海外ミュージカルとわたし・その1。
2016年1月12日 タカラヅカ 前日欄で、『エリザベート』の話がちらりと出たので。
そっからの流れで『エリザベート』についての思いを語ろう。
でもって、『エリザ』を語るには、その前段階の海外ミュージカル再演文化についてわたしの立ち位置っつーか、ふだん明文化してなくても大体こんな感じ、てな腹にあることを記す。
タカラヅカで何度も再演される(再演が期待される)海外産ミュージカルで、わたしが「再演を観たい」と思うモノは少ない。
海外ミュージカルはタカラヅカの番手制度に合わないモノが多いため、やって欲しいと思わない。初演はそれがなんなのかわからないからまず体験するとしても、それをわざわざ再演して欲しいかは別。
『エリザベート』『ME AND MY GIRL』『ロミオとジュリエット』『ファントム』『スカーレット・ピンパーネル』『ガイズ&ドールズ』……思いつくままに挙げたけれど、この中で再演が観たいモノって『エリザベート』と『ロミジュリ』だけかなー。
『スカピン』はしばらく観てないから久しぶりに観たい、という気持ちはあるし、男役に役が多いのでまだタカラヅカで上演する意義があると思ってるけど。
『エリザ』と『ロミジュリ』は「再演しすぎ」ゆえにレア感が薄れ、今のところ積極的に観たいわけでもナイ。
いちばん「いらない」と思うのが『ファントム』な。
2番手の役が「主人公の父親」で、もっとも盛り上がる場面が「主人公と父親の和解場面」って、それタカラヅカじゃない。
初演も再演も大好きだし通ったし泣いたけど、それとこれとは別。わたしがタカラヅカで「観たい」ものじゃない。(再々演もそれなりの回数観たけど、コレは好みじゃなかった。誰ひとり持ち味じゃなかったし「なんで再演した?」と疑問しかない)
や、再演時も再々演時も、決まったときは「いーやーだー!(泣)」と駄々こねてましたけどねー(笑)。
海外ミュージカルの最大の欠点は「役がない」こと。主役数名以外はモブ。
これはもう大前提でどうしようもないこととして、そこに「2番手の役がかっこいいかどうか」で、ヅカでアリかナシか決まる……わたしのなかでは。
『エリザベート』『ロミジュリ』『スカピン』は、2番手の役がちゃんとかっこいい。若くてハンサム。かっこいい見せ場がある。
『ファントム』『ME AND MY GIRL』『ガイズ&ドールズ』は、2番手が年寄り役。『ガイドル』は中年程度でまだマシだけど、単独のかっこいい見せ場がないのでこっちグループ。
トップコンビが美しいカップルなのはあたりまえとして(それすらなかったら、そもそもタカラヅカで上演してないはず)、せめて2番手がおいしくないと、他がモブしかないのにやってられない。
歌が聴きたい、とか、120分中ひとつふたつある名場面が観たい、程度なら、『タカスペ』でやればいいんだ。年に1~2回しかない貴重な本公演、東西2ヶ月使ってやることじゃない。
と、思っている。
これはわたしの感想なので、世間の作品評価とは無関係。
そして、いざ再演、となった場合でも、贔屓組か否かで評価が変わる。
たとえば『ME AND MY GIRL』は、贔屓組では観たくないが、他組で「1回だけ観る」なら楽しい。罪のないハッピーミュージカルだもんなー。役替わり前提作品だから、『ベルばら』と同じく、「祭りだから、クオリティとか気にすんな」括りだし。
贔屓組で上演されたら嫌なのも、『ベルばら』と同じ(笑)。
モブとはいえ男役にかっいい場面のある『ガイドル』は、贔屓組でもそれなりにアリかなと思う。歓迎はしないが、『ミーマイ』よりいい。
かっこいいスーツ群舞を観るためにリピートできそう。
贔屓組でもそれ以外でも、『ファントム』は本当に役者の揃った、実力で固めた面子でならとりあえずアリかな、と思う。
実のところ、この作品をヅカで上演するいちばんのネックは「主人公のメンタルが幼児」ということだと思っている。外見と同じく先天的なものなのか、後天的な歪んだ育ちのためか、主人公は子どものまま精神の成長がストップしているのね。だからいちばんの盛り上がりは父親との場面で、ヒロインとの関係は恋愛より母子愛に近い。
大人の男役であるトップスターの幼児プレイ必須、2番手老け役、トップ娘役には母性が求められ、いちばんおいしいのは別格おばさん役……実力者揃いでないときついわー。
イベント等で海外ミュージカルの最大の魅力である「歌」を聴いたりすると、「やっぱいい曲だなー、『(作品名)』また観たいなあ」とか思っちゃったりはするけど……それはイベントで1曲だけ聴くからいいんであって、組子をモブにしてショーを犠牲にしてムラで1ヶ月間観たいものか? というと、そうでもない場合が多い。
それより、アテ書きオリジナル芝居と、ショーの2本立てがいいわ。
なーんていう、偏った好みのわたしが、それでも「観たい」と思うのが『エリザベート』と『ロミジュリ』です。
てことで、翌日欄で『エリザ』+『ロミジュリ』話。
そっからの流れで『エリザベート』についての思いを語ろう。
でもって、『エリザ』を語るには、その前段階の海外ミュージカル再演文化についてわたしの立ち位置っつーか、ふだん明文化してなくても大体こんな感じ、てな腹にあることを記す。
タカラヅカで何度も再演される(再演が期待される)海外産ミュージカルで、わたしが「再演を観たい」と思うモノは少ない。
海外ミュージカルはタカラヅカの番手制度に合わないモノが多いため、やって欲しいと思わない。初演はそれがなんなのかわからないからまず体験するとしても、それをわざわざ再演して欲しいかは別。
『エリザベート』『ME AND MY GIRL』『ロミオとジュリエット』『ファントム』『スカーレット・ピンパーネル』『ガイズ&ドールズ』……思いつくままに挙げたけれど、この中で再演が観たいモノって『エリザベート』と『ロミジュリ』だけかなー。
『スカピン』はしばらく観てないから久しぶりに観たい、という気持ちはあるし、男役に役が多いのでまだタカラヅカで上演する意義があると思ってるけど。
『エリザ』と『ロミジュリ』は「再演しすぎ」ゆえにレア感が薄れ、今のところ積極的に観たいわけでもナイ。
いちばん「いらない」と思うのが『ファントム』な。
2番手の役が「主人公の父親」で、もっとも盛り上がる場面が「主人公と父親の和解場面」って、それタカラヅカじゃない。
初演も再演も大好きだし通ったし泣いたけど、それとこれとは別。わたしがタカラヅカで「観たい」ものじゃない。(再々演もそれなりの回数観たけど、コレは好みじゃなかった。誰ひとり持ち味じゃなかったし「なんで再演した?」と疑問しかない)
や、再演時も再々演時も、決まったときは「いーやーだー!(泣)」と駄々こねてましたけどねー(笑)。
海外ミュージカルの最大の欠点は「役がない」こと。主役数名以外はモブ。
これはもう大前提でどうしようもないこととして、そこに「2番手の役がかっこいいかどうか」で、ヅカでアリかナシか決まる……わたしのなかでは。
『エリザベート』『ロミジュリ』『スカピン』は、2番手の役がちゃんとかっこいい。若くてハンサム。かっこいい見せ場がある。
『ファントム』『ME AND MY GIRL』『ガイズ&ドールズ』は、2番手が年寄り役。『ガイドル』は中年程度でまだマシだけど、単独のかっこいい見せ場がないのでこっちグループ。
トップコンビが美しいカップルなのはあたりまえとして(それすらなかったら、そもそもタカラヅカで上演してないはず)、せめて2番手がおいしくないと、他がモブしかないのにやってられない。
歌が聴きたい、とか、120分中ひとつふたつある名場面が観たい、程度なら、『タカスペ』でやればいいんだ。年に1~2回しかない貴重な本公演、東西2ヶ月使ってやることじゃない。
と、思っている。
これはわたしの感想なので、世間の作品評価とは無関係。
そして、いざ再演、となった場合でも、贔屓組か否かで評価が変わる。
たとえば『ME AND MY GIRL』は、贔屓組では観たくないが、他組で「1回だけ観る」なら楽しい。罪のないハッピーミュージカルだもんなー。役替わり前提作品だから、『ベルばら』と同じく、「祭りだから、クオリティとか気にすんな」括りだし。
贔屓組で上演されたら嫌なのも、『ベルばら』と同じ(笑)。
モブとはいえ男役にかっいい場面のある『ガイドル』は、贔屓組でもそれなりにアリかなと思う。歓迎はしないが、『ミーマイ』よりいい。
かっこいいスーツ群舞を観るためにリピートできそう。
贔屓組でもそれ以外でも、『ファントム』は本当に役者の揃った、実力で固めた面子でならとりあえずアリかな、と思う。
実のところ、この作品をヅカで上演するいちばんのネックは「主人公のメンタルが幼児」ということだと思っている。外見と同じく先天的なものなのか、後天的な歪んだ育ちのためか、主人公は子どものまま精神の成長がストップしているのね。だからいちばんの盛り上がりは父親との場面で、ヒロインとの関係は恋愛より母子愛に近い。
大人の男役であるトップスターの幼児プレイ必須、2番手老け役、トップ娘役には母性が求められ、いちばんおいしいのは別格おばさん役……実力者揃いでないときついわー。
イベント等で海外ミュージカルの最大の魅力である「歌」を聴いたりすると、「やっぱいい曲だなー、『(作品名)』また観たいなあ」とか思っちゃったりはするけど……それはイベントで1曲だけ聴くからいいんであって、組子をモブにしてショーを犠牲にしてムラで1ヶ月間観たいものか? というと、そうでもない場合が多い。
それより、アテ書きオリジナル芝居と、ショーの2本立てがいいわ。
なーんていう、偏った好みのわたしが、それでも「観たい」と思うのが『エリザベート』と『ロミジュリ』です。
てことで、翌日欄で『エリザ』+『ロミジュリ』話。