忍びと傀儡、雪丸と又左衛門。@一夢庵風流記 前田慶次
2014年7月10日 タカラヅカ 『一夢庵風流記 前田慶次』のまっつまっつ語りの途中ですが。
基本は雪丸@まっつ語りなんだけど、そこからちょっと脱線して、又左衛門@がおりさんの話。
又左衛門、だからわたしは迷いなく愛称「又左」にしてるけど、世の中的には又様とかなのかしら? 又左衛門といえば「槍の又左」と耳と目の字面読みがおぼえているもんでなあ……でも利家様と混同してややこしいのか?(槍の又左=前田利家@にわにわ)
ま、いーや、又左さんで。
雪丸様って、又左さんのこと、どう思ってたんだろう。
又左さんと雪丸って、同じ穴の狢よね? 日陰者一族の頭領で、表の世界に出ることを望んでいた。
又左さんは正攻法で、「武士よりも武士らしく」生きることで、武士になろうとしていた。
雪丸は反対、謀略によって成り上がろうとした。
又左さんの不器用な生き方をバカにしていた……気はする。
でなければ、又左さんの「意地を通す」ための慶次@えりたんとの一騎打ちを、飛び道具で邪魔したりしないはず。
息子の甚内くん@かなとが手を出さずに見守っているのに、安全なところから狙撃するとか、卑怯かつ、下劣。又左さんの思いも踏みにじる行為。
でもさー。
ちょっとわたし、考えちゃうんだ。ドリームかもしんないけどさー。
雪丸様、又左さんのこと、けっこう好きだったよね? って。
自分と同じ立場で、自分とはチガウ道を行く年長の男。
愚かだと思ってはいても、……好意はあったんじゃないかな。
だから一騎打ちに手を出した。
あれだけじっくり狙うことが出来たんだ、雪丸は慶次を射殺することが出来たはず。
刀を落とすだけでなく、慶次自身を撃てば良かったんだ。
でもあえて、はずした。
又左衛門に、慶次を倒させたかったから。
又左さんでは慶次に敵わない。でも、又左の意地は通させてやりたい。だから、助勢の意味での狙撃。一騎打ちとはいえ、戦場ではなにがあるかわからない、いくさ人なら理解しているはずだ、流れ弾に当たったから負けました実力じゃありません、は通じない。どんな状況でも勝敗優先。
現に又左さんは、撃たれた慶次を見て「邪魔が入った、今日はここまでだ」てなことを言わない。アクシデントが不本意だとしても、さらに踏み込み、とどめを刺そうとする。
雪丸の射撃の腕がへたっぴで、慶次を射殺するつもりが盛大にはずしちまったんだ、という説もあるが(笑)。
だとしたら、もっとあわてると思うのね。当時の銃が一発しか撃てないとしても、部下を連れてきてるんだから、はずしたその瞬間部下に銃を渡し、弾込めさせればいいのよ。
なのに雪丸は、撃ったあともじーーっとなりゆきを見守っている。
そして、又左がやられたあと舌打ちして、銃を部下に渡す。
確実に慶次を仕留めることより、又左の意地を尊重した……と、思える。
というか。
たまに雪丸が、「悲しそう」に見えることがありましてね。
無表情になりゆきを見つめる瞳が。
これはまっつの特性であり、意図はないのかもしれないけれど、静かに見つめる姿に「哀惜」を感じるときがあるのですよ。
敵うはずのない相手に、「意地を通す」ために向かっていく、「武士よりも武士であろうとする」「武士になれなかった」男。
その男の最後のあがきを、命を懸けた叫びを、見届ける。
自分と同じ、しかし自分とは別の生き方を選んだ男の、最期を。
だから雪丸の舌打ちは、自分自身へのものに思える。
慶次を射殺すればよかったのにそうせず、又左に肩入れしてしまった……その結果又左は死に、慶次は無傷。
又左のためにわざと的を外した自分の甘さへの苛立ちに思える。
いやあ、いいですな、又左×雪丸!
まっつさん、がおちゃん相手のカップリングネタ、はぢめてじゃね? あ、アーカムさん@『Shall we ダンス?』があったか……しかしアレはギャグやしなー。
雪丸に口説かれて仲間入りした又左衛門。ふたりはどれくらいの時間一緒に行動し、なにを話し、なにを話さなかったのだろう。
がおりさんが枯れすぎてるのだけが少々残念ですが、そういう大人の男だからこそ、雪丸の抱える闇が見えるかもしんない。
基本は雪丸@まっつ語りなんだけど、そこからちょっと脱線して、又左衛門@がおりさんの話。
又左衛門、だからわたしは迷いなく愛称「又左」にしてるけど、世の中的には又様とかなのかしら? 又左衛門といえば「槍の又左」と耳と目の字面読みがおぼえているもんでなあ……でも利家様と混同してややこしいのか?(槍の又左=前田利家@にわにわ)
ま、いーや、又左さんで。
雪丸様って、又左さんのこと、どう思ってたんだろう。
又左さんと雪丸って、同じ穴の狢よね? 日陰者一族の頭領で、表の世界に出ることを望んでいた。
又左さんは正攻法で、「武士よりも武士らしく」生きることで、武士になろうとしていた。
雪丸は反対、謀略によって成り上がろうとした。
又左さんの不器用な生き方をバカにしていた……気はする。
でなければ、又左さんの「意地を通す」ための慶次@えりたんとの一騎打ちを、飛び道具で邪魔したりしないはず。
息子の甚内くん@かなとが手を出さずに見守っているのに、安全なところから狙撃するとか、卑怯かつ、下劣。又左さんの思いも踏みにじる行為。
でもさー。
ちょっとわたし、考えちゃうんだ。ドリームかもしんないけどさー。
雪丸様、又左さんのこと、けっこう好きだったよね? って。
自分と同じ立場で、自分とはチガウ道を行く年長の男。
愚かだと思ってはいても、……好意はあったんじゃないかな。
だから一騎打ちに手を出した。
あれだけじっくり狙うことが出来たんだ、雪丸は慶次を射殺することが出来たはず。
刀を落とすだけでなく、慶次自身を撃てば良かったんだ。
でもあえて、はずした。
又左衛門に、慶次を倒させたかったから。
又左さんでは慶次に敵わない。でも、又左の意地は通させてやりたい。だから、助勢の意味での狙撃。一騎打ちとはいえ、戦場ではなにがあるかわからない、いくさ人なら理解しているはずだ、流れ弾に当たったから負けました実力じゃありません、は通じない。どんな状況でも勝敗優先。
現に又左さんは、撃たれた慶次を見て「邪魔が入った、今日はここまでだ」てなことを言わない。アクシデントが不本意だとしても、さらに踏み込み、とどめを刺そうとする。
雪丸の射撃の腕がへたっぴで、慶次を射殺するつもりが盛大にはずしちまったんだ、という説もあるが(笑)。
だとしたら、もっとあわてると思うのね。当時の銃が一発しか撃てないとしても、部下を連れてきてるんだから、はずしたその瞬間部下に銃を渡し、弾込めさせればいいのよ。
なのに雪丸は、撃ったあともじーーっとなりゆきを見守っている。
そして、又左がやられたあと舌打ちして、銃を部下に渡す。
確実に慶次を仕留めることより、又左の意地を尊重した……と、思える。
というか。
たまに雪丸が、「悲しそう」に見えることがありましてね。
無表情になりゆきを見つめる瞳が。
これはまっつの特性であり、意図はないのかもしれないけれど、静かに見つめる姿に「哀惜」を感じるときがあるのですよ。
敵うはずのない相手に、「意地を通す」ために向かっていく、「武士よりも武士であろうとする」「武士になれなかった」男。
その男の最後のあがきを、命を懸けた叫びを、見届ける。
自分と同じ、しかし自分とは別の生き方を選んだ男の、最期を。
だから雪丸の舌打ちは、自分自身へのものに思える。
慶次を射殺すればよかったのにそうせず、又左に肩入れしてしまった……その結果又左は死に、慶次は無傷。
又左のためにわざと的を外した自分の甘さへの苛立ちに思える。
いやあ、いいですな、又左×雪丸!
まっつさん、がおちゃん相手のカップリングネタ、はぢめてじゃね? あ、アーカムさん@『Shall we ダンス?』があったか……しかしアレはギャグやしなー。
雪丸に口説かれて仲間入りした又左衛門。ふたりはどれくらいの時間一緒に行動し、なにを話し、なにを話さなかったのだろう。
がおりさんが枯れすぎてるのだけが少々残念ですが、そういう大人の男だからこそ、雪丸の抱える闇が見えるかもしんない。