トップが約束されているんだな」と読めるくらいのことを答えていた記憶がある。ここまで大言しちゃっていいのか、とはらはらするくらい。
まおくんではなく、彼のおじいさんの名前が本人の写真よりも大きく誌面を飾り、まおくんは「~~の孫」という扱いでしかなったにしろ。
偉大な祖父を持つ若者が成功し、大言壮語する様は読者のニーズに合致したのだろう。
時代は変わったのだと、改めて突きつけられた。
100周年より前なら、まおくんはトップ路線まっしぐらだったのだろう。
そして、歌バウでも1幕ラストに熱唱し、幕を下ろしていたんだろう。
でも今は、最低限の実力、技術のない人は路線スターにはなれなくなった。特に歌唱力のない人は厳しい評価をされるようになった。
まおくんが押されまくっていた時代を知っているだけに、なんだかすごく不思議で……そして、これだけわかりやすく「方針変更」する劇団のシビアさに震撼する。
や、社会ってそういうものだけど。その集まりのトップが変われば、あるいは考え方が変われば、白かったモノも黒になる。
そして。
「路線スターは歌唱力不問」だったときと、「歌劇団全体で歌唱力重視」になった今と、扱いが見事に変わり、下級生にポジションを抜かれ……それでも、変わらず「らしさ」を貫いているまおくんにファンタジーを感じる。
扱いとかポジションとか、そんな外側のことは関係ない、まおくんはまおくんなのだと。
まおくんの選曲は、『王家に捧ぐ歌』の「エジプトは領地を広げている」と、『オーシャンズ11』の「JACKPOT」。
ワタさんの曲は、まおくん向きだ。
なんというか、「星組スターの曲っ!!」って感じなとこが。
技術ではなく、スター力で歌う。
おおらかで力強くて、まおくんの魅力を存分に発揮出来ていた。
『オーシャンズ11』は勢いと雰囲気で歌い切った感じ。
どちらにせよ、うまくはない。
まおくん比で良くはなっているけど、うまいわけじゃない。
だけどほんと、スター力はあるんだよ……。
このスターらしい持ち味の人がトップスターになれない時代になったんだな……。
まおくんがトップになるかどうか、なったとして成功するかどうかではなく。
現在のタカラヅカのスタンスを目の当たりにして、感慨深かった。
わたしは最低限の技術・実力は欲しい人なので、スターには実力が必要だということに劇団が気づいてくれたことを喜ばしく思っている人間だ。
でもその実力重視だって、やっぱ判断基準は難しいよな。
スターには容姿と華が必須なのだし。
「スターには最低限〇〇が必要」で、その「最低限」の値をどこにするのか。美貌でも華でも歌唱力でもダンス力でも、なんでもいい、それを計るのは誰。
難しい。
ともあれ、まおくんは経験値とスター力で歌い切った。
ああ、タカラヅカだ。ああ、スターだ。
そう思える姿だった。
ところでわたし、歌バウでこそヅカソングを歌って欲しいと思ってます。
歌バウ以外ではまずあり得ない、「ステージでたったひとり、1曲まるまる歌う」という機会を得て、なにを歌うか。どんな曲を選ぶか。
歌バウは基本、本人の選曲だと思ってます。
演出家や音楽監督その他スタッフとも相談するだろうし、指示を受けたりもするだろうけれど、基本本人の意志。
演出家が全員の曲を完全に決めて一方的に歌わせているのではナイと思います。……だとしたら、あれだけまとまりのない、おかしなコンサートにはならないはず。テレビのカラオケ番組かってぐらい、テーマもジャンルも余韻もナニもない、選曲めちゃくちゃだもん。
生徒自身の希望が1ミリたりとも入っていない曲はない、と思っています。
だから、2曲の持ち歌になにをチョイスするかに好感や落胆を抱く。
いちばんわくわくして好感度アップするのが、ヅカソングばかりを歌う人。
だってここは「タカラヅカ」だもん。
ヅカソングを歌えるのは、現役タカラジェンヌである今だけ。
100年の歴史のなかで燦然と輝く名曲の数々、マイナーでも美しい曲、思い入れの1曲などを、選んで披露してくれるとうれしくなる。
ああ、タカラヅカが好きなんだねえ。わたしも大好きよ。わたしが好きなモノを好きでいてくれる人は好きになっちゃうわ。
ただ、ヅカソングは1曲が短かったり、単調だったり時代遅れだったり、「歌曲」としてのレベルはあまり高くないモノも多い。
もっと難曲を歌いたい、挑戦したい、とオペラだったり海外ミュージカル曲だったりを選ぶ気持ちもわかる。
せっかくの歌バウ、あえて高みへ挑む、身の丈より上を目指す、という意味で、ヅカソングだけでなく外部曲もチョイスする……のも、アリだと思う。
ただし、1曲はヅカソングで。だってここはタカラヅカ、外部曲をどんだけ高品質に歌い切っても「技術披露」にはなっても、「タカラジェンヌとしての本領発揮」とイコールではない。
1曲は純粋に技術を磨くため、ヅカにナイものを歌う。
1曲は「タカラヅカ・スター」として、「タカラヅカ」でしかないものを歌う。
というのは、とてもバランスがいいと思う。
がっかりするのが、2曲とも外部曲。
えーと、その曲、「今」歌わなきゃダメっすか……?
現役タカラジェンヌである今?
ぶっちゃけ、卒業してからも歌えるよね? タカラジェンヌじゃない、他ジャンルの芸能人でも歌えるよね?
ひょっとしてもう卒業したいのかな? タカラヅカ以外で歌唱力を活かしたいっていう意思表示かな?
でもって、いちばん残念なのが、すべて外部曲で、さらにそれが日本語以外だった場合。
タカラヅカは日本語で上演される舞台なので、それ以外の言語でどんだけ完璧に歌われても、「日本語で表現する」タカラヅカの前提を気にせずにいる感じがして、前述の「卒業してから歌えばいいじゃん?」という疑問と重なって、とても残念。
歌バウは「技術披露」の場である前に、「タカラヅカの公演」なんだけどなあ。「タカラヅカ」でないものを見せられてもなあ。
や、タカラジェンヌがやる以上、なんだって「タカラヅカ」だけど……そういうことではなく、せっかくの機会に何故「タカラヅカでしかできないこと」をやらないのか疑問。
ということで、『Bow Singing Workshop~星~』の歌ウマ娘役さんふたりが、外部の英語曲ばかり歌う姿に肩を落としました。
や、うまいよ? カトリさんもりらちゃんも、すっげーうまい。
りらちゃんとか、曲に合わせてキャラまで変えて、芸達者でキュートでたまらんさ。
しかし。
巧さに感心することと、選曲にがっかりする気持ちは同時に存在する。
歌ウマなのはわかったから、それは知ってるから、「タカラヅカとして」どううまいのかを見せて欲しかった。
わたしが欲しているのは、「ヅカ以外でも通用する歌唱力」ではなく、「タカラヅカで観客を魅了する力」なんだ。
まあなあ、娘役さんはしょうがないところがあるんだよなあ。
ヅカは男役中心だから、娘役さんのソロ曲で「ある程度の尺のある高度なテクニックも必要な名曲」って、そんなにナイよね……?
娘役のソロは短く終わるし、見せ場は男役のモノだし。
歌ウマ娘役さんが技術発揮したい場合、外部曲になっちゃうのは仕方ない。
それでも1曲はヅカ曲を選ぶとか、せめてタカラヅカと同じ日本語で歌うとか、してほしかったなあ。
「ヅカでなくてもいいじゃん」ばかり続けられると、タカラヅカ大好き人間としては、寂しいっす。
そうか、歌ウマさんにとってタカラヅカは、そんなに魅力のない劇団なのか……。しょぼん。
楽しみだった歌ウマお嬢さんたちの選曲が残念だった分。
みねりちゃんの「2曲ともヅカソングです!!」が好感度うなぎ上り(笑)。
しかも2幕の「白い花がほほえむ」はこれぞタカラヅカの娘役です! という正統派っぷり。
そうそう、そうなのよ、これがタカラヅカなのよ! 古いけど時代錯誤だけど、良くも悪くもこれが「タカラヅカ」。
こういう古典的タカラヅカを体現してくれる女の子はいいなあ。
可憐でちょっと大仰で(笑)、実に気持ちよかった。
歌バウ以外ではまずあり得ない、「ステージでたったひとり、1曲まるまる歌う」という機会を得て、なにを歌うか。どんな曲を選ぶか。
歌バウは基本、本人の選曲だと思ってます。
演出家や音楽監督その他スタッフとも相談するだろうし、指示を受けたりもするだろうけれど、基本本人の意志。
演出家が全員の曲を完全に決めて一方的に歌わせているのではナイと思います。……だとしたら、あれだけまとまりのない、おかしなコンサートにはならないはず。テレビのカラオケ番組かってぐらい、テーマもジャンルも余韻もナニもない、選曲めちゃくちゃだもん。
生徒自身の希望が1ミリたりとも入っていない曲はない、と思っています。
だから、2曲の持ち歌になにをチョイスするかに好感や落胆を抱く。
いちばんわくわくして好感度アップするのが、ヅカソングばかりを歌う人。
だってここは「タカラヅカ」だもん。
ヅカソングを歌えるのは、現役タカラジェンヌである今だけ。
100年の歴史のなかで燦然と輝く名曲の数々、マイナーでも美しい曲、思い入れの1曲などを、選んで披露してくれるとうれしくなる。
ああ、タカラヅカが好きなんだねえ。わたしも大好きよ。わたしが好きなモノを好きでいてくれる人は好きになっちゃうわ。
ただ、ヅカソングは1曲が短かったり、単調だったり時代遅れだったり、「歌曲」としてのレベルはあまり高くないモノも多い。
もっと難曲を歌いたい、挑戦したい、とオペラだったり海外ミュージカル曲だったりを選ぶ気持ちもわかる。
せっかくの歌バウ、あえて高みへ挑む、身の丈より上を目指す、という意味で、ヅカソングだけでなく外部曲もチョイスする……のも、アリだと思う。
ただし、1曲はヅカソングで。だってここはタカラヅカ、外部曲をどんだけ高品質に歌い切っても「技術披露」にはなっても、「タカラジェンヌとしての本領発揮」とイコールではない。
1曲は純粋に技術を磨くため、ヅカにナイものを歌う。
1曲は「タカラヅカ・スター」として、「タカラヅカ」でしかないものを歌う。
というのは、とてもバランスがいいと思う。
がっかりするのが、2曲とも外部曲。
えーと、その曲、「今」歌わなきゃダメっすか……?
現役タカラジェンヌである今?
ぶっちゃけ、卒業してからも歌えるよね? タカラジェンヌじゃない、他ジャンルの芸能人でも歌えるよね?
ひょっとしてもう卒業したいのかな? タカラヅカ以外で歌唱力を活かしたいっていう意思表示かな?
でもって、いちばん残念なのが、すべて外部曲で、さらにそれが日本語以外だった場合。
タカラヅカは日本語で上演される舞台なので、それ以外の言語でどんだけ完璧に歌われても、「日本語で表現する」タカラヅカの前提を気にせずにいる感じがして、前述の「卒業してから歌えばいいじゃん?」という疑問と重なって、とても残念。
歌バウは「技術披露」の場である前に、「タカラヅカの公演」なんだけどなあ。「タカラヅカ」でないものを見せられてもなあ。
や、タカラジェンヌがやる以上、なんだって「タカラヅカ」だけど……そういうことではなく、せっかくの機会に何故「タカラヅカでしかできないこと」をやらないのか疑問。
ということで、『Bow Singing Workshop~星~』の歌ウマ娘役さんふたりが、外部の英語曲ばかり歌う姿に肩を落としました。
や、うまいよ? カトリさんもりらちゃんも、すっげーうまい。
りらちゃんとか、曲に合わせてキャラまで変えて、芸達者でキュートでたまらんさ。
しかし。
巧さに感心することと、選曲にがっかりする気持ちは同時に存在する。
歌ウマなのはわかったから、それは知ってるから、「タカラヅカとして」どううまいのかを見せて欲しかった。
わたしが欲しているのは、「ヅカ以外でも通用する歌唱力」ではなく、「タカラヅカで観客を魅了する力」なんだ。
まあなあ、娘役さんはしょうがないところがあるんだよなあ。
ヅカは男役中心だから、娘役さんのソロ曲で「ある程度の尺のある高度なテクニックも必要な名曲」って、そんなにナイよね……?
娘役のソロは短く終わるし、見せ場は男役のモノだし。
歌ウマ娘役さんが技術発揮したい場合、外部曲になっちゃうのは仕方ない。
それでも1曲はヅカ曲を選ぶとか、せめてタカラヅカと同じ日本語で歌うとか、してほしかったなあ。
「ヅカでなくてもいいじゃん」ばかり続けられると、タカラヅカ大好き人間としては、寂しいっす。
そうか、歌ウマさんにとってタカラヅカは、そんなに魅力のない劇団なのか……。しょぼん。
楽しみだった歌ウマお嬢さんたちの選曲が残念だった分。
みねりちゃんの「2曲ともヅカソングです!!」が好感度うなぎ上り(笑)。
しかも2幕の「白い花がほほえむ」はこれぞタカラヅカの娘役です! という正統派っぷり。
そうそう、そうなのよ、これがタカラヅカなのよ! 古いけど時代錯誤だけど、良くも悪くもこれが「タカラヅカ」。
こういう古典的タカラヅカを体現してくれる女の子はいいなあ。
可憐でちょっと大仰で(笑)、実に気持ちよかった。
緞帳シャットダウン。@Bow Singing Workshop~星~
2016年7月27日 タカラヅカ 『Bow Singing Workshop~星~』は千秋楽も観ました。
いやあ……まおくんのぐだぐだぶりが、素晴らしかった(笑)。
公演終了後のご挨拶が長い長い。
えー、公演の長ではあるけど、主演ナシで全員横並びという建前の公演で、ひとりでがんがん喋る。
千秋楽だからいいのか……と思っていたら、そんだけひとりで喋ったあとに、「では、全員ひとことずつ挨拶を」と言い出して、客席で「え?」と思った。
全員挨拶がある……場合の前振りだと、ふつうあそこまで長々喋らない……よね? 大劇場本公演含め、どの公演でも。
まおくんがずいぶん時間取っちゃってたけど、これから全員とはいえ、まあ、ひとことずつならいいのか……と、思ったら!
ひとことじゃないんだこれが!!(笑)
全員、喋る喋る。
ふつうこういう「全員ひとことずつ」って、「しあわせです」とか「感謝の気持ちでいっぱいです」とか、ほんとひとこと言って終わるモノなのに。
全員が、ひとりずつ、「こんなことがあって、こう思って……」と語り出した!!
……すまん。
ツボ入った……(笑)。
次の子も、次の子も、みんなみんな自分語りはじめちゃって、客席で笑いこらえるの必死だった。
空気読もうよ、上演時間大幅オーバーしてるよ。今まで舞台立ったことなかったの? 他の人がやってるのを観たことナイの? 「全員ひとことずつ」ってそうじゃないだろ、自分語りの場じゃないだろ?
なのにもう、誰も止めないの。止まらないの。
一種の興奮状態になっちゃってて、あきらかにおかしいんだけど、みんな大真面目なの。
ああ、もお……愛しいな!!
真面目で一生懸命で、手順も約束事もみんなわけわかんなくなっちゃって、自分の感動しか見えなくなっちゃってる。
プロとしてはどうかと思うけれど、ここはタカラヅカだから、そういう姿をそのまま見せちゃうことも、アリなんだと思う。
その証拠に、劇場内が、とてもやさしい。
泣きそうな出演者たちと一緒になって、泣き笑いしながら拍手してる。
でもって、思ったよりかなり時間かかって、ようやく全員の挨拶が終わった。
……のに、今度はまたまおくんが喋りまくる。止まらない。
文脈もなにもめちゃくちゃな、気持ちばっかり焦ってナニ言ってんだかなことをえんえん喋っている(笑)。
えーと、いいのかこれ。おもしろいからいいのか。
そう思っていたら。
よくなかったらしい。
まおくんのエンドレス喋りの、言葉の切れ間に、強引に緞帳が降ろされた。
や、喋ってる途中だってば!!
現にまおくん、緞帳が降りて来てるの、気づいてない!! まだ喋ってる!!
緞帳が目の高さまで降りて来てはじめてまおくん「はっ」て顔した。
で、あわててお辞儀した。
んでもってさらに、緞帳降りきるかどうかのタイミングで、容赦なく客電が付き、終了アナウンスが流れた!!
劇団からの叫びが聞こえた。
「時間オーバーし過ぎてんだよ、さっさと帰れ!!」
…………星組ファン、すごいです。
いつも思うことなんだけど、このまとまりの良さはなんなんだ。
星組公演の拍手の熱さは、他とはチガウ、と常々思っている。
音量も熱量も半端ナイ。
そして、カーテンコールに懸ける意気込みも、他組の比ではない、と思っている。
類を見ない音量と熱さの拍手で幕が再び上がるまで粘り続けるのが星組ファンじゃないですか。他の組なら「〇回カテコあったからもういいよな」というその回数をさらに超えてくるっていうか。
そのアツいアツい星組ファンがですよ?
緞帳降りる→客電点く→帰れアナウンス流れる、のコンボに対し、ぴたりと拍手をやめた。
やめるんだ……!!
震撼した!
星組だから、それでもカテコしようとするのかと思ったのに。
えーと、このままじゃ、カテコ回数星組史上最低記録になっちゃうよ?(笑) 幕降ろすことなく、えんえん喋り続けてたから。
回数を競うのではなく、ほんとに劇団の意図をくんでやめたんだ。
誰が音頭を取るでなく、自発的に。
すげえええ。
星組さん、かっけーー!
や、まおくんがトランス状態で止まらなくなっていたのは、客席からでもわかったしねえ。
まだ喋り続けようとするまおくんを無視して降りてくる緞帳、目の前まで来て「はっ」と気づくまおくん……に、観客、容赦なく爆笑するし。
客電とアナウンスで追い出しされることにも、みんなウケてるし。
みんなみんな、「わかって」いるんだねえ。
なんかもー、ものすげーモノを観たわあ。体験したわあ。
舞台って、タカラヅカって、面白いなああ。
しっかし、この幕引き、余韻もナニもないわ。
ヅカヲタ長いけど、こんなのはじめて(笑)。
あー、面白かったっ。
まおくん、かわいいーー!!
いやあ……まおくんのぐだぐだぶりが、素晴らしかった(笑)。
公演終了後のご挨拶が長い長い。
えー、公演の長ではあるけど、主演ナシで全員横並びという建前の公演で、ひとりでがんがん喋る。
千秋楽だからいいのか……と思っていたら、そんだけひとりで喋ったあとに、「では、全員ひとことずつ挨拶を」と言い出して、客席で「え?」と思った。
全員挨拶がある……場合の前振りだと、ふつうあそこまで長々喋らない……よね? 大劇場本公演含め、どの公演でも。
まおくんがずいぶん時間取っちゃってたけど、これから全員とはいえ、まあ、ひとことずつならいいのか……と、思ったら!
ひとことじゃないんだこれが!!(笑)
全員、喋る喋る。
ふつうこういう「全員ひとことずつ」って、「しあわせです」とか「感謝の気持ちでいっぱいです」とか、ほんとひとこと言って終わるモノなのに。
全員が、ひとりずつ、「こんなことがあって、こう思って……」と語り出した!!
……すまん。
ツボ入った……(笑)。
次の子も、次の子も、みんなみんな自分語りはじめちゃって、客席で笑いこらえるの必死だった。
空気読もうよ、上演時間大幅オーバーしてるよ。今まで舞台立ったことなかったの? 他の人がやってるのを観たことナイの? 「全員ひとことずつ」ってそうじゃないだろ、自分語りの場じゃないだろ?
なのにもう、誰も止めないの。止まらないの。
一種の興奮状態になっちゃってて、あきらかにおかしいんだけど、みんな大真面目なの。
ああ、もお……愛しいな!!
真面目で一生懸命で、手順も約束事もみんなわけわかんなくなっちゃって、自分の感動しか見えなくなっちゃってる。
プロとしてはどうかと思うけれど、ここはタカラヅカだから、そういう姿をそのまま見せちゃうことも、アリなんだと思う。
その証拠に、劇場内が、とてもやさしい。
泣きそうな出演者たちと一緒になって、泣き笑いしながら拍手してる。
でもって、思ったよりかなり時間かかって、ようやく全員の挨拶が終わった。
……のに、今度はまたまおくんが喋りまくる。止まらない。
文脈もなにもめちゃくちゃな、気持ちばっかり焦ってナニ言ってんだかなことをえんえん喋っている(笑)。
えーと、いいのかこれ。おもしろいからいいのか。
そう思っていたら。
よくなかったらしい。
まおくんのエンドレス喋りの、言葉の切れ間に、強引に緞帳が降ろされた。
や、喋ってる途中だってば!!
現にまおくん、緞帳が降りて来てるの、気づいてない!! まだ喋ってる!!
緞帳が目の高さまで降りて来てはじめてまおくん「はっ」て顔した。
で、あわててお辞儀した。
んでもってさらに、緞帳降りきるかどうかのタイミングで、容赦なく客電が付き、終了アナウンスが流れた!!
劇団からの叫びが聞こえた。
「時間オーバーし過ぎてんだよ、さっさと帰れ!!」
…………星組ファン、すごいです。
いつも思うことなんだけど、このまとまりの良さはなんなんだ。
星組公演の拍手の熱さは、他とはチガウ、と常々思っている。
音量も熱量も半端ナイ。
そして、カーテンコールに懸ける意気込みも、他組の比ではない、と思っている。
類を見ない音量と熱さの拍手で幕が再び上がるまで粘り続けるのが星組ファンじゃないですか。他の組なら「〇回カテコあったからもういいよな」というその回数をさらに超えてくるっていうか。
そのアツいアツい星組ファンがですよ?
緞帳降りる→客電点く→帰れアナウンス流れる、のコンボに対し、ぴたりと拍手をやめた。
やめるんだ……!!
震撼した!
星組だから、それでもカテコしようとするのかと思ったのに。
えーと、このままじゃ、カテコ回数星組史上最低記録になっちゃうよ?(笑) 幕降ろすことなく、えんえん喋り続けてたから。
回数を競うのではなく、ほんとに劇団の意図をくんでやめたんだ。
誰が音頭を取るでなく、自発的に。
すげえええ。
星組さん、かっけーー!
や、まおくんがトランス状態で止まらなくなっていたのは、客席からでもわかったしねえ。
まだ喋り続けようとするまおくんを無視して降りてくる緞帳、目の前まで来て「はっ」と気づくまおくん……に、観客、容赦なく爆笑するし。
客電とアナウンスで追い出しされることにも、みんなウケてるし。
みんなみんな、「わかって」いるんだねえ。
なんかもー、ものすげーモノを観たわあ。体験したわあ。
舞台って、タカラヅカって、面白いなああ。
しっかし、この幕引き、余韻もナニもないわ。
ヅカヲタ長いけど、こんなのはじめて(笑)。
あー、面白かったっ。
まおくん、かわいいーー!!
公演の大トリを務めるのは。@Bow Singing Workshop~雪~
2016年7月28日 タカラヅカ 『Bow Singing Workshop~雪~』初日。
席に着いてまず最初の衝撃。
2幕ラストがレオ様だ!!
座席にプログラムが置いてあるの。はじまる前にそれをチェックできるから、最初の衝撃は開演前。
宙組、星組と、1幕ラストソングが香盤2番目の人、2幕のソロ曲ラストが公演長の人、になっていた。
いくら前2組がそうなっていても、わたしはそれを「法則」だとは思わない。
だって雪組の香盤2番目は、翼くんだもん。われらが天月翼が、1幕ラストに熱唱して緞帳が下りる、なんてトップスター仕様の役目を振られるわけがない。
1幕ラストソングは路線スター様の役目。すなわち、ひとこ。これはもう、疑う余地もない。
問題は2幕のソロ曲ラストだな。ここはトップバッターの宙組さんからして歌うまくない人がやっていたし、星組さんもまた明らかに歌苦手な人がやっていたので、公演長の「ごくろうさま、がんばってくれた人に活躍の場を」枠なのかもしれない……と、うすうす思ってはいた。
いたけど、だからといってレオ様がやるのかなあ? だって、美月くんはうまくないけど一応うまいっぽい雰囲気はある人だったし、まおくんは音痴だけど主演経験とスター力があったし。
レオ様は音痴で悪声、かつ新公主演すらしてない人だよ?
それでもレオ様がやるんだろうか??
そう思っていたので。
実際にレオ様が「公演の大トリ」役だと知り、驚愕する。
マジかー。
すげーなー。
いや、レオ様も5年前なら「新進スター」として売り込まれていた。研4で新公2番手やったり、研5で本公演にはない銀橋ソロを新公オリジナル演出で披露したり、なんかすごかった。オスカル役だってやったし、劇団的が推していたスターのひとりだったと思う。
でもあまりに、実力が伴わなかった。
音痴だけならともかく、悪声でな……。声のコントロールが出来ないと芝居も壊滅するしな……。
今の「歌唱力重視」時代になる前の「路線スターとは音痴がなるモノ」時代ですら、実力のなさが目立ちまくっていた。や、美貌とダンスの実力は十分にあったけど、新公は芝居と歌が必要だからね……。
明らかなトップ路線推しはなくなっても、やっぱりレオ様はスター枠で、歌ウマ同期のあすくんがモブで、歌へたレオ様がソロを歌う、なんてのはタカラヅカがタカラヅカである以上当たり前にある図だったが。
翔くんにしろ大ちゃんにしろ、「スターは歌唱力不問」。無名の歌ウマさんがモブでマイクすら付けてもらえなくても、スターさんは音痴であってもソロ歌を披露する。
歌唱力重視傾向の昨今、「今後発掘されるスター」は最低限の歌唱力を求められているけれど、それ以前に「スター」枠に入っていた人は関係ない。
とまあ、雪ファンならレオ様が(トップ路線でないにしろ)スターだってことを知っているし、ソロ歌だって何度も見聞きしているし、実力のほどもわかっているけど、それにしたって「歌バウ」の大トリって……。い、いいのか……?
とまあ、こんな考えでおりました。
でもって、そう言いながら、レオ様大トリでかまわないけどな。だって好きだから!! てのが正直なところだったんだけどな(笑)。
レオ様が長だからって、がんばって初日チケ取ったんだし!
レオ様大トリ、ブラボー!! どんだけへろへろソングになったって、わたしは勝手に感動して、勝手に楽しむわよ!!
てな。
えーと。
出演者順に感想書いていこうかと思ってたんだけど、ここまで書いたらもう、先にレオ様だな。
結論を書こう。
レオ様、歌うまくなってた!!
え、なんで?
ふつうに歌えてる。ふつうにうまい。
そりゃ歌ウマ枠ではないにしろ、タカラヅカスターで、男役で、このビジュアルでこんだけ歌えるならなんの問題もない。
えええ??
煌羽レオ=歌ヘタ、だったよね?
久城あす=歌ウマ、と同じく、常識的な感じで。
うまくなるもんなんだ!!
レオ様の歌を聴きながら、わたしはもう、混乱しまくりでした。
この美貌で、これぐらいタカラヅカらしいパフォーマンスが出来て、これだけの歌を歌える。
って、素晴らしいスターじゃん。
『ドン・ジュアン』でも押し出しと美貌で、「あの人は研いくつですか? 路線スターではないのですか??」と、ライト層が「こんなスターがいたの?」と刮目した印象を受けたけど。
スポットライトを浴びて、燦然と輝く姿にびびる。いやそのだって、ずっとヘタ過ぎてもごもご。
『BJ』とか、声を出すなり二度見する勢いでクラッシャーだったのに……!
ああ、レオ様。
惚れ直しました。
大昔から語ってますが、ほんとわたし、レオ様の顔が好きで。
好きで好きで。
黙って踊っている姿が大好きで。
……声と歌と芝居のアレさにはもう、肩を落としっぱなしというか、もういいよ気にしないよ、と意識の外に追い出すくらいには、「欠点があっても好き」ポジションにいたスターさんです。
その人が、あきらめていた歌を克服して、再度我が前に降臨したわけですよ。
惚れますって。
なんかもうね、見ながらね、なんで新公のときにコレが出来なかったんだ!!と、歯がみしましたね。
や、あきらめてたのよ。先天的にもう歌は、声を使うモノはダメなんだろう、って。だから、研4で2番手やったのに、その後も路線役だったのに、学年が上がるにつれ扱いが落ちていく様を見ながら、それを受け入れてきたのね。仕方ないよ、あんだけ歌えないんじゃあ、って。
あきらめる必要なかったのか!! まだ、成長途中だったんだ!
わーん、レオ様~~!
レオ様は抜擢が早すぎたんだな。今にして思えば。
男役としてのビジュアルが早くに出来上がっていたから、早期抜擢され、露出が上がった。
しかし、そのビジュアルに見合うだけの実力がなかった。抜擢されて大役をやるたびに、実力のなさが晒されて、いくら美貌があってもこれ以上のポジションは無理かなと思わざるを得なくなる。
もしもレオ様がずっと脇のままで、研7の最後の公演で新公主演していたら、「それなりにうまいスター」認識だったかも。
レオ様が壊滅的だったのはもっと前で、研7になるころにはそれほどヘタではなく……学年相応の実力があり、なにより美貌だけはずっと人一倍あるわけだから、十分評価されるスターとしてデビュー出来たと思う。
そして今、こんだけ美しくて、歌も歌えるようになってるんだから……あああ、劇団の早期抜擢は諸刃の剣だよなあああ。
や、路線スターでなくてもレオ様好きだけど。ただ、めぐり合わせというものについて、感慨深く考えてしまう。
それくらい、歌バウのレオ様は衝撃だった。
席に着いてまず最初の衝撃。
2幕ラストがレオ様だ!!
座席にプログラムが置いてあるの。はじまる前にそれをチェックできるから、最初の衝撃は開演前。
宙組、星組と、1幕ラストソングが香盤2番目の人、2幕のソロ曲ラストが公演長の人、になっていた。
いくら前2組がそうなっていても、わたしはそれを「法則」だとは思わない。
だって雪組の香盤2番目は、翼くんだもん。われらが天月翼が、1幕ラストに熱唱して緞帳が下りる、なんてトップスター仕様の役目を振られるわけがない。
1幕ラストソングは路線スター様の役目。すなわち、ひとこ。これはもう、疑う余地もない。
問題は2幕のソロ曲ラストだな。ここはトップバッターの宙組さんからして歌うまくない人がやっていたし、星組さんもまた明らかに歌苦手な人がやっていたので、公演長の「ごくろうさま、がんばってくれた人に活躍の場を」枠なのかもしれない……と、うすうす思ってはいた。
いたけど、だからといってレオ様がやるのかなあ? だって、美月くんはうまくないけど一応うまいっぽい雰囲気はある人だったし、まおくんは音痴だけど主演経験とスター力があったし。
レオ様は音痴で悪声、かつ新公主演すらしてない人だよ?
それでもレオ様がやるんだろうか??
そう思っていたので。
実際にレオ様が「公演の大トリ」役だと知り、驚愕する。
マジかー。
すげーなー。
いや、レオ様も5年前なら「新進スター」として売り込まれていた。研4で新公2番手やったり、研5で本公演にはない銀橋ソロを新公オリジナル演出で披露したり、なんかすごかった。オスカル役だってやったし、劇団的が推していたスターのひとりだったと思う。
でもあまりに、実力が伴わなかった。
音痴だけならともかく、悪声でな……。声のコントロールが出来ないと芝居も壊滅するしな……。
今の「歌唱力重視」時代になる前の「路線スターとは音痴がなるモノ」時代ですら、実力のなさが目立ちまくっていた。や、美貌とダンスの実力は十分にあったけど、新公は芝居と歌が必要だからね……。
明らかなトップ路線推しはなくなっても、やっぱりレオ様はスター枠で、歌ウマ同期のあすくんがモブで、歌へたレオ様がソロを歌う、なんてのはタカラヅカがタカラヅカである以上当たり前にある図だったが。
翔くんにしろ大ちゃんにしろ、「スターは歌唱力不問」。無名の歌ウマさんがモブでマイクすら付けてもらえなくても、スターさんは音痴であってもソロ歌を披露する。
歌唱力重視傾向の昨今、「今後発掘されるスター」は最低限の歌唱力を求められているけれど、それ以前に「スター」枠に入っていた人は関係ない。
とまあ、雪ファンならレオ様が(トップ路線でないにしろ)スターだってことを知っているし、ソロ歌だって何度も見聞きしているし、実力のほどもわかっているけど、それにしたって「歌バウ」の大トリって……。い、いいのか……?
とまあ、こんな考えでおりました。
でもって、そう言いながら、レオ様大トリでかまわないけどな。だって好きだから!! てのが正直なところだったんだけどな(笑)。
レオ様が長だからって、がんばって初日チケ取ったんだし!
レオ様大トリ、ブラボー!! どんだけへろへろソングになったって、わたしは勝手に感動して、勝手に楽しむわよ!!
てな。
えーと。
出演者順に感想書いていこうかと思ってたんだけど、ここまで書いたらもう、先にレオ様だな。
結論を書こう。
レオ様、歌うまくなってた!!
え、なんで?
ふつうに歌えてる。ふつうにうまい。
そりゃ歌ウマ枠ではないにしろ、タカラヅカスターで、男役で、このビジュアルでこんだけ歌えるならなんの問題もない。
えええ??
煌羽レオ=歌ヘタ、だったよね?
久城あす=歌ウマ、と同じく、常識的な感じで。
うまくなるもんなんだ!!
レオ様の歌を聴きながら、わたしはもう、混乱しまくりでした。
この美貌で、これぐらいタカラヅカらしいパフォーマンスが出来て、これだけの歌を歌える。
って、素晴らしいスターじゃん。
『ドン・ジュアン』でも押し出しと美貌で、「あの人は研いくつですか? 路線スターではないのですか??」と、ライト層が「こんなスターがいたの?」と刮目した印象を受けたけど。
スポットライトを浴びて、燦然と輝く姿にびびる。いやそのだって、ずっとヘタ過ぎてもごもご。
『BJ』とか、声を出すなり二度見する勢いでクラッシャーだったのに……!
ああ、レオ様。
惚れ直しました。
大昔から語ってますが、ほんとわたし、レオ様の顔が好きで。
好きで好きで。
黙って踊っている姿が大好きで。
……声と歌と芝居のアレさにはもう、肩を落としっぱなしというか、もういいよ気にしないよ、と意識の外に追い出すくらいには、「欠点があっても好き」ポジションにいたスターさんです。
その人が、あきらめていた歌を克服して、再度我が前に降臨したわけですよ。
惚れますって。
なんかもうね、見ながらね、なんで新公のときにコレが出来なかったんだ!!と、歯がみしましたね。
や、あきらめてたのよ。先天的にもう歌は、声を使うモノはダメなんだろう、って。だから、研4で2番手やったのに、その後も路線役だったのに、学年が上がるにつれ扱いが落ちていく様を見ながら、それを受け入れてきたのね。仕方ないよ、あんだけ歌えないんじゃあ、って。
あきらめる必要なかったのか!! まだ、成長途中だったんだ!
わーん、レオ様~~!
レオ様は抜擢が早すぎたんだな。今にして思えば。
男役としてのビジュアルが早くに出来上がっていたから、早期抜擢され、露出が上がった。
しかし、そのビジュアルに見合うだけの実力がなかった。抜擢されて大役をやるたびに、実力のなさが晒されて、いくら美貌があってもこれ以上のポジションは無理かなと思わざるを得なくなる。
もしもレオ様がずっと脇のままで、研7の最後の公演で新公主演していたら、「それなりにうまいスター」認識だったかも。
レオ様が壊滅的だったのはもっと前で、研7になるころにはそれほどヘタではなく……学年相応の実力があり、なにより美貌だけはずっと人一倍あるわけだから、十分評価されるスターとしてデビュー出来たと思う。
そして今、こんだけ美しくて、歌も歌えるようになってるんだから……あああ、劇団の早期抜擢は諸刃の剣だよなあああ。
や、路線スターでなくてもレオ様好きだけど。ただ、めぐり合わせというものについて、感慨深く考えてしまう。
それくらい、歌バウのレオ様は衝撃だった。
とりあえず、つばさくん。@Bow Singing Workshop~雪~
2016年7月29日 タカラヅカ 『Bow Singing Workshop~雪~』初日観劇。
感想メモを元にひとつずつ順を追って書いていこう……とも思ったけれど、レオ様語りで1日欄終わっちゃったことだし。
とりあえずこの欄では、つばさくんに、きゃーきゃー言おう!
翼くん語りしないと収まらない、先へ行けない(笑)。
もともとつばさくんスキーとして、いつもなんとなく彼を眺めてきておりますが。
『るろうに剣心』のときなんか、わたし的「つばさくんスキー度」がMAXで、オープニングの新選組だけで泣きそうになってましたが。
それが最高値、あれ以上好きになることはないよなー、と思っておりました。『ドン・ジュアン』は好きは好きでも『るろ剣』のときほどじゃなかったし。
ところがどっこい。上があったよ!
1幕の「Bamboleo」……!
かっこいい~~!!
今回の雪組だけに限らず、歌バウでは通常「歌うこと」が最優先で「ショーである」ことがおざなりになっている。や、わかってても無理なの、足りなくてそこまで手が回らないの。
そんななか、つばさくんは突然「ショー」を見せてくれた。お歌の発表会でもコンサートでもなくて、ショー。
歌唱自体余裕で高品質、そのうえで「魅せる」ことを理解したステージ。
えええ。
タカラヅカ的にふつーだけど、でも彼、新公ですら路線役もらったことなくて、脇のおじーさん・おじさん役一直線の人ですよ、ショーではライトも当たらないよーな超隅っこにしかいませんよ? てな人なのよ?
なのに、「ふつーにタカラヅカ」なことしてる……。
そんな経験積めてないのに、やってのけている……。
どんだけ技術だけあっても、「経験」てのは大きくて。実際に舞台で見栄切る訓練積まなきゃできないわけで。だからこそ劇団は、どんだけ失敗してもひとりっこ政策して同じ子ばかりを真ん中に立たせ続ける、だってそうしきゃできないのがふつーだから。
それが、ふつーだから。
……。
つばさくん、やっちゃってるよ?
経験ナッシングで、いきなり、やっちゃってる。
ライト当たってなくても、席によっては見切れるような隅っこでも、いつも必ず全力で演じていた人だ……端っこでも真ん中でも、できるんだ。
うわああ、かっこいい~~!
わたしやっぱり、「うまい人」が好きだなあ。
なにもできない子が徐々にうまくなっていく、成長を見守るのもいいけれど。
でもやっぱり、ドキドキするのは「うまい人」だな。
つばさくんの実力と、それゆえに生き生きと安定したステージが好き。
歌うこと、に気を取られず、魅せること、に思い存分力を使える感じが、見ていてすごく心地いい。
……よせばいいのにわたしは、「Bamboleo」というとまっつの歌声を思い出す。オサ様への愛(笑)を歌っていた、クールでアツい、あの声を。
学年的にはそんなに変わらないのか。あのときまっつは研10? 今思えば硬質な歌声だったなあ。や、そこがいいんだけど。
そして、その前年……研9で『エンカレッジ・コンサート』に出演、見事に「And All That Jazz」を歌いあげていたことを思い出す。
そうだな……やっぱわたし、あれぐらいやってくれる人が好きなんだ~~。
ひとりで「And All That Jazz」を歌っているときはすっげー表現力と色気で心底びびった……のに、全員で揺れながらラストソングを歌ってるときとか、はるかに下級生のだいもんに表現力で……つーか、うるささで負けてたけど。や、だいもんの芸風は当時からうるさかった(笑)。
つばさくんも、こうしてひとりで歌うときは実力に裏打ちされた余裕で、ガンガン攻めてくるのに、「みんなで一緒に」なっちゃうと、目立つ人ではなくなる。
そういや、隣の席の人たちが、はじまる前と幕間に、「下級生、よく知らないの」と言いながらプログラムを眺めてあれこれ言っていた。
ひとりずつチェックしていくんだけど、翼くんに対する評価がひどい。もちろん翼くんについての予備知識なし、プログラムの写真を見ての評。
「天月翼。この子は、顔がねー」「そうね、顔がねえ……」
ちょっと、言うのはソレだけ? いや気持ちはわかるけども。←
それが終演後。
「天月翼がいちばんよかったわ!!」
に、評価が変更されていた!
やったー!
ただし。
「ほんとによかったわ、すごかったわ。……でも、顔がねえ……」「うまかったわよねええ。でも、顔がねー……」
ソコは変わらないのか!!(笑)
翼くんは美形ではない。
でも、タカラヅカらしい美しさはある。と、わたしは思っている。
実力ある人が好き、でもタカラヅカらしさも欲しい……というわたしのゼイタクな好みから外れていない。
別格歌ウマさんといえば高確率で、ぽっちゃり丸顔とか、どすこい肉厚とか、顔デカ下重心とかいう特徴を標準装備しているもの。美声を披露するにはそれなりの肉幅が必要なんだろうけれど、タカラヅカでは折れそうに細くないといかんから、歌ウマさんとスターさんのスキルバランスは難しい。
つばさくんは折れそうに細いからな。あの痩身からあの声が出る、というのがポイント高いのよ、わたし的に。
顔はまあ……ファニーだと思うけど。
つばさくんにどきどきしまくって、つい出のギャラリーもしてしまった。
いつ以来だよ、ギャラリー……。
基本的にわたしは舞台のタカラジェンヌにしか興味がなく、入り出もまったくもって無関心、素顔なんかどーでもいー、てなもん。
バウのギャラリーってひょっとして『インフィニティ』以来か……? と、自分でも首をひねりつつ。
つばさくんがひょこひょこ出て来たのを見て、ときめきました。
やだ、素顔興味ナイとか言いながらときめいてる(笑)。
細いわー、存在感薄いわー、へこへこしてて下っ端っぽいわー、下級生にしか見えないわー。(研8、中堅です)
あちこちに会釈しながらも、会がないからガードで立ち止まることもなく、あっちゅー間に通り過ぎていく。
つばさくん見られたので満足して、それだけでさっさと駅に向かったら、途中の某所でつばさくんがファンの人と立ち話しているところに遭遇。
うっわーー。
あせってあわてて迂回して、遠目に眺めるだけで通り過ぎた。いやその、何気なく横を通るとか出来ない純情ハート(笑)。
はー、かわいいなあ、つばさくん。
どうかどうか、長くヅカにいてね。
ほんとに、そればっか思うよ。
感想メモを元にひとつずつ順を追って書いていこう……とも思ったけれど、レオ様語りで1日欄終わっちゃったことだし。
とりあえずこの欄では、つばさくんに、きゃーきゃー言おう!
翼くん語りしないと収まらない、先へ行けない(笑)。
もともとつばさくんスキーとして、いつもなんとなく彼を眺めてきておりますが。
『るろうに剣心』のときなんか、わたし的「つばさくんスキー度」がMAXで、オープニングの新選組だけで泣きそうになってましたが。
それが最高値、あれ以上好きになることはないよなー、と思っておりました。『ドン・ジュアン』は好きは好きでも『るろ剣』のときほどじゃなかったし。
ところがどっこい。上があったよ!
1幕の「Bamboleo」……!
かっこいい~~!!
今回の雪組だけに限らず、歌バウでは通常「歌うこと」が最優先で「ショーである」ことがおざなりになっている。や、わかってても無理なの、足りなくてそこまで手が回らないの。
そんななか、つばさくんは突然「ショー」を見せてくれた。お歌の発表会でもコンサートでもなくて、ショー。
歌唱自体余裕で高品質、そのうえで「魅せる」ことを理解したステージ。
えええ。
タカラヅカ的にふつーだけど、でも彼、新公ですら路線役もらったことなくて、脇のおじーさん・おじさん役一直線の人ですよ、ショーではライトも当たらないよーな超隅っこにしかいませんよ? てな人なのよ?
なのに、「ふつーにタカラヅカ」なことしてる……。
そんな経験積めてないのに、やってのけている……。
どんだけ技術だけあっても、「経験」てのは大きくて。実際に舞台で見栄切る訓練積まなきゃできないわけで。だからこそ劇団は、どんだけ失敗してもひとりっこ政策して同じ子ばかりを真ん中に立たせ続ける、だってそうしきゃできないのがふつーだから。
それが、ふつーだから。
……。
つばさくん、やっちゃってるよ?
経験ナッシングで、いきなり、やっちゃってる。
ライト当たってなくても、席によっては見切れるような隅っこでも、いつも必ず全力で演じていた人だ……端っこでも真ん中でも、できるんだ。
うわああ、かっこいい~~!
わたしやっぱり、「うまい人」が好きだなあ。
なにもできない子が徐々にうまくなっていく、成長を見守るのもいいけれど。
でもやっぱり、ドキドキするのは「うまい人」だな。
つばさくんの実力と、それゆえに生き生きと安定したステージが好き。
歌うこと、に気を取られず、魅せること、に思い存分力を使える感じが、見ていてすごく心地いい。
……よせばいいのにわたしは、「Bamboleo」というとまっつの歌声を思い出す。オサ様への愛(笑)を歌っていた、クールでアツい、あの声を。
学年的にはそんなに変わらないのか。あのときまっつは研10? 今思えば硬質な歌声だったなあ。や、そこがいいんだけど。
そして、その前年……研9で『エンカレッジ・コンサート』に出演、見事に「And All That Jazz」を歌いあげていたことを思い出す。
そうだな……やっぱわたし、あれぐらいやってくれる人が好きなんだ~~。
ひとりで「And All That Jazz」を歌っているときはすっげー表現力と色気で心底びびった……のに、全員で揺れながらラストソングを歌ってるときとか、はるかに下級生のだいもんに表現力で……つーか、うるささで負けてたけど。や、だいもんの芸風は当時からうるさかった(笑)。
つばさくんも、こうしてひとりで歌うときは実力に裏打ちされた余裕で、ガンガン攻めてくるのに、「みんなで一緒に」なっちゃうと、目立つ人ではなくなる。
そういや、隣の席の人たちが、はじまる前と幕間に、「下級生、よく知らないの」と言いながらプログラムを眺めてあれこれ言っていた。
ひとりずつチェックしていくんだけど、翼くんに対する評価がひどい。もちろん翼くんについての予備知識なし、プログラムの写真を見ての評。
「天月翼。この子は、顔がねー」「そうね、顔がねえ……」
ちょっと、言うのはソレだけ? いや気持ちはわかるけども。←
それが終演後。
「天月翼がいちばんよかったわ!!」
に、評価が変更されていた!
やったー!
ただし。
「ほんとによかったわ、すごかったわ。……でも、顔がねえ……」「うまかったわよねええ。でも、顔がねー……」
ソコは変わらないのか!!(笑)
翼くんは美形ではない。
でも、タカラヅカらしい美しさはある。と、わたしは思っている。
実力ある人が好き、でもタカラヅカらしさも欲しい……というわたしのゼイタクな好みから外れていない。
別格歌ウマさんといえば高確率で、ぽっちゃり丸顔とか、どすこい肉厚とか、顔デカ下重心とかいう特徴を標準装備しているもの。美声を披露するにはそれなりの肉幅が必要なんだろうけれど、タカラヅカでは折れそうに細くないといかんから、歌ウマさんとスターさんのスキルバランスは難しい。
つばさくんは折れそうに細いからな。あの痩身からあの声が出る、というのがポイント高いのよ、わたし的に。
顔はまあ……ファニーだと思うけど。
つばさくんにどきどきしまくって、つい出のギャラリーもしてしまった。
いつ以来だよ、ギャラリー……。
基本的にわたしは舞台のタカラジェンヌにしか興味がなく、入り出もまったくもって無関心、素顔なんかどーでもいー、てなもん。
バウのギャラリーってひょっとして『インフィニティ』以来か……? と、自分でも首をひねりつつ。
つばさくんがひょこひょこ出て来たのを見て、ときめきました。
やだ、素顔興味ナイとか言いながらときめいてる(笑)。
細いわー、存在感薄いわー、へこへこしてて下っ端っぽいわー、下級生にしか見えないわー。(研8、中堅です)
あちこちに会釈しながらも、会がないからガードで立ち止まることもなく、あっちゅー間に通り過ぎていく。
つばさくん見られたので満足して、それだけでさっさと駅に向かったら、途中の某所でつばさくんがファンの人と立ち話しているところに遭遇。
うっわーー。
あせってあわてて迂回して、遠目に眺めるだけで通り過ぎた。いやその、何気なく横を通るとか出来ない純情ハート(笑)。
はー、かわいいなあ、つばさくん。
どうかどうか、長くヅカにいてね。
ほんとに、そればっか思うよ。
思い込み注意。@Bow Singing Workshop~雪~
2016年7月30日 タカラヅカ レオ様の挨拶を聞きに行こう。
『るろうに剣心』千秋楽のとき、ミトさんの挨拶を聞いて思ったんだ。
今後の雪組のスケジュールを語るミトさんが言ったの、「煌羽レオ以下16名のバウ」って。
キラハレオ以下16名。
レオ様とみんな。
レオ様主演?!(違います)
わかっちゃいるけど、こんな言い方されたら、行くしかない。や、絶対行くけど、行く日にちが決まった、『Bow Singing Workshop~雪~』。
初日に行く。
レオ様は歌バウの長だ。
初日と千秋楽は、長が挨拶をする。
レオ様の生挨拶が聞ける。
もうこんな機会、二度とないかもしれない。
路線スターでない限り舞台上での挨拶なんてないし、組内首席でない限り新公長の挨拶もないし、生徒のほとんどは卒業時の袴姿での挨拶以外には経験しない。
この機会を逃すと、次はないかもしれない……次は卒業のときかもしれない。卒業なんか考えたくもない、レオ様ーー!
や、千秋楽に行ければもっといいけど、そんなの無理だとわかっているし。『銀二貫』のときもそうだったけど、雪組別箱のチケット取れなさ異常。
だから、初日に焦点合わせてチケ取りした。
「千秋楽に行ければもっといいけど、そんなの無理」……だと思っていたのに、「いや、やっぱり千秋楽観たい!」と思ったのは、星歌バウ楽を観たため。
星歌バウ楽ってば、出演者全員の挨拶があったんだ。
え、なに、歌バウ楽って全員喋るの?! 『エンカレ』でそんなことしてなかったから、想像しなかった。宙組は中日(なかび)を観ただけだから知らなかった、今回のシリーズは個別挨拶アリなんだ!
そんなん、贔屓組なら観たいに決まってるやん!!
前述の通り、タカラジェンヌのほとんどは、舞台上で本人として声を発することがない。バウに出演している生徒のほとんどが、おそらくこの1回限りしか機会を得られない。だとしたら、その生徒の家族も友人も師匠筋もファンも全員が見たがるに違いない。
えええ、ますますチケット手に入らない、ありえない、でも観たい。
というか。
翼くんの挨拶が観たい。
前述の通り、これを逃せばもう2度と翼くんの挨拶は観られない。彼がこのあと10年組にいて、役職になってくれたらあるかもしんないけど、ジェンヌの寿命は10年そこそこだ、研8の彼にどれほどの猶予があるというんだ。
レオ様の挨拶なら初日で捕獲出来るけど、翼くんは千秋楽のみだ、初日は押さえたけど千秋楽持ってない、千秋楽どうやったら手に入るの、うわーうわーうわー。
翼くんの挨拶観るぞー、観るぞー、ぞー(エコー)と、本気でチケット探し、手に入れました。ぜえぜえ。
そうやって迎えた初日。
2幕のMCに翼くんも入っていた拍子抜け感。
あ、あれ……?
つばさくんの声が聴けるのは千秋楽だけだと、意気込んで……。
あ、あれ……?
MCメンバーって固定だよね。つーことは、あんな無理せんでも、毎公演つばさくんは喋っているわけで。
あれえ??
無理して千秋楽取らなくてもよかったんだ……?
バウ楽と梅芸『ローマの休日』初日とかぶってるから、Bパターン初日を、れいこの2番手初日を観たくて、すでにチケット取ってあって。
それをあきらめて、バウ楽選んだのに。
ご存知の通り梅芸『ローマの休日』はチケットさばくのちょー大変で、ウルトラ良席でもなけりゃ定価譲渡は難しい状況でな……! そ、それでもあえてバウを選んだのに……っ。
い、いや、それでも千秋楽は出演者全員の挨拶があるんだもの、翼くんに限らず他の子たちの挨拶のためにチケ取りがんばったんだと思えばいいんだ!
千秋楽に挨拶はありませんでした。
えっ……。
ふつうだった。
ふつうに、長のレオ様が喋ってまとめて、その周囲の真ん中あたりの学年だけでこちょこちょ喋ってみんなでわーっと盛り上がって、終了、だった。
ええええっ?
出演者全員のひとこと挨拶は……っ?
あれって、星組だけなの?
星組さんは「ひとこと」どころかふつーに長々喋ってたぞ?
挨拶の途中で強引に緞帳降ろされちゃったわけだから、あれは「やりすぎ」と判断されたんだろう。でもそれは「ひとこと」じゃなく、「なにがどうしてどうなっただからどう思ったそれで今はこうでこれからどうしたい」てなことを全員喋ったからで、「ひとこと」ならアリでしょ? わたしはその「ひとこと」に期待してたのよおおお。
いや別に、ひとこと挨拶がなければダメだというわけではなくて、千秋楽は千秋楽というだけで素晴らしく、観られたことは幸せで充実した時間だった。
千秋楽を観られてよかった。
……ただ、最後に「ある」と思っていたものが「ない」ことに驚き、拍子抜けした。
雪組だけなかったのか、星組だけあったのか、宙、星とあったけれど、星組が長くなりすぎて「やっぱり全員に喋らすべきではない」と劇団が判断してとりやめになったのか。
他組千秋楽を観られるはずもないので、わかんないけども。
全員のひとこと挨拶があったら、ラッキーだなと思う。や、そんなの「ない」のが当然だから、あくまでも「ラッキー」……なくてはならない、でも、絶対やれ! でもなくて、ね。
ただ、自分の思い込みがはずれて拍子抜けした記録。
まともな感想はまたのちほど。
『るろうに剣心』千秋楽のとき、ミトさんの挨拶を聞いて思ったんだ。
今後の雪組のスケジュールを語るミトさんが言ったの、「煌羽レオ以下16名のバウ」って。
キラハレオ以下16名。
レオ様とみんな。
レオ様主演?!(違います)
わかっちゃいるけど、こんな言い方されたら、行くしかない。や、絶対行くけど、行く日にちが決まった、『Bow Singing Workshop~雪~』。
初日に行く。
レオ様は歌バウの長だ。
初日と千秋楽は、長が挨拶をする。
レオ様の生挨拶が聞ける。
もうこんな機会、二度とないかもしれない。
路線スターでない限り舞台上での挨拶なんてないし、組内首席でない限り新公長の挨拶もないし、生徒のほとんどは卒業時の袴姿での挨拶以外には経験しない。
この機会を逃すと、次はないかもしれない……次は卒業のときかもしれない。卒業なんか考えたくもない、レオ様ーー!
や、千秋楽に行ければもっといいけど、そんなの無理だとわかっているし。『銀二貫』のときもそうだったけど、雪組別箱のチケット取れなさ異常。
だから、初日に焦点合わせてチケ取りした。
「千秋楽に行ければもっといいけど、そんなの無理」……だと思っていたのに、「いや、やっぱり千秋楽観たい!」と思ったのは、星歌バウ楽を観たため。
星歌バウ楽ってば、出演者全員の挨拶があったんだ。
え、なに、歌バウ楽って全員喋るの?! 『エンカレ』でそんなことしてなかったから、想像しなかった。宙組は中日(なかび)を観ただけだから知らなかった、今回のシリーズは個別挨拶アリなんだ!
そんなん、贔屓組なら観たいに決まってるやん!!
前述の通り、タカラジェンヌのほとんどは、舞台上で本人として声を発することがない。バウに出演している生徒のほとんどが、おそらくこの1回限りしか機会を得られない。だとしたら、その生徒の家族も友人も師匠筋もファンも全員が見たがるに違いない。
えええ、ますますチケット手に入らない、ありえない、でも観たい。
というか。
翼くんの挨拶が観たい。
前述の通り、これを逃せばもう2度と翼くんの挨拶は観られない。彼がこのあと10年組にいて、役職になってくれたらあるかもしんないけど、ジェンヌの寿命は10年そこそこだ、研8の彼にどれほどの猶予があるというんだ。
レオ様の挨拶なら初日で捕獲出来るけど、翼くんは千秋楽のみだ、初日は押さえたけど千秋楽持ってない、千秋楽どうやったら手に入るの、うわーうわーうわー。
翼くんの挨拶観るぞー、観るぞー、ぞー(エコー)と、本気でチケット探し、手に入れました。ぜえぜえ。
そうやって迎えた初日。
2幕のMCに翼くんも入っていた拍子抜け感。
あ、あれ……?
つばさくんの声が聴けるのは千秋楽だけだと、意気込んで……。
あ、あれ……?
MCメンバーって固定だよね。つーことは、あんな無理せんでも、毎公演つばさくんは喋っているわけで。
あれえ??
無理して千秋楽取らなくてもよかったんだ……?
バウ楽と梅芸『ローマの休日』初日とかぶってるから、Bパターン初日を、れいこの2番手初日を観たくて、すでにチケット取ってあって。
それをあきらめて、バウ楽選んだのに。
ご存知の通り梅芸『ローマの休日』はチケットさばくのちょー大変で、ウルトラ良席でもなけりゃ定価譲渡は難しい状況でな……! そ、それでもあえてバウを選んだのに……っ。
い、いや、それでも千秋楽は出演者全員の挨拶があるんだもの、翼くんに限らず他の子たちの挨拶のためにチケ取りがんばったんだと思えばいいんだ!
千秋楽に挨拶はありませんでした。
えっ……。
ふつうだった。
ふつうに、長のレオ様が喋ってまとめて、その周囲の真ん中あたりの学年だけでこちょこちょ喋ってみんなでわーっと盛り上がって、終了、だった。
ええええっ?
出演者全員のひとこと挨拶は……っ?
あれって、星組だけなの?
星組さんは「ひとこと」どころかふつーに長々喋ってたぞ?
挨拶の途中で強引に緞帳降ろされちゃったわけだから、あれは「やりすぎ」と判断されたんだろう。でもそれは「ひとこと」じゃなく、「なにがどうしてどうなっただからどう思ったそれで今はこうでこれからどうしたい」てなことを全員喋ったからで、「ひとこと」ならアリでしょ? わたしはその「ひとこと」に期待してたのよおおお。
いや別に、ひとこと挨拶がなければダメだというわけではなくて、千秋楽は千秋楽というだけで素晴らしく、観られたことは幸せで充実した時間だった。
千秋楽を観られてよかった。
……ただ、最後に「ある」と思っていたものが「ない」ことに驚き、拍子抜けした。
雪組だけなかったのか、星組だけあったのか、宙、星とあったけれど、星組が長くなりすぎて「やっぱり全員に喋らすべきではない」と劇団が判断してとりやめになったのか。
他組千秋楽を観られるはずもないので、わかんないけども。
全員のひとこと挨拶があったら、ラッキーだなと思う。や、そんなの「ない」のが当然だから、あくまでも「ラッキー」……なくてはならない、でも、絶対やれ! でもなくて、ね。
ただ、自分の思い込みがはずれて拍子抜けした記録。
まともな感想はまたのちほど。
正統派ルドルフにわくわくする。@エリザベート
2016年7月31日 タカラヅカ やばい、宙組『エリザベート』感想がまったく書けていない。
や、書いてはあるんだけど、UPする欄がない。
公演感想はわりとどどーっとまとめて書いている。でもって、それとは別に、劇団発表に対するツッコミとか感想、実際に劇場で体験したこととかの日記的感想を、それぞれ別ファイルで書いてある。
ブログにUPする段になって、どのネタをどの日付欄に置くか、を考えるんだけど……うーん、流れ的に宙組のターンが来ない。
初日・新公・千秋楽などは、たとえそれまでの流れをぶち切ることになっても、また話題の一部しか書けなくても、とりあえずその日の欄に載せるようにしているけれど。
7月忙しいな……欄がなかなか空かない。
それでも、次の初日が迫っているので、ここで役替わりのことのみ記す。
初日に観たのは、役替わりC。
ルドルフ@ずんちゃん、エルマー@あっきー、シュテファン@りく。
ルドルフと革命家内でのぐるぐる役替わり。ジュラのみかなこ固定。
わたしの役替わりメンバーへの思い入れ具合としては、りく>あっきー>ずん、かなあ?
りくくんは顔が好き。文化祭当時から、そればっか(笑)。雪のレオ様と同じで、顔が好み過ぎてわくわく注目していたけれど、あまりにそれ以外がアレ過ぎて、「顔が好きだからもういいや」といろいろ不問にして愛でているタイプ。
あっきーも顔が好き。彼の場合は芸風もわりと好き。なにしろ最初に注目したのがともちの悪役を新公でやったとき……なので、あの薄さというかもどかしがけっこうツボ。
ずんちゃんも顔が好き。こちらも文化祭から注目したクチ、……なんだけど、本来のわたしの好みど真ん中ではなく、たんにきれいだから注目した系。ほらわたし、丸顔はテリトリー外。組配属以来なかなか痩せてくれなくて、顔が好きだったことも忘れがちになっていた……けど、ここんとこ痩せてきれいになって、顔が好きだと改めて思う(舞台人は鼻が重要)。実力的にも、ふつうにうまいよね。でもわたし、ふつうにうまいだけだとあんまり引っかかってこなくて、りく・あっきーよりは下にランク付けしてしまう感じ。
不等号で書いたけれど、実のところあまり差はなくて、言うならばみんな好き。
好きな人ばっかで役替わりとか、なにソレおいしい。
だからもう、どのパターンも観る気満々です。わくわくです。
そして最初がずんちゃんのターン。
今回の役替わり祭りでの、劇団の本命。初日も楽もずんルドで、DVD撮影もずんルドだと聞いた。映像として正式に残すのはずんルドのみ、他のふたりはただのにぎやかし、劇団露骨。
ずんちゃんはふつうにうまいしきれいだから、ふつうにうまくルドルフを演じるだろうと思った。
そして、それはその通りだった。
予想外だったのは。
すごく、よかった。
ということ、だったり(笑)。
期待以上に良かった、ではなくて、予想外。すごく、よかった、なの。
なんだろう、期待値がフラットなため、単に「思ったより良い」だけなら、平らなところに「良い」を積むだけで、大して数値的に上がらないの。
でも、ずんルドは、その「良い」がこう、跳ねたというか。
フラットな床面だと思ったら、トランポリンみたいな弾力のある床だったの。んで、「良い」を載せたらぽーんと跳ねて、高い数値に届いたというか。ナニこの表現。
なんというか、わくわくした。
ただ「良い」だけではなく、そこに感動があった。感動という堅苦しいモノじゃなくて、やっぱ「わくわく」の方がしっくりくる。
見ていて高揚した。わくわくした。
正しく美しいルドルフだった。
正統派というか、いろんなルドルフ像があり正解なんてモノはないのかもしれんが、漠然と「『エリザベート』のルドルフ像」に抱くイメージのど真ん中に来た感じ。
しかも、骨太だ。
耽美キラキラ繊細優男、ではなく、十分繊細美形でありながら、無骨さを残している。
弱さと強さのバランスが良いんだと思う。
それゆえに、ど真ん中キターー! と思った。
良い風にど真ん中。
美貌も実力もある。
そして、役柄が的確。
こりゃ、わくわくするわ。
でもって、革命家トリオ。
これがまた……(笑)。
エルマー@あっきーがステキに小物だった。
頭は良いんだろう、育ちも良いんだろう、情熱も人一倍あるんだろう。でも、どうしようもなく、小物。
空回りっぷりがすごい。
この男がリーダーじゃあ、そりゃ革命なんか失敗するわ……。
あっきーの持ち味が、イイ感じに悪く出ている(笑)。
や、計算してこの小物で空回りしている残念な人を演じているならすごいけど。
どっちかっつーと、真面目に「革命家」「エルマー」を作ったら、結果としてこうなった、というように見える。
それが良い!
でもって、この残念イケメンの相棒、シュテファン@りくが、ステキにバカ。
うわ、いるよねこういう脳筋男! バカな分無駄に反射神経が良いというか、すぐに頭に血が上ってすぐにろくでもないことしちゃうヤツ!
やだステキ!!(笑)
でもって、こんなふたりにくっついてるジュラ@かなこは、わかりやすく、あー、役に立たないんだろうなあ、って感じの男で。
見ていてすっごくときめいた。滾った!
え? 悪いことしか書いてない?
現実の友だちに対してこんな評価をしたとしたらそりゃ悪口かもしんないけど、架空の物語のなかの登場人物の話よ? 聖人君子だけで成り立つ物語なんかナイよ?
この「物語」として色鮮やかになるキャラ付けがいいのよ。
ただの「二枚目が3人、正義の心でなんの落ち度もなく誠実に生きてます」だけじゃ、面白くもなんともない。
某友人が「空回りとバカとポンコツ」と、トリオに対しての評をつぶやいていて、なんて的確な表現だ、と感動したっけ。空回りとバカ、まではわたしの語彙にもあったのだけど、ポンコツは盲点だった、うまい!
いやその友人はこの革命家トリオのひとりのガチファンですが。ファンから見てもソレかと。
わたしがトリオのなかの誰かのガチファンだとしても、やっぱりすっげーときめいていたと思います。
こういう人間的な役は好き。
ルドルフがど真ん中な正統派で、革命家トリオがイイ感じにダメ男揃いで、めちゃ好みです、このバージョン。
すげー楽しい。いいもん観たっ。
や、書いてはあるんだけど、UPする欄がない。
公演感想はわりとどどーっとまとめて書いている。でもって、それとは別に、劇団発表に対するツッコミとか感想、実際に劇場で体験したこととかの日記的感想を、それぞれ別ファイルで書いてある。
ブログにUPする段になって、どのネタをどの日付欄に置くか、を考えるんだけど……うーん、流れ的に宙組のターンが来ない。
初日・新公・千秋楽などは、たとえそれまでの流れをぶち切ることになっても、また話題の一部しか書けなくても、とりあえずその日の欄に載せるようにしているけれど。
7月忙しいな……欄がなかなか空かない。
それでも、次の初日が迫っているので、ここで役替わりのことのみ記す。
役替わり日程
宝塚大劇場公演
役替わりC・・・7月22日(金)~8月1日(月)
役替わりB・・・8月2日(火)~8月12日(金)
役替わりA・・・8月13日(土)~8月22日(月)
初日に観たのは、役替わりC。
ルドルフ@ずんちゃん、エルマー@あっきー、シュテファン@りく。
ルドルフと革命家内でのぐるぐる役替わり。ジュラのみかなこ固定。
わたしの役替わりメンバーへの思い入れ具合としては、りく>あっきー>ずん、かなあ?
りくくんは顔が好き。文化祭当時から、そればっか(笑)。雪のレオ様と同じで、顔が好み過ぎてわくわく注目していたけれど、あまりにそれ以外がアレ過ぎて、「顔が好きだからもういいや」といろいろ不問にして愛でているタイプ。
あっきーも顔が好き。彼の場合は芸風もわりと好き。なにしろ最初に注目したのがともちの悪役を新公でやったとき……なので、あの薄さというかもどかしがけっこうツボ。
ずんちゃんも顔が好き。こちらも文化祭から注目したクチ、……なんだけど、本来のわたしの好みど真ん中ではなく、たんにきれいだから注目した系。ほらわたし、丸顔はテリトリー外。組配属以来なかなか痩せてくれなくて、顔が好きだったことも忘れがちになっていた……けど、ここんとこ痩せてきれいになって、顔が好きだと改めて思う(舞台人は鼻が重要)。実力的にも、ふつうにうまいよね。でもわたし、ふつうにうまいだけだとあんまり引っかかってこなくて、りく・あっきーよりは下にランク付けしてしまう感じ。
不等号で書いたけれど、実のところあまり差はなくて、言うならばみんな好き。
好きな人ばっかで役替わりとか、なにソレおいしい。
だからもう、どのパターンも観る気満々です。わくわくです。
そして最初がずんちゃんのターン。
今回の役替わり祭りでの、劇団の本命。初日も楽もずんルドで、DVD撮影もずんルドだと聞いた。映像として正式に残すのはずんルドのみ、他のふたりはただのにぎやかし、劇団露骨。
ずんちゃんはふつうにうまいしきれいだから、ふつうにうまくルドルフを演じるだろうと思った。
そして、それはその通りだった。
予想外だったのは。
すごく、よかった。
ということ、だったり(笑)。
期待以上に良かった、ではなくて、予想外。すごく、よかった、なの。
なんだろう、期待値がフラットなため、単に「思ったより良い」だけなら、平らなところに「良い」を積むだけで、大して数値的に上がらないの。
でも、ずんルドは、その「良い」がこう、跳ねたというか。
フラットな床面だと思ったら、トランポリンみたいな弾力のある床だったの。んで、「良い」を載せたらぽーんと跳ねて、高い数値に届いたというか。ナニこの表現。
なんというか、わくわくした。
ただ「良い」だけではなく、そこに感動があった。感動という堅苦しいモノじゃなくて、やっぱ「わくわく」の方がしっくりくる。
見ていて高揚した。わくわくした。
正しく美しいルドルフだった。
正統派というか、いろんなルドルフ像があり正解なんてモノはないのかもしれんが、漠然と「『エリザベート』のルドルフ像」に抱くイメージのど真ん中に来た感じ。
しかも、骨太だ。
耽美キラキラ繊細優男、ではなく、十分繊細美形でありながら、無骨さを残している。
弱さと強さのバランスが良いんだと思う。
それゆえに、ど真ん中キターー! と思った。
良い風にど真ん中。
美貌も実力もある。
そして、役柄が的確。
こりゃ、わくわくするわ。
でもって、革命家トリオ。
これがまた……(笑)。
エルマー@あっきーがステキに小物だった。
頭は良いんだろう、育ちも良いんだろう、情熱も人一倍あるんだろう。でも、どうしようもなく、小物。
空回りっぷりがすごい。
この男がリーダーじゃあ、そりゃ革命なんか失敗するわ……。
あっきーの持ち味が、イイ感じに悪く出ている(笑)。
や、計算してこの小物で空回りしている残念な人を演じているならすごいけど。
どっちかっつーと、真面目に「革命家」「エルマー」を作ったら、結果としてこうなった、というように見える。
それが良い!
でもって、この残念イケメンの相棒、シュテファン@りくが、ステキにバカ。
うわ、いるよねこういう脳筋男! バカな分無駄に反射神経が良いというか、すぐに頭に血が上ってすぐにろくでもないことしちゃうヤツ!
やだステキ!!(笑)
でもって、こんなふたりにくっついてるジュラ@かなこは、わかりやすく、あー、役に立たないんだろうなあ、って感じの男で。
見ていてすっごくときめいた。滾った!
え? 悪いことしか書いてない?
現実の友だちに対してこんな評価をしたとしたらそりゃ悪口かもしんないけど、架空の物語のなかの登場人物の話よ? 聖人君子だけで成り立つ物語なんかナイよ?
この「物語」として色鮮やかになるキャラ付けがいいのよ。
ただの「二枚目が3人、正義の心でなんの落ち度もなく誠実に生きてます」だけじゃ、面白くもなんともない。
某友人が「空回りとバカとポンコツ」と、トリオに対しての評をつぶやいていて、なんて的確な表現だ、と感動したっけ。空回りとバカ、まではわたしの語彙にもあったのだけど、ポンコツは盲点だった、うまい!
いやその友人はこの革命家トリオのひとりのガチファンですが。ファンから見てもソレかと。
わたしがトリオのなかの誰かのガチファンだとしても、やっぱりすっげーときめいていたと思います。
こういう人間的な役は好き。
ルドルフがど真ん中な正統派で、革命家トリオがイイ感じにダメ男揃いで、めちゃ好みです、このバージョン。
すげー楽しい。いいもん観たっ。
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