ところで『Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』、二重構造がわかりにくいです。
初日幕間、「あっきーパリスなの? 別の役名ついてなかった?」「劇団員が本役で、パリスはアルバイト?」と、友人たちと話しながらプログラム見て、はじめてわかった。
プログラムないと初見ではわからんわー。
『冬物語』にしても、ちゃんと「今書いている途中、まだ出来てない」って台詞あったけどさー……。
あ、わたしは『冬物語』というと、オサ様が父と娘の二役をやっていた『冬物語』しか知りません……父と娘の二役て……タカラヅカってすごいとこだよな……。
まあそれはともかく。
アテ書きオリジナル作品っていいよね!
ウィリアム@まぁくんの「青年」ぶり、「主人公」ぶりがいい。
主人公っていろいろ割をくう場合もあってさ、まっすぐでかっこよくて、そして悩める青年であることが、自然に成立するキャラクタって、貴重なのよ。
まぁくんの「主人公らしさ」って、彼がトップスターたる資質に由来するものだと思う。
なにをするにしろ、彼が立つところに清浄な光が差す。
ウィリアムは聖人君子ではなく、パパとの関係こじらせてて、自分も良いパパにはなれなくて、迷いも間違いもするのだけど。
なにをしたとして、彼は正しい。観客は「正しい」視点として、彼を基点にする。そうさせてしまうのが、まぁくんの力。
生田せんせの作品は基本ラノベだと思うんだけど、この「主人公」の挫折と復帰、光へ向かうラストなど、ほんとに気持ちよくラノベしてくれるなあ。
ラノベ……子どもの読み物、ではなく、少年の心を持った、大人のための物語。
かつて少年だった、今はもう、暗いもの汚いもの哀しいもの……いろんなものを知り、もう二度と戻れない手に入らない失ってしまった歪みを背負い、それでも、「きれいだったころをおぼえている」、大人のための物語。
だからこそ、ファンタジーなんだよねえ……。大団円を望むし、ソレに涙するんだよねえ。
まぁくんは正しく間違ってくれるから好きだな。
正しく間違う……共感を得られる間違い方。ああ、ダメだよソレ、や、気持ちはわかるけど……! てな。
そして、間違いに気づいたときの傷付き方や、立ち直り方も、正しいの。共感を呼ぶの。
ウィリアムとアン@みりおんがすれ違っていく様が好き。
アンの悲しいソロから、家に戻ったウィルが手紙に気づくくだり。
机の上に、アンの手紙が積み上がっている、アレね。
父親が怒鳴り込んできて、ウィルの慟哭へ続くあの怒濤の展開ね。
アレはいいね! すっげー好みだ!!
短い尺で効果的に悲劇を見せてくれる。
だからこそ、ダーク・レィディいらね、と思う。
夫婦のすれ違いの元を、わけわかんないナンチャッテ黒魔術みたいなもののせいにしないでほしかった。
ありゃ「逃げ」だよなー。ジョージ@マカゼの説得に説得力がない言い訳だよね。「魔女に操られました」てのは。や、操られてないと思うけど。ただあの場限りのネタでしかないと思ってるけど。
ジョージを理由にするなら、ウィルがおかしくなっても変じゃない理由で、「人が変わった」ことにしてくれないと。
結局のところ、アンとのすれ違い=息子の死がストーリーに必要だから、ジョージの野心を理由にしたってだけに見える。
ジョージの野心自体中身がないので、クライマックスでお笑いに走って、ソレを誤魔化している状態。
物語の都合ではなく、物語が要求する展開を、きちんと構築してほしかったな。……いや、いっくんに構成力がないのは知ってるから、無理な話だとは思うけど……誰か、構成出来る人に監修してもらってだな……!
もったいないわー。
構成は残念なんだけど、それでもキャラクタに魅力があれば無問題。
ウィリアムに感情移入して、彼の挫折と再起に一喜一憂、最後の大団円までをロールプレイングできるから、それでいいの。
わくわくして、きゅーんと切なくなって、笑って、しあわせな気持ちになる。
これは正しいエンタメの仕事。
正しいモノはいいな。好きだな。
ウィリアムと一緒に、仲間たちと一緒に、ラストはみんなと一緒に、顔上げ、「Will in the World」を熱唱したい気持ちになる。
初日幕間、「あっきーパリスなの? 別の役名ついてなかった?」「劇団員が本役で、パリスはアルバイト?」と、友人たちと話しながらプログラム見て、はじめてわかった。
プログラムないと初見ではわからんわー。
『冬物語』にしても、ちゃんと「今書いている途中、まだ出来てない」って台詞あったけどさー……。
あ、わたしは『冬物語』というと、オサ様が父と娘の二役をやっていた『冬物語』しか知りません……父と娘の二役て……タカラヅカってすごいとこだよな……。
まあそれはともかく。
アテ書きオリジナル作品っていいよね!
ウィリアム@まぁくんの「青年」ぶり、「主人公」ぶりがいい。
主人公っていろいろ割をくう場合もあってさ、まっすぐでかっこよくて、そして悩める青年であることが、自然に成立するキャラクタって、貴重なのよ。
まぁくんの「主人公らしさ」って、彼がトップスターたる資質に由来するものだと思う。
なにをするにしろ、彼が立つところに清浄な光が差す。
ウィリアムは聖人君子ではなく、パパとの関係こじらせてて、自分も良いパパにはなれなくて、迷いも間違いもするのだけど。
なにをしたとして、彼は正しい。観客は「正しい」視点として、彼を基点にする。そうさせてしまうのが、まぁくんの力。
生田せんせの作品は基本ラノベだと思うんだけど、この「主人公」の挫折と復帰、光へ向かうラストなど、ほんとに気持ちよくラノベしてくれるなあ。
ラノベ……子どもの読み物、ではなく、少年の心を持った、大人のための物語。
かつて少年だった、今はもう、暗いもの汚いもの哀しいもの……いろんなものを知り、もう二度と戻れない手に入らない失ってしまった歪みを背負い、それでも、「きれいだったころをおぼえている」、大人のための物語。
だからこそ、ファンタジーなんだよねえ……。大団円を望むし、ソレに涙するんだよねえ。
まぁくんは正しく間違ってくれるから好きだな。
正しく間違う……共感を得られる間違い方。ああ、ダメだよソレ、や、気持ちはわかるけど……! てな。
そして、間違いに気づいたときの傷付き方や、立ち直り方も、正しいの。共感を呼ぶの。
ウィリアムとアン@みりおんがすれ違っていく様が好き。
アンの悲しいソロから、家に戻ったウィルが手紙に気づくくだり。
机の上に、アンの手紙が積み上がっている、アレね。
父親が怒鳴り込んできて、ウィルの慟哭へ続くあの怒濤の展開ね。
アレはいいね! すっげー好みだ!!
短い尺で効果的に悲劇を見せてくれる。
だからこそ、ダーク・レィディいらね、と思う。
夫婦のすれ違いの元を、わけわかんないナンチャッテ黒魔術みたいなもののせいにしないでほしかった。
ありゃ「逃げ」だよなー。ジョージ@マカゼの説得に説得力がない言い訳だよね。「魔女に操られました」てのは。や、操られてないと思うけど。ただあの場限りのネタでしかないと思ってるけど。
ジョージを理由にするなら、ウィルがおかしくなっても変じゃない理由で、「人が変わった」ことにしてくれないと。
結局のところ、アンとのすれ違い=息子の死がストーリーに必要だから、ジョージの野心を理由にしたってだけに見える。
ジョージの野心自体中身がないので、クライマックスでお笑いに走って、ソレを誤魔化している状態。
物語の都合ではなく、物語が要求する展開を、きちんと構築してほしかったな。……いや、いっくんに構成力がないのは知ってるから、無理な話だとは思うけど……誰か、構成出来る人に監修してもらってだな……!
もったいないわー。
構成は残念なんだけど、それでもキャラクタに魅力があれば無問題。
ウィリアムに感情移入して、彼の挫折と再起に一喜一憂、最後の大団円までをロールプレイングできるから、それでいいの。
わくわくして、きゅーんと切なくなって、笑って、しあわせな気持ちになる。
これは正しいエンタメの仕事。
正しいモノはいいな。好きだな。
ウィリアムと一緒に、仲間たちと一緒に、ラストはみんなと一緒に、顔上げ、「Will in the World」を熱唱したい気持ちになる。